九乃カナの読み方書き方

 カクヨムにて小説を投稿して公開しています。わたくしの小説ちょっとヘンだぞというのは、以前「九乃カナが独自の世界観をもっているということについて」という記事にしました。

 徐々にわかってきたことなのですけれど、わたくしの書いた小説だけではないようなのです、ヘンなのは。小説の読み方、書き方もほかの人とちがうみたいだぞと気づきましたから、ブログに書いてみます。

九乃カナの読み方

 カクヨムというのは、ウェブサービスです。わたくしはPCでアクセスし、横書きで読んでいます。書くときはエディターで横書きですから、あまり違和感はありません。

 ほかの人の小説を読むとき。どちらかというと、完結済みの小説のほうが、連載中の小説よりよいと思います。客観的な評価ではなく、好みの問題ですね。

 いつになったら完結するのかわからない、どのくらいの長さになるのかもわからない、そういうものより、何話で完結して全部で何文字かわかっていたほうがとっかかりやすいのです。わたくしにとっては。自分のペースでよめるし、最後まで読めばすっきりしますしね。

 連載中とか、連載はじまったばかり、新しい話が投稿されるたびにちょこちょこ読んだ方がよいという人がいるとわかりました。そういう人からアドバイスをもらいましたから、「わたしたち、呪われたパーティー」は1話づつ投稿してみました。そうなんだあと感心しました。世の中はいろんな人がいるものだと。いえ、わたくしが変わっているだけかもしれません。小説には、あらすじの欄に何話で完結するか何文字か記載しました。

 本文をどう読むかですけれど。一文字も飛ばさずに読みます。頭の中に絵を思い浮かべながら読みます。

 ウェブ小説の書き方なのでしょうかね、シーンを書くというより要約みたいに説明する文で書いてある場合もあります。そういうときは白い画面が頭の中にあって、本文を読み上げる自分の声だけが流れてゆきます。映画なんかでも、シーンのつなぎに画面とは関係なく音声で説明がはいることがありますけれど、あんな感じです。

 お知り合いがいっぱいいて、読みたい小説がいっぱいある人は、ツマラナイ小説を一文字も飛ばさずに読んでいる場合ではありません。わたくしは、全部読むのですけれど。そのせいで積読な小説がたまっていますけれど。

 すでに読み切れない状態ですから、自分から新しい人を見つけに行ってフォローしてという活動はしていません。フォローしてくれたらフォローしますし、読んでくれたらとりあえず1作小説をフォローして積読に加えます。

 1話完結の小説は気が向いたときに順番関係なく読んで消化します。

 問題は長編ですよね。なかなか手をつけられません。17作くらいは読みかけだったり、連載中で最新話まで読んでいたりします。20作くらいはフォローしたままです。読むつもりではいますけれどね、全部。

 小説はカクヨムだけではありません。本で売っている小説も、どんなかなと思って読みます。自分が書きはじめるまではほとんど小説を読まなかったのですけれど。

 本は小説だけではありません。わたくしの場合、本といったら科学関係とか、軽い新書とか、そんなのがメインです。こちらは最近読んでいません。楽しみが遠のいています。

九乃カナの書き方

 小説のアイデアとかの話は書いたことがありますから、文章の話をします。

 読むときは絵を思い描いているわけですけれど、書くときは逆ですね、頭に思い描いた絵を文章にします。

 読む人にも頭の中に絵を生じさせたいという文章ですから、さくさく読める文章にはなりません。

 ブログで公開していて、カクヨムに転載した「いちごショート、倒れる」。あれの第1話が典型です。あれは頭の中で超スローモーションの映像を思い描いておいて、それを表現しています。伝わらない人が多かったかもしれませんけれど。

 技術が拙かったのか、読む人がわたしとちがう読み方だからなのかはわかりませんけれど、失敗していたようです。さくさく読めない、読みづらいという感想がありましたけれど、さもありなんというわけです。

  カクヨムで失敗したからといってなんということもありません。読まされた方は損した気分でしょうけれど。

 わたくしの文章、ブラウザで表示しただけで違うなとわかります。改行が少ないし、1行空きを場面展開でしか使いません。ウェブ小説では、見た目をすっきりさせるために改行、1行空きを利用しますね。そういう小説を読んでいますから知っています。やらないだけです。

