ショートストーリー「死んだことにする殺人事件」をカクヨムに投稿しました

 なにをやっているのでしょうか。おカネにならない小説を時間と手間をかけて、また書いてしまいました。こうして貧乏暇なしを実行し、どんどん貧乏になってゆくのでしょう。

 今回はプロジェクションマッピングをネタにしました。最近思いついたネタで、たしか東大と東工大の共同研究の話を目にしてネタにしようと思ったのです。
 液体や人体など動くものにも投影できる技術ですね。新しく開発されたそうです。もうなんでもありかって感じです。といっても、プロジェクションマッピングはあまり一般に認知されていないかもしれません。
 「なんでもない殺人事件」を下敷きにすることを決めたときに、プロジェクションマッピングのネタを使ってしまえと思いついたのでした。しょぼいネタですからね、ちょうどよさそうでした。
 「なんでもない殺人事件」では、九乃の妄想シーンがはいります。今回は、そろそろやっていいかなって感じで、妄想も、小説内小説もなし、妄想と見せかけて全部現実というのをやりました。ずっとショートストーリーを読んできてくれた人にしか通じないトリックですね。トリック?まあ、いいじゃないですか。

 書きはじめるまえのメモを公開します。メモとちがうところがけっこうあります。いいんです。それで。小説が書けたのですから。

プロジェクションマッピングで、撃たれて血が流れるって感じにする。
実際は打たれてないし、血も出てない。
どこかに縛り付けられてる。
バッテンの柱に縛り付けて、校舎の屋上から吊るされている。会長かな。
ライトを当てられている。プロジェクターだけど。
九乃だけダマすとか。みんな共犯者。
ナイフを取り出して、少しくらい血を流さないと気が収まらない。
いや、あっさり見抜いたことにするか。

小説と見せかけて現実。今回小説内小説はなし。
「九乃ぉ、小説書いてるか?」
で、依頼されていない。事件でそれどころじゃありません。
みんないつでも書いてるんだぜ?
では、今回はパスで。
ここは会長じゃなくて、二宮にやらせるかな。

会長を置いて、学食へみんなを集める。
推理を話す。
カレーを食しながら。
会長がやってきて、みんなひどいよな、吊るしっぱなしなんだもん。
こころある学生が助けてくれた。
カレーを注文したら、おしまい。九乃が最後。
九乃が笑顔を見せる。
はじめて笑顔を見た。カレーより価値が高い。
なにいってるんですか。わたくしはいつでも笑顔です。
会長がつまらないことばかりするからですよ。

 今回は3800文字くらい。短くまとまりました。プロローグ的なものでふくらませてもよかったのですけれど、短いことはよいことだと思い、あんな軽い感じになりました。
 あとふたつ、公開できる状態の小説があるのですけれど、あまりいっぺんに公開しても読んでもらえそうでないから、一日おきくらいで公開する予定です。
 ごきげんよう