カクヨムに「水の女神はスイミーが気になった」を投稿しました。

 小説は休眠中の九乃カナです。
 小説以外のことで忙しく小説を書いている場合ではない、昔の小説をカクヨムに連載して小説を書かずに済ませる、小説を書きたくない、といいつつ「キガトウ国の滅亡」からずっと、ひっきりなしに小説を投稿していますね。
 書かない詐欺です。
 いえ、ホント。小説なんて書いている場合ではないのです。アニメみたいに
 もうやめてー、書きたくないんだってばぁー!(カメラは青空パーン)
 というくらい。
 説得力ゼロ、ストロングゼロ。おっ名言デマシタ。

 

 今回も書いてしまったのですね、残念ながら。しかもたいした盛り上がりもない小説。野々ちえさんのキャラを借りていて、巻き込み事故みたいになっていますけれど。すまぬ。

 

 書くことになってしまった最初のアイデア。よくわかりません。布団の中で考えていたのですね。得意のおふとぅんです。
 モテモテの女の子。モデルは九乃カナではありません。モデルなんてなしにでっち上げただけです。
 男子という男子はみんなわたしのこと好きなのに、ひとりだけ興味ないみたい。
 そんなことかなと思います。最初のアイデアですね。

 で、考えているうちに(半分寝ているわけですけれど)スイミーが浮かんできて。
 地味な男の子。学校一。
 うん? そんなの最近。野々ちえさんだ!
 で、野々ちえさんの地味男子トモカラくんと美少女ナガトシさんを借りようと決め。
 すると、モテモテは中学時代の話かとなり。男子が気持ち悪いことにしよう、そうしよう。なんでそうなったかのエピソードは小学校時代にありそうだ。うーんとうなっているうちにカエルのエピソードがわたくしの頭に配信されてきまして、映像ですね。
 ほぼできた気分でごろごろ。目覚ましが鳴り、起きて書くまでに忘れちゃうかもなと思っていましたけれど、忘れずに書けました。小説はだいたい夜寝る前に書きます。
 今回は忘れちゃうかもという気持ちが強かったのか、スケッチを書きました。ほとんどできてる感じですね、この段階で。

(スケッチ)

(これは中学か)
 わたしはモテモテ。こんなこと自分で評価するのもおこがましいのだけれど。だって、男子はみんなわたしの気を引こうとしてかまってくるの。
 男子はわたしに怒ってもらいたいみたい。
 あなたたちの母さんじゃないんだけど?
 それともドMなのかしら。
 怒られてよろこんでいるなんて、ちょっと気持ち悪い。
 それで、男子はみんなちょっと気持ち悪いと思っている。
 でも、ひとりわたしに無関心な男子がいる。スイミーみたい。返って目立つから気になっちゃう。
 わたしばかり気にしていたら不公平じゃない?わたしのこと気になるようにしなくちゃ。
 待って。気になると言って気にしている素振を見せたら、向こうには目に入らないその他大勢と同じことになってしまう。危ない危ない、早く気づいてよかった。ここはこちらも無関心、目に入らないというように振る舞わなくてはいけない。
(男子の方はモテモテではないから、気にしている素振を見せた方が目立ったはずなのに)
 無関心を装って、きっとうまくいっているはずなのに、ちっとも前と変わらない。相変わらずわたしに無関心のまま。これはどういうこと? こっちは無関心でいられて気になるというのに、向こうにはこちらの無関心が通じていないのかしら? もっと無関心になんてできようもないというのに。どうしたらよいの?
 
 それって、好きってこと? と女の子の友達に言われてしまう。
 好き? まさか。男子がみんなわたしを好きなようには、わたしはスイミーのこと思ってはいない。目立つから、なんというか目障り? ちょっとちがうか。
 
(高校)
 高校に入ったら学園第二位になっちゃう。
 一位は野々ちえさん地味男子シリーズの希実。
 希実は自分よりかわいいし、男子に対する態度も無関心どころか狂気を宿している。
 負けそう。
 地味男子がスイミーだったのかな。
 地味男子が希実を見ている。嫌な予感。
 希実はスイミーを気にしていないと気づく。
 負けちゃうと思っていると、スイミーが希実と付き合いだしたと噂が。一年の秋?
 やっぱり。無関心なだけじゃだめだったんだ。