 わたくしエディターで小説を書きますから、1行空きを多用するとスカスカで読みにくくなります。書く気が失せます、きっと。

 それに、わたくしはウェブ小説を書きたいわけではありません。カクヨムに投稿しているじゃないかといわれると、まあその通りなのですけれど。アイデアを吐き出すために利用しています。在庫整理的な。

 小説へのアクセスが多いに越したことはないのですけれど、お知り合いの人が読んでコメントとかレビューとかくれれば、PVは気になりません。だいたい30くらいは行きますから、投稿すれば30名くらいの人が読んでくれるのかなと期待はします。

 第1話だけPVが多くて、第2話からまったく読まれないとなると、つまらなかったかなと思ったりしますけれど、自分で面白いという自信があって投稿しているわけではありませんから、つまらないと評価しても気に病みません。失敗したかと思うだけです。また違う試みをしようと思うだけです。

 では、ウェブ小説ではない、なにを書きたいのかというと、本になってお金になる小説を書きたいのです。とりあえず、長編を書いて賞に応募するということです。それで、長編はカクヨムに投稿しないで手元にとってあるわけです。

 短い短編は応募する賞がありませんし、受賞しても本にならないでしょうから、カクヨムに投稿しているのです。ふざけたものも書いて、お知り合いの方たちに面白がってもらって満足、みたいな。

 ちょっとした実験とか、練習とか、そういうつもりで書くこともあります。「私たち、呪われたパーティー」は、長編を書くための準備として書きました。頭の中にある世界設定を具体化してみたかったのです。短編を参考に長編を書けそうじゃないですか。

だから何だということなのですけれど

 小説家が小説を売ることを考えると、固定の読者をつかまえることが重要になります。現在は、誰が買ってくれるかわからない小説を本にして売れる時代ではありません。

 ある特定の趣味をもった人に、作者のブランドで小説を売るのです。

 小説というのは作者のブランドで売るものだというのは理解しやすいですよね。講談社から出しているから買うという風には、消費者は考えません。出版社がどこであろうと関係ありませんね、村上春樹の本だから買うのです。

 作者のブランディングということになると、この作者の小説ならこういう効用があると消費者の意識に植えつけないといけません。つまり強烈な個性を込めた小説ならそれがよい。この人の小説ならこういう文章だなとか、ストーリー展開で驚かせてくれるなとか、いいキャラ造形するんだよねとか、そういうものです。

 それでですよ、わたくしは小説を本にして売りたいわけですから、本にしてもらえるようになったときのことを考えて小説を書きます。ブランディング戦略ですね。

 文章でも、ストーリー展開でも、オチでも、九乃っぽいというものを構築して、読む人に広げてゆく、根付かせてゆく。その実践です。

 多くの人に受け入れられるとか、さくさく読めるとかいうものはいりません。そんなものはどこにでもあって、誰も手に取らないでしょう。そんなことないか。わたくしの考える戦略に反するだけです。

 わかりにくくても、読みづらくても、九乃の文章を気に入って読みたいと思ってくれる人を探して、そういう人をふんづかまえて離さない。そういうことをわたくしは目指します。

 

短編「わたしたち、呪われたパーティー」をカクヨムにて完結させました。

 カクヨムで短編小説を連載しまして、本日完結しました。

 短編なのに連載。カクヨムのカウンターで11000文字ですから、短編にしては長いということで、最大2000文字くらいで全8話となりました。

 いっぺんに公開するより小出しにした方が読まれやすいとアドバイスをされましたから、試しに毎日1話投稿としてみたのです。

 

 今回の短編ですけれど、世界設定はこの短編用ではありません。長編用に考えていたものです。この長編、まだメインストーリーがありません。世界設定も頭の中で考えているだけでは、いまいちイメージしづらかったりします。

