今回は、シェアードワールド「告白死」です。
一田和樹「告白死」の設定でショートストーリーを書きました。設定はカクヨムで公開されています。
他人のネタで小説を書いたらどうなるのかという興味から、「告白死」へたどり着きました。でも、設定を読んで、むづかしいなと思ったのです。わたくしには、この設定で小説を書けそうもないと。
で、得意の入浴思考法です。湯船につかり、告白死ね~、死にたい人間が告白するんだよね~、死にたい理由をでっちあげないとな~。と、こんな感じで。するとまあ、小説に書いた順番で、アイデアが浮かんできました。いっぺんにではありません、告白死ね~、というあのゆるいテンポで。
で、書いたのが「告白死 人買い」です。告白死をする人をもうすこし書き込めたらよかったのですけれど、なにも思いつかなかったからそのままにしました。女の子を多めに書いた印象です。
そういえば、告白死の舞台がある広場、石はどうなっているのでしょうね。告白死がある前に集めておいて、そこから取って投げろっていう風になっているのでしょうか。その辺は書かずに済ませましたけれど。ちょっと中世ヨーロッパ風かなと思い、石敷きの広場にしました。
掟3と掟4は破っています。
エンディング、サクライという名前は念押しで出しましたけれど、人買いというところは削るか、残すか悩んだところです。削れば、告白死の人が人買いのサクライという可能性を残せて深みが出るかと思ったのですけれど。わかりやすい方を選びました。読者はそんな可能性なんて考えたくないでしょう。
まあまあ面白い小説になったかなと自負していますけれど、どうでしょう。