ショートストーリー「また会いに来たよ」をカクヨムに投稿しました

 カクヨムの自主企画「また会いに来たよ」をネタにしたショートストーリーです。短編集として第2話まで書きましたけれど、こっちは独立した小説にしました。ジャンルがちがいますゆえ。

kakuyomu.jp 「また会いに来たよ」ですけれど、セリフで使うのはやめようというのが、はじめの発想その1です。内容的にまた会いに来た感じならいいだろうと。そのことにより、子供という呪いから解放されます。「また会いに来たよ」が子供のセリフっぽいなと思ってしまったのです。
 今回は遠くから会いにきてほしいなっていうのが、はじめの発想その2です。海外のどこかかなと思ったのですけれど、時空を越えちゃえということで未来からきてもらいました。
 タイムマシンが洗濯機というのは、科学的に考えるとほかにないという、本編でもそのように説明されていましたね。映画のネタをパクったわけではありません。わたくし、科学者ですから。タイムトラベルしたらSFだろという安易な思考。
 メモです。

「また会いに来たよ」
セリフで言わせない。
内容的に「また会いに来たよ」になるように。
青春コメディSF

友達の様子がおかしい。
突然倒れたり。
イライラしていたり。
保健室で友達と担任と話しているとき、聞いてしまった。
夏休みまでって。
なんのこと?
読者に病気で余命がいくばくという風に思わせる。
引越しだった。
バイバイ。
お別れをした。
そのあとすぐ?何年かしてから?
洗濯機に女がすっぽり収まっていた。ここが「また会いに来たよ」ポイントかな。
未来からやってきた友達だという。
うそくせーっていうと、友達の姿になった。どうやって?服なんかは?
なぜ洗濯機。
実は二十年後も洗濯機はかわらない。冷蔵庫はかわっているんだね。
それで、洗濯機型のタイムマシンを開発した。いまいち意味わからない。
で、どこかに連れ出されている間に自宅が襲われて親が殺されるんだね。
テロ。
親が総理大臣になってたとか。やっぱりお別れから何年か経ってるのかな。
親がいなくなっちゃってどうしたらいいの?
わたしのところに行こう。
子供のままの友達のところへ連れて行ってくれる。洗濯機型のタイムマシンで?
アメリカはドラム式で横倒しになるのかな。
出てきて、友達に会える。ここもまた「また会いに来たよ」ポイントかも。

 はじめの3行が出発点ですね。で、例によってお風呂の中で考えました。プロットみたいに細かく流れを書いています。九乃の頭の中が丸見え。お恥ずかしい。

 テロ事件から救うために未来からやってきたことにする。そのために、主人公を首相の娘ってことにしました。首相を殺してしまうわけですね。これはフィクションですから、許されます。国家転覆罪に問われたら大変。
 あとは、また会いに来たポイントを2箇所に設定しました。未来からサッちんが会いにくるというところと、現在のサッちんに会いにいくところです。
 メモは完成、書きはじめます。はじめの1000文字で寝る時間になりましたから、つぎの日に持ち越しです。
 節で言うと3と4ですかね。コメディ・パートがあります。わたくしのお得意ですね。久しぶりな気がしました。速かった。頭の中で小説がどんどん流れていきますから、トップスピードでタイプしました。そんなときはカシャカシャカシャッと派手な音をさせてキーを打ちます。ハッカーかって感じですけれど、本物は指を浮かせず、最小限の動きでタイプしますね。キー配列がdvorakだったりして。日本語dvorakというのもあるらしく、試してみたいのですけれど、タイピングの練習をする余裕がありません。いつか、そのうち。キーボードもお高いのが欲しいものです。マトリックスタイプのセパレートのやつです。
 調子に乗って書きすぎました。コメディはいくらでも書いてゆける感じなのですけれど。全体が書きあがった時点で6800文字になりました。アドリブで妹をだして、サッちんの登場を遅らせたのがいけなかったかも。やっちゃったものは仕方ありません。
 今回のエンディングです。もちろん、未来のサッちんからすると、ピロ子は首相と一緒にテロで殺されてしまったのですよね。悲しい過去。だから、ピロ子を助けるために現在にやってきた。そのことを、現在のサッちんは理解した。そういうエンディングにしました。考えがそこまで至らないと、読者にとってなにが書いてあるのかわからないエンディングですね。わかるひと優先の小説になっています。ピロ子はわかっていない節があります。
 今回の小説、尻きれトンボ感があります。エンディングが決まった!という感じはありません。そういう小説なのでしょう。たまにはいいかなと。
 さて、ピロ子はこのあとどうするのでしょうね。アメリカでサッちんと一緒に暮らすのか。未来にゆくのか。過去に殺されにゆくのか。