 そんなときですよ。短編のアイデアが思いつきました。今回の短編のオチの部分。モンスター倒したら女体化の呪いかかっちゃったというね。アホです。

 オチから話を膨らませます。メモにしましたから引用します。

以下がオチ。
モンスターを狩った。
肉がうまいらしい。
みそ漬けが最高だとか。
皮をはぎ、肉を切り取る。
あっ。と魔法使い。魔法使いの地元あたりなのかな。
肉を取ると女体化の呪いが。
気をつけて。
切り取ったあとに気をつける場合は、どうしたらいいんだ?
手遅れ。
で、女になっちゃう。
勇者は筋肉ムキムキの女で、戦士はかわいい系とか。
なんでおまえかわいいんだよ。きゃっ、乱暴はやめて。みたいな。

どういうモンスターだろ。雌雄同体とか?
トリかな。モモ肉のみそ漬け。
それともドラゴン?
双頭のトリって感じで、オスとメスが一体になっている。
魔法使いが重力魔法で地面に落とす。
血抜きをするのかな。それも重力魔法で、だーっと?

エピローグ的に。打ち上げ場面。
私ぁ、あんたたちが女になってくれてうれしいよ。
ちょっ、体に触んないでください。
みたいな。
東の空に満月が昇ってくるかな。

 というわけで、どういうモンスターにするかは、オチの都合で決まりました。雌雄同体というのは、なんとなく女体化の呪いに説得力が増すかなということで。 トリにしたのは、肉がうまそうというのと、読んで想像しやすいということです。

 倒し方まで決まってますね。あとは、オチまで書ければよいわけで。世界設定を紹介しながらダラダラといや、さくさくと話を進めればよい。

 演出として、オチまでは普通のラノベ異世界ファンタジー、でも九乃風であることは避けがたいというイメージで。唐突にオチ。直前までオチを匂わせない。そんな小説にするつもりで書きました。

 そうそう、ワンボックスに乗っていてブレイクが胃もたれを感じる部分。車の移動で胃がダルくなった場面を書いていたら、なんとなくワンボックスをひっくり返すことになり、その理由をモンスターのせいにしたのですけれど、これなかなかよいアクセントになりました。

 モンスターをチラ見せして紹介できましたし、重力魔法、ユリンの使い魔、浮遊魔法、ブレイクは剣にのって飛ぶことまで書けました。素晴らしい。

 本文を書きだすまでに書いたオチまでのメモはこれだけでした。

前の部分を考える。
女になっちゃうから、男らしい。
強い、カッコいい。 

 男らしさも、強さも、カッコよさもどこへやら。世界設定の紹介を優先させた結果ですかね。シャワー後のブレイクのバスタオル落ちちゃったのだけ男らしかった? 

 連載前にひと通り書いて8000文字。5000文字は越えると思いましたけれど、多いなという印象でした。見直しまでして、ラノベ風に女の子の描写を足したりしました。

 結局11000文字で、短編にしては多い。ヘタに削ると世界設定の記述が薄くなりますからね。そのままにしました。

 最後までタイトル思いつきません。ラノベ風な長いタイトルもよいかと思いましたけれど、オチがネタバレになってはいけません。最後まで読んでナルホドにしたい。イマイチですけれど、「わたしたち、呪われたパーティー」としました。最後女の子だけのパーティーになりますからね、「わたしたち」です。

出でよ、電子書籍専門出版社!

