連作短編「等価交換肢」第6話「満潮ミチルの場合」をカクヨムに投稿しました

 等価交換肢(九乃カナ) - カクヨム

 こちら、カクヨムの自主企画

  シェアードワールド『等価交換肢 血眼孕』(5千文字以内) - カクヨム

 に応募した連作短編小説です。全6話です。完結しました。

 はじめの発想は、ミチルの反逆です。
 満潮ミチルなんてキャラを作ってしまいましたから、この人メインの話を書かなければならない。ならないわけではありませんけれど。
 それで、血眼孕に反逆だと。メモを書きました。

ミチルがサーバのデータを消去する。DBも。
でも、ソースはギットハブに置いているし、DBはレプリケーションしているから無駄なこと。
そういう小説。
なんで反逆するかな。
本当の名前は血眼娠(みごも)。孕の妹?
孕を殺して成りすましてた。とか。

血眼孕がメインで話が進むか。
途中でサーバとDBが削除されちゃう。これは時間稼ぎかな。呪いを知られないため。
そうすると憑代じゃなくていいか。
なんてこった。なんつって。大丈夫だよーん。
で、ミチルの話になるのかな。
ミチルが警察に電話している。
どうした?
ミチルが呪いをかけて、取り消した。命が対価。
ちがうか、誰か協力者が呪いをかけて、憑代でミチルが命を払うのか。
血眼孕がミチルを殺さなくちゃいけない状況を作る。
なんなら、誘惑してセックスしておいて殺されるとか。強姦殺人。

  このメモはほぼ思いついた順に書いてあります。娠という孕の妹のネタは書きはじめる直前で思いついたのですけれど。これで行けるという気がしました。こまかいところは、完成形とちがったりしますけれど大枠はメモ通り。
 ラストあたりまで書いて、娠の話を全部ひっくり返すことにしました。で、孕というのは、等価交換肢の管理者にのりうつる、それ自身が呪いみたいなものということにしました。
 なかなか多義的なラストになったと評価します。世にも奇妙な物語でありそうな、結局最初にもどるみたいな感じで、ありきたりではありますけれど。ありきたりでない結末なんて存在しないでしょう。
 娠が実は孕をつくった、サイト等価交換肢の作者という考えもありでしょうし、娠もじつは孕みたいに等価交換肢がサーバーで実行されると誰かにのりうつる存在という考えもできそうです。そうなると、満潮ミチルは実在して娠に乗っ取られていたとか。戸籍を調べているからこの解釈は無理かな?
 読者は勝手に解釈するし、人によっては解釈できないだろうし、わたくしの知ったことではありませんけれど。
 シェアードワールド「等価交換肢 血眼孕」。九乃版は完結です。ごきげんよう