カクヨム「くず籠」に「ふたつ名は。」を投稿しました。

「ふたつ名は。」を投稿しました

 「くず籠はいつでもあふれてる」に「ふたつ名は。」という4話15000文字行かないくらいの短編を4日連続追加投稿しました。今回はその話。
 「くず籠」はボツネタを収めることにしていまして、わたくしの小説みんなボツネタみたいなものですけれど、わたくしの判断でしょぼいネタはこちらにいれています。
 「くず籠」では、ブログで書くようなことも小説にあとがき風にいれているのですけれど、今回は気まぐれにブログに書くことにしてみました。

「ふたつ名は。」の作り方

 「ふたつ名は。」の最初のアイデアは、彗星が地球に落ちてくることがわかって人類滅亡することが決まっている世界、テレポテーションできる主人公がプレートを移動させちゃって、そのせいで彗星の衝突をまぬがれるというネタ。アホですね。
 なぜプレートを移動させるのか、最後の瞬間をみんな見たいよねってことで衝突する場所のまわりにプレートを配置するって理由で。
 もうこれでネタはバッチリ、小説書けちゃうぜえと、目覚ましより一時間早く目が覚めてしまった布団の中でニヤリ。

ぶっこんだのは「君の名は。

 でも、まだ目覚ましが鳴らなかったのですね。彗星が地球に落ちてくるって「君の名は。」みたいだなあ、「君の名は。」って、何回か彗星が分裂してかたわれが落ちてきてるって設定だったなあ、なんで同じ場所にかたわれ落ちるのかな、軌道がかわるはずじゃん? ま、ファンタジーだから魔法使いが軌道を修正したんだろう。
 みたいなことを考えていて、「君の名は。」ぶっこんじゃう? と思いつき、4話分の構成が出来上がりました。

 「ふたつ名は。」では、「君の名は。」をディスっていますけれど、なんて正直、ディスっているように見えますけれどと書かないところが。わたくし映画館で観ましたし、コミカライズですか、原作ですか、小説の方も手元に置いて研究いたしたのですよ。メモ取りながら一回読んだだけですけれど。好きな本は三回読みます。
 というのもですね、好きなわけではないけれど、ヒット作を作るお手本みたいなものだなってことですよ。
 無理はありますよ、おかしな箇所もあって、ツッコみどころ満載でもありますよ、でも多くの人はツッコミどころに気づかないし、なんか知らないけれど人気が出ちゃうわけです。なんででしょう、というわけです。

「イル・マーレ」好きです。(´∀`*)ポッ

 「ふたつ名は。」で触れたとおり、基本は韓国映画「イル・マーレ」です、わたくしのお気に入り。ディスクもっていませんけれど。入手困難。レンタルで観ました。
 わたくしが「君の名は。」をぶっこんだように、「おれがあいつであいつがおれで」をぶっこんでいますね。「イル・マーレ」に気づかなかった人も、こっちにはさすがに気付いたことでしょう。オリジナリティ皆無。悪い事ではありません。ありきたりなネタが安心感あってウケるのですね。勉強になるっす。
 記憶や記録が消えてゆくのもありきたり。アニメやマンガ好きな日本人なら5000回くらいこのネタに出会っていることでしょう。で、「君の名は」というセリフにつながるのですね。

こんなことに気をつけて書きました

 「ふたつ名は。」では、もちろん最後に「ふたつ名は」と言わせたかったから、けっこう不自然な流れですけれど、あらためて自己紹介をさせました。告白もめっちゃ雑でしたね。アホネタであってラブストーリーではありませんから、力を入れていません。
 そうそう、3話を彗星が地球にぶつかる手前で終えているのは、どうなったの? やっぱ衝突して人類滅亡? みたいなハラハラ感を演出したつもり。4話のはじまりもなんか知らないけれど生き残っちゃった風に書いて、衝突回避を読者に明かすのを先送りしました。三樹がテレパシーで話しかけてきてはじめてわかるようにしました。
 残念なのは、三樹のテレパシーをどこにもほのめかせなかったところですね、伏線が張れなかった。思いつかなかったもので。アホネタですから、簡単に諦めました。

でっち上げばかりではありません

 今回は調べものをしました。恋愛のトリクルダウン理論のところ。トリクルダウンという言葉が思い出せなかっただけですけれど。
 もう一点、パンゲア超大陸です。はっきりとは書かなかったのですけれどパンゲア超大陸を再現するような話なのですね、南北アメリカをアフリカの方にくっつけてとか。
 インド洋つぶれちゃわないよねというところを確認しました。ダメならいい感じの海を調べれば済むだけですけれど。
 調べると、南北に長いのですね、パンゲア。その右の海に彗星衝突を想定するわけで、特に北の方の人たちどうなの見られるの? って気もしますけれど、夜側にいれば彗星が宇宙にいる間くらいは見えるのかなって適当に決めました。詳しい人には納得いかないところがあるかもしれません。高校生が考えた設定ですしね、ご容赦くだされ。

気づいた?

 「桜花は一片の約束」との関係に気づかれた方もいることでしょう。彗星の話ですからね。
 「桜花」をあとに書きました。「ふたつ名は。」の見直しをしているときにパッと思いついて書きました。パッと言っても1行目のネタだけですけれど。天文学の本を調べながら書きました。
 同じ彗星のつもりです。宇宙桜は「ふたつ名は。」に登場しませんけれど。ということは、「桜花」の彗星は地球に衝突せず太陽をまわって冥王星たちがいる太陽系外縁へ向けて帰っていったことでしょう。

 だれも気づかない、テレポテーションの伏線。いえ、1話目の終わりでしっかりテレポテーションしているのですけれどね。壁に掛けた猟銃ってやつです。
 牧くん、歩きませんね。歩く場面になるとダルぅって感じ。テレポテーションしてぇ、楽してぇ、なんて思いながら歩いていたのでしょうね。
 伝わらねぇー! 誰にもわからない隠れた工夫がうれしい作者だったりします。気づかれたらショック。

このあとの九乃カナ

 つづけて「壊れた世界なんて」4話を毎日投稿してゆきます。1話1000文字で書いて2020夏物語に応募しようと思っていたのですけれど、ひとつも1000文字で書けず、2話は削って1000文字に収まりましたけれど、3話が1500文字あって、結局4350文字に落ち着きました。
 規定文字数4000文字ですからね、失格です。というわけで、イベントとは関係なく、ひとり夏物語開催と相成りました。候。