 出版業界に必要なのは、新しいタイプの出版社なのでは。

 本が売れないとよくいいます。もちろん、世の中が本を読む人を減らす方向に進んでいるということもありますけれど、そうでない部分もあるようです。
 書店に行っても欲しい本がないということですね。書店が出版社に注文しても、本が配られないということです。
 出版業界、硬直していますね。どこの出版社もかわりない。同じような種類の本を同じように作って同じように売っています。
 経営学の本を読んだら、こういう業界いっぱいでてきます。過去の話として。どういう話かというと、どの会社も同じよう、多様性がない。業界のルールに従って、同じことを繰り返している。そこに新しいタイプの企業があらわれ、業界のルールをかえてしまう。もともとの会社は、おいしいところを全部新興企業にさらわれて沈没。そういう事例研究として、出版業界みたいな硬直した業界がよく取り上げられます。
 経営学アメリカが一番進んでいるのでしょうね、アメリカの事例です。自動車業界、航空業界、コンピューター業界、テレビ放送業界。大きな産業ですからね、みんなと同じにやってれば安心みたいになりがちなのでしょうね。現在の日本の出版業界も同じでしょう。みんなで一緒に沈没しているから危機感がないのかもしれません。
 ということはですよ、新興企業として出版業界に乗り込めばよいのでは?
 どういう企業でしょう。わたくしが思いつくのは、電子書籍専門の出版社です。
 紙の本は、再販価格維持制度、返本制度、取次、書店、いろいろと無駄なものがひっついています。返本のリスクは出版社が負っています。もちろん、本の価格にリスク分上乗せされているわけです。それぞれのプレイヤーが全部利益をとりますから、それも本の価格に乗っているわけです。高コスト体質。
 いまの電子書籍は、紙の本を出している出版社が同じように出しています。価格も紙の本とあまり変わりません。紙の本を売りたいのでしょうね。電子書籍を安くしてみんなが電子書籍を買うようになったら紙の本が売れなくなるからですね。
 電子書籍なら、在庫リスク、返本のリスクはありません。取次もいりません。電子書籍販売サイトだけですね。本の値段、さげられます。1500円で売っている本が800円で買えてもおかしくありません。電子書籍専門の出版社なら、そうするでしょう。某電子書籍販売サイトはいっつも数十%オフのクーポンをメールで送ってきます。半額のときもあります。本当はそれだけ安くできるわけなのです。
 電子書籍専門出版社、1年経ったら半額なんてことにすると、400円に。たとえば、ベストセラーになってもう十分稼ぎましたよって電子書籍は、3年経ったら無料ということにしたら、多くの人がサイトで無料の電子書籍を買うかもしれません。その中には、電子書籍初めてという人もいて、無料のを読んだあとはお金を出して電子書籍を買うかもしれません。一度電子書籍を買って読んだという経験をしてもらうことが大事なんですね。そのハードルを、無料の電子書籍で越えてもらうという作戦。
 何度か書きましたけれど、紙の本はきっと、今よりずっと売れなくなります。今のレコードみたいになるんじゃないですかね。マニアだけのものに。ディスクユニオンが将来の書店の形かもしれません。新刊が出なくなったときのことを考えれば、ブックオフがそれに相当すると気づきます。
 紙の本が好きな人は、紙の手触りとか、重みとか、匂いとかを紙の本の良さとして挙げます。もうこれ、マニアですよね。
 でも、本を読む人は減ってもいなくはならないでしょう。本当は増えないといけないと思いますけれど。学習のためですね。大人も学習しないとやっていけない世の中になるでしょう。エンジニアの人にはご納得いただけると思いますけれど。
 やっぱり電子書籍専門の出版社、出てくるんじゃないですかね。誰もやらなかったらおかしいってくらい、簡単に思いつくアイデアです。雑誌なんかは電子版しかないなんていうのもすでにあります。

 既存の出版社だって、いつかは紙の本はもう出しませんとなるはずです。きっと経営がもうヤバいってときになって苦し紛れに決定することになるでしょう。経営学の知識からはそう予想できます。かつての硬直した業界の会社がみなそうだったのですから。そのころには新興の電子書籍専門出版社においしいところを取られていることでしょう。
 あと、もうひとつのアイデアとして、セブンイレブンが出版に進出というものがあります。セブンイレブンの店舗数多いですね。物流の力すごいですね。販売予測もすごい。企画力もすごい。本にセブンイレブンパワーを使ったら業界はひっくり返るかもしれません。
 ただ、セブンイレブンが出版に進出するメリットがあるかわかりませんけれど。

短編小説「わたしたち、呪われたパーティー」の連載がカクヨムではじまってます

 ブログを書いていなかった。
 カクヨムで10000文字の短編を連載形式で投稿はじめました。1話最大2000文字くらいの全8話です。今日第3話を公開しました。

 

 異世界ファンタジーのネタがありまして、これは長編にしようと考えているのですけれど、世界設定がむづかしいのですね、異世界ファンタジー。どういう世界か、大ざっぱには決まっていましたけれど、こまかいところを考えようとするとむづかしい。

