カクヨム小説「すれ違い、数学男子」に『 【スピンオフ】あいつはライバル 』を追加しました

 「すれ違い、数学男子」のスピンオフでもあり、坂井玲奈さんの「全てがアホになる」のスピンオフでもある、そんな話です。前日譚という位置づけ。

 コラボの話し合いのときに、プロットを書いて坂井玲奈さんに提示しました。全体としては採用にならなかったのですけれど、一部コラボ作に取り入れられました。

 まず、概要。

ふたつのシリーズの前日譚。
遥と聡子の話。
聡子が俺に話しかけるまでのストーリー。
遥視点と聡子視点を入れ替えて。こまかく入れ替えるか、悪ふざけみたいに。
聡子は数学男子と遭遇する。
田中はどうやってからめよう。セフレではなかったんだよね。
いつでもやれるからあとまわしって感じでさらっと?

 これをもとにプロットを考えました。では、プロット。長いけれど。

 (高校時代)
(聡子視点)9(絵文字)九乃のキュウ
あいつはライバル。ではじめる。
男を誘うと、昨日遥とやりまくって、もう精子の在庫ないわって。
こういうことが多い。
別の男には、遥とやるからって言われる。
遥登場。
聡子視点の遥の描写。(金髪、濃い化粧)で、男を連れていってしまう。
くっそー、負けないんだからってなる。中学時代からの因縁である。

(遥視点)〇(絵文字)坂井玲奈さんのレイでゼロ
男とやる。やったあと?どこかかわったところがよいか。
体育倉庫とか?アダルト動画か。学校の外にしようか。
ラブホの描写とかして。
男がベッドに寝ている。
帰り支度をはじめる。
あんたにもう用はないとかいって、急がせる。
ラブホを出てひとりになる。ああ、スッキリって感じ。晴れ渡る空のように爽快。伸びをしたりして。
中学になってやりはじめるまでは大変だったとかいう、回想へのフリ?

(中学時代)
(遥視点)
はやくやりたい。オナニーの毎日。部屋中のでっぱったところはオナニーに利用して摩耗している。
で、高校生?大学生?オッサン?とやる。エッチうまそうだからとオッサンにするか。
公園のベンチにいるオッサンに声をかける。
「すみません。ちょっと手伝ってほしいんですけど」
で、草むらへ連れ込む。
「パンツの中に、虫がはいっちゃったみたいでぇ、取ってぇ」
スカートをもちあげる。

※フリだけして、オチを坂井玲奈さんのアホアホにまかせる。
(はじめてなのに気持ちよかった。
毎日やりたいのに、勘弁してくれって言われる。
ひとりではダメ。
ヤリマン人生のはじまり。髪を染め、化粧をして。)

(聡子視点)
中学時代はどんなだったんだろ。遥と同じことを書くか。
で、実際にやると、ひどい目に遭う。
部屋に連れ込まれ、縄で縛られ、アナルをなめられ、ローションつけて指でこねくりまわされ、挿入される。
はじめてなのにアナルセックス。とほほ。
女の体育の先生にやっぱり家に連れ込まれ、イッても許してくれない、頭おかしくなっちゃうっていってもダメ。女同士には果てがない。きっと、このとき頭がおかしくなって今アホなのだろう。
セックスって大変ってなる。普通のセックスもしたけどね。三度目の正直。
遥との因縁も書かなくちゃ。オナニーしているところを見つけちゃうとか。
遥は見られても気にしなくて、すごいとなるとか。
先を越されてたことを知ってショックとか。
悪く言う人も多いのに。気にしないタフさがすごい。
ライバルの誕生。

(高校時代)
(遥視点)
図書室へ向かう。
図書準備室が目的。もちろん、図書準備室でセックスをする。穴場なのだ。
相手は図書室で見繕えばよい。
おっと、ちょうど目の前に。
本をもっていない方の腕を取る。手を股間に押し当て、肘をキメる。逃がさない。
そのまま胸を腕に押し当てる。
「えっ?誰?腕痛い」
「ねえ、準備室にきて。あたし困ってるの」
「悪いけど、ほかの人に頼んでよ。松本幸夫『トポロジー入門』のつづきを早く読みたいんだ。読み終わったらこの田村一郎『トポロジー』を読むんだから。俺は忙しいんだよ」
「そんなイヂワル言わないでぇん。肛門が好きなら責めてあげるからん。ポロリしてあげるし。んん」※キャラちがう?
 手に股間を押しつける。ぐいぐいと。同時にキスを狙う。
「助けてー、襲われるー」
「襲っちゃうぞ」※キャラ
 腕を振り切られて、逃げられた。ちぇっ。

