小説のフォーマット

紙の本はなくなる?

 紙の本、なくなるかもしれません。以前、カメラの話をしました。銀塩からデジタルへ、デジカメがプロの仕事に使えないというレベルから、プロはデジカメでないと仕事にならないに、数年で、3年くらい?、でガラッとかわりました。いま銀塩を使っている人はいますかね。現像とかプリント今でもできるでしょうか、知りません。
 もう少し考えてみましょう。

レコードからCD、ビデオカセットからDVD、ブルーレイ

 レコードを見たことがない人もいることでしょう。わたくしはメタルの人ですから、そういう設定です、レコード聴きます。レコードで発売されたアルバムはレコードで聴きたいからです。CD化されていないアルバムもあります。
 マニアのものですね。
 ビデオカセットを見たことないという人もいるでしょう。これまたDVDとビデオデッキが合体したデッキで、九乃はビデオを見ます。DVDになっていない資産があるからです。ビデオデッキが家にあるというのは、もうマニアしかないですね。
 今度はディスクがなくなりつつあります。ストリーミングですね。CDがいまだに売れるのは日本だけだと言われることがあります。日本人、マニアックですね。
 音楽はかように素早く、アナログからデジタル、物理からデータへ移行してきました。本はいまだに紙で読む人が多いようです。なぜでしょう。

スタンダード

 ビデオのVHSとベータ戦争なんてありました。ブルーレイもHDDVDと争いました。どちらかに統一されたのですね。
 本はどうでしょう。
 わたくしはキンドル・ペーパーホワイトを使っています。電子ペーパーです。まぶしくなくていいですね。画面サイズがちいさく、白黒という欠点があります。
 電子書籍の欠点はそれだけではありません。統一されていないということです。hontoというサイトも電子書籍売っています。ですけれど、独自のアプリでしか読めなくしています。それでは価値がありません。
 苦戦しているのでしょうね、常に安売りをしています。いつでも2割引き、半額ということもあります。タイトルによってはもっと安く売ります。でも、買いません。キンドルで読めないからです。価値がないのですね、安いけれど。
 キンドルも、ほとんど自分の小説の推敲専用に使っています。小説を買って読むことはほとんどありません。いえ、一度もありません。小説ではない書籍を買いました。
 キンドルでもhontoでも、コンテンツは同じです。でも、フォーマットがちがいます。この状態では滅びの道しかありません。
 無料のアプリですよ?なんのために統一しないのですかね。頭おかしいとしか思えません。やめたらいいのに、電子書籍販売。そのくらいクズです。経営判断のレベルのことですから、経営者がクズなのです。
 もし、フォーマットを統一して、電子書籍はどのリーダーでも読めることにしたら、状況は大きく変わるかもしれません。変わらないかもしれません。

それで?

 電子書籍の販売、リーダー、うまくいっていると思えません。いつまでもVHSとベータで争っているようなものです。ブルーレイとHDDVDで争っているようなものです。普及が遅れますね。
 この状況が続くとどうなるでしょう。
 キンドル・アプリやなんか、スマホで小説を読むでしょうね。リーダーの端末を買っても、不便ですから。
 スマホで小説を読むとなると、電子書籍を買って読むキンドル・アプリも、カクヨムなんかの投稿サイトのアプリも同列での勝負ということになるのではありませんか?
 投稿サイトで無料で膨大な数の小説が読めるなら電子書籍を買う人が減りますね。膨大な数があって、その中でランキングが高ければそれなりの質の小説なわけです。
 読んだあとでの評価も膨大です。信頼できる評判であり、評判が高い小説はプロの小説に見劣りしないでしょう。プロの小説のランキングはたいしてアテにならないものです。
 電子書籍を買う人がいなくなるかもしれません。普及するまえにマーケット消失です。
 電子書籍を販売する企業やリーダーを販売する企業は早く考えをあらためたほうがよろしいでしょう。九乃はかように考えまする。