 そんなある朝のことでした、昔話みたいですけれど、頭をノックしてアイデアが訪れました。ようこそ。それが異世界ファンタジーの短編のアイデアなのでした。
 長編はアイデアだけ出して、書くとしたら来年にするつもりです。短編のアイデアがあるなら、異世界ファンタジーの世界設定で試しに書いてみたらよいと思ったのです。書いてみるとよりよく理解できます。
 やってきたアイデアさんは、オチです。つまり、オチにゆくまでのすべてをひねり出さなければなりません。といっても短編ですから、世界設定を紹介しながら書いてゆけば、そこそこ小説になるだろうと踏みました。というわけで、オチだけメモにしましたけれど、あとは出たとこ勝負で書きはじめました。すべて公開になったら、メモも公開します。
 ひと通り書いて8000文字くらいでした。短編にしては長めです。
 ラノベ風に仕上げるつもりですから、女の子の描写を充実させないといけません。いけなくはないのですけれど。ラノベによせるためです。
 文章もラノベ風、誰でも読めるように。調べたら、異世界ファンタジーラノベで、ヤマグチノボルゼロの使い魔」がおススメらしかったものですから、古本でいいかということで調達し、読み、見比べて文章を近づけました。あまり近くないかもしれません。
 説明なしで世界設定を描いている部分に説明を加えるようにしました。全部はうまくゆきませんけれど、まあまあではないかと。
 そうしたら11000文字になりました。増えましたね。今回は連載形式にしてチビチビ公開することにしましたから、長めでもよしとしました。
 毎日1話公開して、第7話と第8話はいっぺんに公開します。オチとエピローグですからね、すっと終わりたいものです。

ブログ活用作戦。「いちごショート、倒れる」編

 「いちごショート、倒れる」をカクヨムに投稿しました。

 いちごショート、倒れる(九乃カナ) - カクヨム

 ブログでは推敲していない、ひと通り書いたままを載せていました。推敲してカクヨムへということにして、しばらくカクヨムにあたらしい小説を投稿しないという魂胆。

 それからもうひとつ。ブログを活用したいのです。コメントほしい。カクヨムではコメントをくれる人もいますから、ブログに誘導してブログにコメントをもらおうという魂胆です。

 「いちごショート」のシリーズは謎解きをしないミステリーですから、トリックわからないとか、わかったもんねーとか、コメントをもらいやすいかと思うのです。

 カクヨムからブログへ誘導するとともに、カクヨムにもらったコメントを転載させてもらおうかと考えています。というわけで、下にコメント転載欄を作っておきます。

 

 まだ、トリックわかったと自信をお持ちの方はいないようです。登場人物はひとりですから、犯人はわかりきっています。銃弾をどうやって発射したのかが謎という設定です。ヒントしか書いていませんから、すべてを使うと解けるつもりです。 

 実際にはどれほどの威力になるかという問題はありますけれど。そのせいで正解にたどりつけていないだけかもしれません。その場合、作者のミスです。

 

(追記)

 コメント終わりの番号は九乃によります。話数ですね。どの話数のコメントかを示しています。

  ちなみに現在、投稿からやや一日経過して5月13日昼前なのですけれど、ひとりも終わりまで読んでくださっていません。17000文字長い?こちらへ転載するようなコメントもありません。

 まだ一日。失敗と判断するには早すぎます。

(追記2)

 推理をコメントしてくださる方があらわれました。うれしい。坂井令和(れいな)さんと天橋 宰さん。ありがとうございます。

 

カクヨムのコメント》

 坂井令和(れいな)

 ミステリ的にはこの氷が使われるのか!?(6)

 3Dプリンターで、氷の銃を作る。撃ったあと、銃は溶けてなくなる。不可能ですよねw深くは考えてません(9)

 犯行はお盆持ってくとき。凶器、ケーキの中に隠した。なんとなくで言ってるので意味不明。(10)

 