(聡子視点)
友達に頼まれて、図書委員をかわってあげることになった。
ヤリマンではないから、安心して仲良くできる。男を取りあわなくてよい。
げっ、遥。アホなのに、図書館になにしに。
やるために決まっていた。
男をつかまえ、腕に胸や股間を押しつける。
さすが、遥。有無を言わせない。あれで落ちない男はいないだろう。
予想に反して男は逃げた。サセ子怖いとつぶやいていた。
「遥、図書館でエッチなことしないで」
「うげぇ」※キャラちがう?
 遥は出て行った。
「あっ、図書館の本!」

(遥視点)
インフルをうつされる話。
生徒指導の先生は嫌いだ。お堅い。髪の色の話でずっとお説教された。
授業に出なくてよかったのは嬉しいけど。
国語の先生が授業を終わって廊下を歩いてくる。
ふらふらしてるな。先生のくせに。え?膝を折って、四つん這いになってしまった。
ズボンおろしてお尻丸出しにしてやろうか。
顔が赤くて、ぜーはー苦しそう。
季節外れの風邪か?
肩を貸して保健室へ。
ふたつのうちの一方のベッドへ寝かせる。
保険の先生はどうしたんだろ。
「先生、大丈夫?」
「大丈夫だから、授業に行け」
 行きたくない。ベッドに男がいるということは。ちょっと失礼。手をつっこむ。
「先生、音楽の先生とできてるよね」
「な、なにを。はうぅ」
「見ちゃったんだ。音楽室でやってるとこ」
 先生たちがきてしまったから、掃除道具入れに男と一緒に隠れていた。
 手のひらでこする。
「音楽の先生はどうだった?気持ちよかった?」
「そんな、よせ」
 膨らんできた。熱があるからあったかさが伝わってくる。入れたら気持ちよさそう。

(聡子視点)
夜裸でオナニーしていたせいか、風邪をひいたらしい。授業が休めると、勇んで保健室へ。親に迎えにきてもらうというと、担任から電話してもらうと言って保健室を出て行った。授業中だから電話で済ませられない?
だれかやってきたみたい。先生?大人の男と、生徒の女の子かな。カーテンが引いてあるから見えない。眠くなってきた。

(遥視点)
インフルで休んだ、はじめての登校。
「中絶したってホント?」
「ヤリマンなら普通でしょ?勲章みたいなものかな」
 ふふん。嘘だけど。インフルで休んでいただけ。悔しがってる悔しがってる。
「くっそー、あんたにはヤレないやつとやってやるー。ケバい女ダメってやつ、いっぱいいるんだからっ。そうだ!あの、数学の」
 すごい勢いで駆けだして教室を出て行った。あたしは手を振る。それであたしに勝てると思うなんて、変わった子。さーて、今日は誰にしようか。
 田中の噂を聞くかな。千人切りだって。いつでもやれそうだから、あとまわしでいいや。みたいな。
 で、本編につながる。

(聡子視点)
あの、数学の本もってっちゃって、貸出手続きしろって言いに行った。あの男なら、遥から逃げてたし。きっと遥悔しがるだろう。
どうやって落とそうか、考えながら走る。
遥とちがって、わたしは清楚系だから。きっといける。
とりあえず、遊ぼうって声をかけよう。
タイミングを見て胸を触らせてしまえば、向こうも男子高校生。すぐにその気になるだろう。もうやったも同然。みたいな。
教室にはいって、あ、いたってところで終わるか。

  プロットの段階でほとんどそのままですね。やればできる。保健室のシーンは、中絶のところを書く前置きみたいな位置づけです。

 アホアホシリーズのKAC10で遥がしゃべっていることがもとになっていますから、わたくしが考えることはあまりなかったとも言えます。