ショートストーリー「等価交換肢 罅割滲の場合」をカクヨムに投稿しました

kakuyomu.jp シェアードワールドです。「告白死」もシェアードワールドでした。
 「告白死」を書いて、自分で全部考えたときとあまり変わり映えしないと思ったのでした。一田和樹さんのツイキャスで、そのことを書き込みましたら、変わり映えしないこともないと言われました。わたくしの頭から出てきたものだから、変わり映えしないと感じるのは当たり前かもしれませんね。客観的には、そんなことはないということでしょう。

 そんなわけで、「等価交換肢」を書いてみました。やっぱり、変わり映えしない印象ですけれど。どうでしょうねえ。

シェアードワールド『等価交換肢 血眼孕』(5千文字以内) - カクヨム

 はじめのアイデアは、出だしのところだけ思いつきました。まずは小さな呪いだろうなという方向で考えた結果です。ここで、基本設計を書きました。


呪いといっても、急に大きなのはやらない。
ちょっとしたことで試す。
うまくいく。
偶然?
なにに利用しようか。考え出す。


タイミングよくなにかあって、これに利用するしかないってなる。
何に?対価は?
せっかくだから呪いがかかるところを見たい。
偶然の事故のような形をとる。


血眼孕がでてこないと、なんのことやらだから、起承転結の転で出すかな。結?
小さな会計事務所を営む中年男。これといった特徴もない。
基本的にクズ。
実は呪いが本当に有効かどうか知らない。あるわけないと思っていたりして。
アプリからウェブにつないで、呪いのサイトにいくのかな。


主人公は事故で生き残るかな。
呪った相手は死んだか?
で、対価をとられる。
ここで、呪いが有効とわかる。

 続きが思いつかない状態で2のパートまで書きました。起の部分です。先が思いつかないため、3の血眼孕のパート(転)に移りました。保留にしただけで3の前に本格的な呪いの部分(承)を書こうと思っていたのです、このときは。ただ、2000文字を越えていましたから、文字数厳しいなと。
 血眼孕。はじめの設定だけではうまく書けなかったのです。方向性が定まらなかったのですね。呪いが実行されることを理解しているのかと。呪いなんてないと思っているけれど、実際は実行されるのかと考えていました。それはそれで面白そうなわけですけれど。それで、上の基本設計になっているわけです。
 「投稿戦線異状なし」の方にコメントで質問しました。血眼孕は呪いが実行されると理解している、一種超能力者だという一田和樹さんの回答でした。今は自主企画の設定に追記されています。その方向で書いてみました。

 もう少し書き込みたいところでしたけれど、キャラの理解が不十分でうまくいきません。ちょっとしたアクセントにはなっていると評価しています。このパートなしでは成立しませんね、小説全体が。
 本格的な呪いの方です。呪いが実行される場面に呪った人間もいて見届けたいよなというのが、はじめのアイデアです(承の部分)。どういう呪いがいいか。ひとつの事故みたいなものでふたりが体の一部を失う。なんとなく、付き合っている男女かなと思い、すると彼氏を登場させることになり。
 つづきはお風呂で考えます。得意技です。湯船に浸かって考えていると、ぼんやりと完成形の姿が見えてきました。けれど、ありきたりだなと。本格的な呪いのシーンはなしでいいかとも思いつきました。承の部分をごっそり省略です。文字数が減らせます。
 ありきたりでないアイデアは思いつきませんから、完成形のようになりました。起の部分の偶然?というのは、活かせていません。髪の毛を短くする方法を思いつかなかったのです。自動的に最後のオチも変わってしまいました。
 設定が使い切れていませんから、思いついたらほかにも「等価交換肢」書くかもしれません。血眼孕に突撃するとか、面白くならないですかね。どうにかして血眼孕をハメてやりたい気がします。