天橋 宰

 3Dプリンターで出した型で作った氷の銃を使ったのではないかと思いました。火薬の代わりになるものはドライアイスですかね?もしくはそれに近い氷。作中に不純物云々のこだわった氷がありましたが、それですかね?ドライアイスは気体になると750倍に膨張するらしいので、中々の爆発力ではないかと。気体にする方法は紅茶かとも思いましたが流石に無理があるので、マッチですかね?
 紅茶でもいけるのかもしれませんが。
 爆音をかき消すために大きな音を出しつつマッチでいちごを刺しマッチごと飲み込む。イチゴショート倒れる。

 

月葉蘭

殺された「お嬢様(B)」と、生き残った「メイドの少女(A)」。
この2人、実は入れ替わっていて、本当は(A)が「お嬢様」、(B)が「メイドの少女」だったのです。

(A)と(B)の2人は従妹同士で仲が良く、容姿も似ていたので、よく入れ替わって遊んでいました。

ところが、何不自由なく暮らしていると思われる「お嬢様(A)」は、実は監禁という虐待を受けていたのです。

何とかして虐待から逃れたいと望んだ「お嬢様(A)」は、自分が自由になる為の計画を考えます。

それは、「メイドの少女(B)」と入れ替わり、「お嬢様」役になった相手(B)を殺害すること。
そうすれば、自分自身は「メイドの少女(A)」として、身も心も自由になれると。

凶器は炭酸製造機と恒温器から作った氷。
3Dプリンターで弾丸の型を作成し、その型で氷の弾丸を製作。
それを炭酸製造機のノズルにこめて、相手を打ち抜いたのではないでしょうか。

音がしないよう、わざとつまずいて大音量を出して。

生き残った「メイドの少女(A)」が、お嬢様言葉を使うところや、ショートケーキの苺を先に食べるところからみても、入れ替わっているのは間違いないと思いますが……。(12)

 《九乃からの返信》

坂井令和(れいな)さん、天橋 宰さんのコメントについて。

 氷、使います。3Dプリンターで型を作り、型で強度の高い氷を作ります。

 氷は使用後溶かします。どうやってすばやく溶かすかという問題もありますけれど。

 音に関しては、小説内にヒントの記述があります。

 

月葉蘭さんのコメントについて。

 音に関して、推理してくださってます。

 入れ替わりは、読者サービスみたいなものとしていれました。入れ替わりに関しても推理してくださってますね。特に説明が素晴らしい。裏設定的なもので、読者の方が自由に想像してくださってよい部分ですけれど、わたくしの想定した背景的ストーリーに酷似しています。小説を書く人ならではかもしれません。

 閉じ込めている側としては、虐待という認識はなかったとわたくしは思っていて、メイドの子の両親が亡くなったことに過剰反応しているものと想像して書きました。亡くなった原因を想像しないといけませんけれど。なにかあったくらいで。

 

 銃弾を発射するための推進力は、お三方それぞれバラバラな推理ですね。わたくしのご都合主義が行き過ぎたのかもしれません。必然性ありませんしね。いつかわたくしと同じ考えの方があらわれるのでしょうか。

「廃棄転生者人別帳」の「第7話 バカップル 牧剛志、朱里鮎美」をカクヨムに投稿しました

 こちらは自主企画ではないけれど、シェアードワールドです。期限がありませんからだらだらと書きつづけています。設定はこちら。

 【シェアードワールド設定】夢と希望の転生ライフ 廃棄転生者人別帳(一田和樹) - カクヨム

 「第1話 服部健吾」の話で書けなかったオチを、とうとう書きました。キャラふたりをパーティーということにして1話にぶっこむという思いつきのおかげで書けました。ひとりづつ書くとなるとキビシイわけです。
 オチを書けばいいわけですから、簡単です。すぐに書きはじめました。メモなしです。700文字で書けてしまいました。ちょろいものです。
 あとは夢と希望を失って廃棄になるエピソード。付き合いはじめてラブラブなふたりでしたから、しばらくのんびり過ごすという、いままでにも書いたような展開。
 モンスターとか考えるのメンドウですからね、ダンジョン攻略ということにしました。パーティーだから強いってことで。
 話の流れがそれていってバカップルになり、特に流れを事前に決めていなかったのですけれど、ヘンな方向に行きましたね。第1話とのギャップが大きくなってよかったのでは。