(これは小学校時代のエピソードかな)
雨の日かな。
 手の中に閉じ込めていたものをぱっと開いてわたしに見せつけた。
 ちいさなアマガエルが見上げていて、ぴょこっと飛び上がり、わたしの胸にひっついた。
 反応を楽しみにしていた男の子は、期待の表情があらわで、単純な生き物だ、でもわたしはかわいいカエルをちょんとつまんで、粘着的な薄い皮膚、きゃしゃな骨格、ミニチュア的な内臓、感触がかわいい、男の子の手にもどした。
「かわいそうだから、捕まえたところに帰してあげて」
 むっとした顔になり、男の子はカエルを地面に叩きつけ、足で踏み、にじり、バーカと言って走って行ってしまった。
 ひきちぎれ、ねじれ、土と体の組織とぐちゃぐちゃになったカエル。わたしはつまんで手のひらに載せた。
「わたしのせいなのかな。ごめんね」

  はい、スケッチでした。
 途中自分でツッコミを入れています。読者がツッコミをいれやすいように書くというつもりで書いているのですね。
 あと、ちょっとお嬢さま気取りな感じでスケッチ書かれています。

 

 完成形は中学、小学、高校と各話で時間がちがいます。小学校エピソードに行く前、第1話の終わりに男子のこと気持ち悪いと思っていると一文をいれて、小学校の話への橋渡しをしています。九乃カナには珍しい配慮。効果があったかはわかりませんけれど。

 第3話で高校の話になり、野々ちえさんの「学校一の地味男子」とかぶる場面が出てきます。瞳にハートとか、キャラを崩しかねないことやっていますけれど、どうでしょうね、セーフかな?

 今回もセリフをカギカッコ使わない処理にしました。「ちょっと気軽に時間旅行なんて」(けっこう長いタイトル)ではイッセキとの会話だけカギカッコにしたのでした。
 今回は主人公がずっとしゃべっているような小説ですからね、カギカッコないのがふさわしいかと思いました。

 

 最近忘れていたかのように、今回はヘンな文章をいくつか入れました。
(いま読み返したら「むしろ」がつづくところがありますね。片方けずります。「むしろ存在感がない」を削除しました。)
 カエルが服について、つまんで男子に返すあたりの文です。男子が主語ではじまり、主人公の感想をはさんで主人公を主語とした文にすりかわり、さらに主人公の特異な感性の表現をぶっこんで述語で締めています。正しい日本語にしようとしたら三文くらいにわけるところ。

 つぎにヘンな文が出てくるのは、カエルのお墓を掘っているあたり。女子たちが主語ではじまり、途中に説明がはいっていて、終わったと思ったら、主人公の内心の声にかわり、連用形で終わってしまう。
 ほかにもちょいちょい、ヘンな文をいれています。はじまりと終わりがつながっていないみたいな。

 こんな悪文。ほかの文章がマトモで、わざとやっているんだなってわかってもらえるとよいのですけれど。ヘタするとただの日本語の不自由な人になっていまします。

 あとお気に入りは第1話で「背格好、髪型、顔、声、能力、全部地味。」と全部漢字で済ませた文。なんかよくありません? わからない。あ、そう。

 

 今回は野々ちえさんの小説を使わせてもらいましたけれど、最近他人のふんどし戦法を多用している気がします。
 「キガトウ国」は桃太郎、「ふたつ名は。」は「君の名は。」、「ちょっと気軽」は「夏の扉」。

 とはいえ、「キガトウ国」以外は、ネタが思いついて、そこにふんどしを投入したわけで、ふんどしからネタをひねり出したわけではありません。

 「キガトウ国」もなぜ桃太郎を歴史ファンタジー風に書こうと思いついたのか覚えていませんけれど、なにかネタを思いついて桃太郎につながったのかもしれません。

 わたくし小説からネタを思いついても二番煎じ、ツマラナイ小説にしかならないという持論ですから。ネタは思いつきが主体です。

 

 つぎはなんだってところですけれど、つぎは自分のふんどしでドスコイのつもりです。まだちょおっと形があいまいで、ちょびちょび書いています。プロットの点をたどるように。読みにくーい小説になりそうな予感。すくなくとも書きにくーい小説です。
 ではまた。