実験的短編小説「肖像I」をカクヨムに投稿しました

 「桜花一片に願いを」につづき、わたくしの考える現代小説です。キャラなし小説でしたから、今度はストーリーなし小説。メモをどうぞ。

 ストーリーのない小説。

どうしたらストーリーのない小説が書けるか。
キャラはいてよい。
キャラのことだけを延々述べる?
容姿、どこにいるのか、そこはどういう場所なのか。
キャラなしは遠くから花びらにきたから、こんどはキャラからずーっと遠くへ?
どういう場面なら面白いか。
人を殺している?

キャラの体の部位、顔かたち、服装、姿勢、部屋に置ける位置、部屋、住居、街。

  メモをもとに1行目から書きはじめました。目の前の光景が映る眼球からですね。はじめは人物の意識とか感覚からです。

 2番目のブロックは服装など外見、それから姿勢。

 3番目のブロックで部屋の中を描写しています。死体がころがっていて、ほかにもうひとり。きっと犯人ですね。主人公らしき人物はそのせいで1番目のブロックのような反応をしていたわけです。ストーリーのない小説のつもりですけれど、ここからストーリーがはじまってしまいそうな気もします。

 4番目のブロックは部屋から外に出ます。同じ階、建物、街、たぶん関東平野と、ズームアウトして、最後はなんとなくのイメージ。はい、読者まかせです。

 通常の小説であれば、3番目のブロックで終わってもおかしくない、ストーリーを想像してくださいみたいな終わり方ですね。でも、ストーリーのない小説を狙っていますから、強引に読者を部屋から追い出してストーリーを考えさせないということが、この小説の重要なポイントであったなと思います。まずまずよくやったと評価します。

 「桜花一片に願いを」は、自主企画に参加しただけはあってアクセスが多く、みなさん割と評価してくださっているようです。リズムが魅力だとおっしゃる方が多いかもしれません。自転自転。でしょうか。そんな単純ではないか。

 リズム感がありませんし、小説のリズムと言われてもよくわかりませんけれど、気にして書いてみようかと思います。

 つぎのこの方面の小説は、モノローグだけの小説を考えています。