 これで、第1話のオチも頭から出て行ってくれます。そうだ、フォーマットを合わせるまえの元ネタを載せておきます。長いから読まなくても大丈夫でしょう。2000文字。

 「ケンゴなんて嫌いって言って。
 鮎美のやつ、その場に男を呼んでいたんです。それで腕組んで去って行きました」
「それだけ?」
「それで、家に帰って泣いて。時間の感覚がなくなって。三日か四日か、泣いて寝て泣いて寝てを繰り返して」
「ああ、それで自殺したか」
「まあ、そうです。で、転生して今に至ると」
「うわー、まじか。失恋で死ぬ奴なんてはじめてだわ。繊細過ぎだろ。現実の世界でそんなやつがいるとはねえ。あ、わりいわりい。ここ異世界だっけ」
 ケンロクの奴の肩をバシバシ叩いて親密感をアピール。ケンゴだったから、転生してケンロクとか、真面目なんだか、不真面目なんだかわからない。でも、本当にケンゴだったとは。ジュリアはすげえ目をしてる。肩をとなりにいるジュリアの肩に当てて見かわす。
「そんなんで夢と希望はどうなってんだよ、大丈夫か?」
「それは、すこしはあります。なくなったら生きていけないじゃないですか」
「処分されちまうからな」
 凄みを効かせる。焼き鳥を頬張り、咀嚼して飲み下す。で、ビールだ。いや、ビールと同じものかどうかは知らない。異世界だから。だが、そんなことは気しない。ビールだと思って飲めばビールだ。
「お前さ、神経が繊細過ぎんだよ。クラスで笑ってる奴いたら、自分のこと笑ってるんだって勘違いするタイプじゃねえの?自意識過剰な。誰もお前に敵意なんてもってねえよ。むしろ眼中にねえってのに、勝手に笑われた気になって、悲劇のヒロイン気取っちゃう。あ、ヒロインじゃねえか。
 いいこと思いついた。小説家にでもなれよ。あのうじうじした感じの日本の私小説ってやつ書いたら売れるんじゃねえの。ほら、あったろ。俺はみんなとちがって感性が鋭いんだけど、それを隠してピエロを演じていました。いまは小説家ですみたいな。堕落論だったか?」
人間失格、太宰でしょ」
「詳しいな、やっぱ小説が向いてるよ。すくなくとも勇者なんて柄じゃねえ」
 ちょっと強引だったか。まあ、強引に言いくるめれば、つい従っちまうような人間だろ。ビールをぐいっと豪快にあおる。この一口で飲み終わる。
 ぷはあ。
「それにしてもな。お前、そのアユミって女、本気で嫌いなんて言ってないだろ」
「いや、言ったんですよ。オレのこと見て、真面目な目でした」
「だって、三年か?そんなに付き合ってて、急に男つくらねえだろ。ケンカしたわけでもねえのに。
 行間を読まなくちゃいけねえんだ、女の言うことはな。女は言いたいことをストレートに言ったりしねえもんだから」
「じゃあ、どう説明するんですか」
「男を呼んでたんだろ?そりゃ演出が効きすぎてる。新しい男をわざわざ見せつけるなんてメンドクセえことはしねえよ。おかしいと思わなかったのか?俺が見るところ、雇ったか、友達に頼んだんだな。ケンロクに引き留めてもらいたくて」
「そんな」
「それで、引き留めてくれなかったから、そのアユミって女も家で泣いてたんだな。ケンゴからの連絡を待ちながら。そしたら、ケンゴが自殺したって話がくる。わたしのせいだわってなって、後を追う。今ごろアユミも転生してこっちの世界にいるんじゃねえか?」
「そんなバカな。オレは捨てられてなかったって言うんですか」
「間違いねえと思うぞ?後を追わずに、今頃新しい男を探してるかもしんねえけどな。女ってのは強ええ生き物なんだ」
 テーブル越しに肩をつかんで引き寄せる。顔がちかづいた。
「どうだ、自信を取り戻したか。ほら、このなんか知らない鳥の焼き鳥でも食って元気出せ。元気が出たら紙とペン買って小説でも書け。いや、女のセリフの行間読めねえようじゃ、ダメかもしんねえか。女が書けねえもんな。BLって手があるが」
 焼き鳥の串を手にして、ケンロクは顔をゆがめた。BLは苦手らしい。体勢をもどしてジュリアの腰を引き寄せる。
「行間を読めるようになれば、俺みてえに女にモテるようになるんだけどなあ」
 ジュリアが腕を回して俺の頭をなでる。お返しに腰から脇にかけて撫で上げる。
「オレはもうこのへんで」
「帰るのか?」
「ええ、宿屋へ戻ります。転生した早々マキシさんみたいな頼りになる人に会えてラッキーでした」
「いいってことよ。しっかりな」
 ひどく頼りない足取りで酒場を出て行った。
「あんなのでよかったのか?正体を明かした方がダメージデカかったんじゃねえかな」
「わかってないなあ。わたしたちが付き合って、自分が捨てられたってことは生きてるときに味わってるんだから、もうそれほどショックは受けないでしょ。自分が信じていたものが間違っていたって知った方がショックってものなの」
「なるほど。さすが鮎美。あの男のことはお見通しだな」
「ケンゴだけじゃなくてね」
「女は怖えな。車で事故る瞬間はどうなることかと思ったけど、こっちの世界も悪くねえんじゃねえか」
「そうねえ。ふたり一緒だし」
「そこ大事」

