カクヨム連載中の「アイ色のアストログラフィ―」の表紙をつくった。

 三月のまとめ記事で書きましたけれど、イラスト的なものを描き? まして、小説の表紙としました。カクヨムに表紙機能はありませんけれど、ツイッターで表紙のつもりとツイートしたのです。

 発端はカクヨム仲間、はてなブログもはじめた坂井令和(れいな)さん(https://reinasakai.hatenablog.com/)に九乃カナの描いたイラストが見たいなーと、甘え上手な女子のようにそそのかされまして、ちょろい九乃カナはイラストに取りかかったのでした。

 

 とはいえ、わたくしイラストレーターでも志望でもありませんから、イラストっぽいイラストは描くつもりがなく、得意の Inkscapeベジエ曲線を駆使して作ることにしました。

 モデルを見繕って顔のパーツをトレースし、配置してみたり大きさを変えてみたりとやって、なんとなく全体ができたところで、すこしイラストに寄せてみました。

 イラストって、メッチャ目が大きいのですね。いくら何でもあれだなあということで、イラストヘの寄せは若干レベルに留めました。

 目を大きくして鼻と口はあってないようなもの、それがバランスがよいというのか、多くの人が見てよいと思うあり方なのですね。だから、イラストはみんなそんな風に描かれている。目を目立たせて、鼻や口までしっかりあったらとっちらかっちゃいますからね。鼻や口を捨てる方向に進化したのでしょう。

 ちょっと局所最適化って感じがないでもないのですけれど。時代とともにかわるものですしね。10年前のイラストやアニメ、いま見たら田舎かよって印象ですね。洗練されていません、ドンくさい。きっと10年後になって今のイラストを見返したらまた別のネガティブな印象をもつことでしょう。

 ということで、鼻も口というか唇もしっかりある顔になりました。

 夜にダム湖で星空を見ている設定です。湖面に空が映っていて、下からのライトもある。そんな雰囲気で影をつけてみました。女性の肌をあまり暗い色にしても美しさが落ちてしまいますから、申し訳程度の影です。

 

 タイトルは、「色」だけゴシックで大きくして、ほかは明朝と思ったのですけれどなんのインパクトもなかったもので、川谷康久という人風に「アイ」を大きく、ぼかして手前に飛び出ている感を出してみました。「色」を虹色にしてみましたけれど、よくありませんね。なにか工夫をしたいところ、でもほかにアイデアが浮かびませんし、いつまでも時間と手間をかけてもしかたありませんから、そのままにしました。

 フォントも出来合いのMSゴシック、MS明朝で。白の字にブルーのボカシをかさねて宇宙っぽい感じにして見ました。「アストログラフィ―」はちょっと寂しいかんじですけれど、宇宙っぽさだけでよしとしました。

 やっと、イラスト終わりました。もうしばらくやりたくありません。といっても「オトラントの城」は表紙をつくらないと、なのですよね。翻訳が終わってから取りかかることにします。

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九乃カナ「アイ色のアストログラフィ―」表紙