カクヨムで連載していた「セピア色のポートレート」が完結しました。

 75000文字くらいでしたね、カクヨムのカウントによると。中編といってよいと思います、「セピア色のポートレート」。

 続編は「アイ色のアストログラフィ」というちょっとオシャレな感じのタイトルです。来週から連載します。

 今回は趣向をかえまして、「セピア色のポートレート」に対する評価を共有しようと思います。

 「セピア色のポートレート」は賞に応募して、その賞による評価が返ってきたのですね。評価対象は希望者全員だったかな。

 では、評価をご覧くだされ。

○評価
 オリジナリティ:C
 キャラクター:C
 構成:C
 文章:C
 設定・世界観:C
 会話:C

〈評価)

すべての展開が唐突で不自然です。萌が和希にスパイを頼むのも、和希自身の魅力が一切描かれていないのに、山口や萌、青木が寄ってくるのも、努力せずにラッキーが勝手に舞い込んでくるようで、全く感情移入できません。消極的な和希が突然スイスに撮影旅行に出かけたのも、流れからすれば一大決心のはずなのに、心理描写が圧倒的に足りないので共感できませんでした。写真に対しての強い思いやこだわり、努力の様子が描かれていないのに、いつのまにか個展を開催していたり、写真展で入賞してしたり、読者をどんどん置いてぼりにしたまま上澄みだけで話が進んでいきます。この小説で伝えたかったことは何でしょうか?エンターテイメントとして、人に読んでもらうことをきちんと意識して書いてください。

  わたくしは、読者がなにを読み取ろうと、取れなかろうと、小説になにを求めようと(共感したいみたいですね)、いらないと思おうと勝手だと思っていて、他人の評価は気になりません。

 でもこの人がやっている、自分の考えを読者という主語を使って補強しようみたいなのはすべきでない。置いてけぼりになったのは自分であるのに、すべての読者が同じように読んで同じように置いてけぼりになるはずだみたいなのは、自分の発言に責任をもたない人間のすることです。

 評価を真に受ける人がいたらショックを受けますよね、読者全員が自分の小説を読み取ってくれないなんてと。こういう評価者は害悪でしかない。

 というわけで、わたくしの評価者に対する評価はクソです。

 

 「アイ色のアストログラフィ」も同じ賞の同じ回に出して評価が手元にありますから、完結後に公開します。