「選ばれて異世界に転生した100人が全員自殺した話」の第2話『女子高生 わたし』をカクヨムに投稿しました

 第2話、これで完結です。自主企画はこちら。

 『選ばれて異世界に転生した100人が全員自殺した話』を書きましょう(5000文字以内) - カクヨム

 第1話のピアニストの話を書くまえからあったアイデアがもとになっています。どちらも書くのがメンドクサイなと思って先送りにしていました。ピアニストのアイデアと同じくらいのタイミングで思いついていたのでしょう。

 頭の中にアイデアがある状態は気持ちが悪いものです。書きださないことには頭から出て行きません。
 アイデアとしては、逆レイプしてやれというもの。法改正で男に対する強姦罪というのが登場しました。この罪で有罪になった人がいるか知りませんけれど、どんな感じかなと。異世界ではなんでもありですからね、バリエーションを考えました。

 今回も転生者が三人登場します。レイプされた女、レイプされる男、アイデアを提供し実現させる女子高生。
 この女子高生。どういう人物なのでしょうね、わたくしにも測りがたいものがあります。視点を女子高生に固定するのは自然ですよね。男と女を両方冷静に見ます。視点を女に置いたらなかなかドラマティックだったかもしれませんけれど。

 メモはなし。1行目から書きだします。
 はじめにちらっと男を拘束したあとのシーンを見せました。成功しているかわかりませんけれど、なかなかにバイオレンスな展開が待っていますよと教えることと、なにやら背後に設定がありそうな謎めいた感じを演出したつもり。
 主人公の話がはじまります。異世界に転生させられた背景。ピッキングとスリという技術をもっていることを提示。ピッキングはすぐに役立ちます。スリは終わりの方で。種まきですかね。
 イベント発生。となりの部屋の住人が女をレイプします。主人公はクズ人間認定をして、そういう人間ならなにしてもいいやという。怖いですね、この子。でもまあ、レイプ監禁する人間なのだから、レイプ監禁されることも受け入れないといけないのでしょう。異世界ですし。警察機能がありません。
 あとは、男をレイプするバリエーション。鬼畜ですね。良い子はマネしてはいけませんなんて言う必要はありません。異世界でなければ実現不可能ですから。

 結局、男も女も同じ。そんな結末。今回は主人公が生き残ってしまいました。うーん、そういう予定ではなかったのですけれど、この子強すぎですね、死なせる理由が見当たりません。書きはじめたときにどう考えていたのでしたっけ。
 特につづきを考えていませんから。一応、完結にしてしまいます。自主企画終わりますし。あと1週間ありますけれど。2話分で5人自殺しました。