カクヨムに「空に走る」を投稿しました。

 自主企画「筆致は物語を超えるか」に参加しました。今回のタイトルは「空に走る」だそうで、タイトルと大まかなプロットが指定となっている自主企画です。

はじめの思いつき

 指定のタイトルとプロットから思いついたことを書きました。

 なんのパートナーだったかな。
空を走るような?
つうと飛行機か。エアレース。
飛ばねえ豚はただの豚だ。自分の恋人に言われるのかな。トップガンを知らないのか。
カネのためになんか働かなくていい、自分のために生きなさい。
で、恋人は去る。

詞は葵と対戦中に意識を失い墜落、死亡した。
葵は飛行機を降りた。
ふたりは元自衛隊員かな。中学の頃から親友。
戦闘機乗りだったのがエアレースに。

葵は休職中。精神病と診断されて。

お盆、誰かくるのかな。詞が夢に現れたとか言って。(これメッセージ)
詞の恋人とか。葵の恋人とは親友とか。
恋人の夢の中でまで葵のことばかり、あったまきちゃう。

なにか超常現象で詞にも直接メッセージが届く。

ふたたび飛ぶことを選んだ葵、不安だったけれど
雨が降り出してレースは一時中断、雨が上がるのを待つことに。
雨が上がって、レースが再開される。
詞が葵に落ち着けと雨を降らせたみたいね。恋人が言う。
そんなわけねえだろ、そんな気の利いた奴じゃないさ。
そうそう。雅樂が笑っている。

  キャラの葵と詞は指定です。それぞれに恋人をつけました。

希久乃:葵の恋人
雅樂(うた):詞の恋人

  名前の付け方。葵は植物ですよね、だから植物から取ろうと思って。お盆だから? なんとなく菊かなって思って、すこしいぢったのが希久乃です。

 詞はうただから、歌みたいな名前かなって考えたら、長井雅樂がいた。読めないよなあと思って、小説の中で名前についてちょいと触れました。ナイスでしょ?

ちょっとした工夫 

 小説にするのに、指定のものだけでは足りません。で、工夫が必要なのですけれど。はじめはこれ。

雨に意味をもたせる。
詞は雨上がりのレースが得意だったし、好きだった。
普通は風が巻くから嫌われる。
詞は思い通りに行かない方が面白い、レースを楽しめる男だった。
けれど最後のレース、雨上がりに飛んで堕ちた。
一緒に飛んでいた葵は見た。コックピットで意識を失った詞を。
虹に向かって堕ちてゆく詞の機を。
葵にとって雨は危険な存在となった。 

 詞が雨上がりのレースに強いってことにして意味づけしました。 

 

 もうひとつ、これは書きはじめてから思いついたのだったかな。詞が死んだこと、葵のせいと思えるような状況だったこと、葵との対戦中に死んだこと、機体に故障はなかったこと、飛行機が落ちる前に意識がなかったこと。

 この流れで読者に情報を開示、なんで詞が死んだのかという真相を謎にして最後に明かすことにしました。

 気にしてくれた人がいたかわかりませんけれど。

プロットもつくったよ

 書きはじめる前に、あらためてプロットを書いてみました。

1.
漠然と生きているだけの葵の前に恋人があらわれる。
クスリを飲んで精神を安定させているとか。
なにをしているところに恋人があらわれるかな。出かけようとしてやめるところにした。
普段葵はなにしてるんだろ。空ばかり見ているのかな。むしろ地面ばかり?
部屋にこもっている。歩くときは下を見ている。
恋人はなにをしている人だろ。まだ決まらない。
いくらか会話して去る。

2.
詞の恋人だった雅樂がやってくる。
反応の薄い葵。
お盆だからかな、詞が夢に出てきた。
葵の心配ばかり、ひどい夢だった。あったまきちゃう。(メッセージ)
雅樂はフライトチームのオーナーとか。超金持ち。
雅樂が飛行機に乗る。
その気があればうちのチームにきなさいとかいうのかな。

3.
なにか超常現象で直接メッセージが届く。(メッセージ)
パソコンのディスプレイに文字があらわれるとか。
この場にいてなにかを操作しているような方法で。

4.
回想。

5.
雅樂のチームのバックヤードへゆく。
歓迎されるけれど、まだどうしていいか迷ってるとか言う。
とにかく飛びなさい。上で詞と話してくればいいよ。
飛び始めると、目の前を光が飛んでゆく。追いかけて飛ぶ。
なにか回想をいれるかな。
よい成績をおさめるとか。それでまた飛ぶようになるのかな。

グランプリで優勝する。
スピーチ。
結婚しよう。

 疑問のあとに答えているのは、プロット書いたときは疑問のままで、書きはじめてから答えを決めたせいです。

 パート5の終わり3行はあとから追加しました。きれいにまとめすぎかなって思って。後半が決まっていないことだらけ、あやふやです。そんなものですよね、プロットなんて。

 で、書きはじめます。 

ダメだ、思いつかない

 問題はパート3で葵にメッセージを届ける方法です。思いつきません。

 で、雅樂の夢に出てきたと変わり映えしないけれども、飛行機に乗っているときに三途の川的な、あの世でもないこの世でもないみたいなところで飛行機対決するってことにしてしまいました。

 パート4の回想で詞が飛行中に意識を失っていそうな描写をいれておきました。でも意味は明らかにしていませんから、なんとなく読んじゃった人が多いかと推察いたします。だってラストで、じつはあのとき死んじゃってましたーと明かしたいのですからね。

ラストでひとひねり

 で、普通なら葵はエアレースに復帰してめでたしでしたとなるところですけれど。やめちゃいます、エアレース。だって、飛行機怖いんだもん。

 天邪鬼ですな。ペンションをはじめた葵のところに戦闘機で希久乃と雅樂を登場させました。ハリアーII という垂直離着陸できる戦闘機です。そういうのあったなあと思って軽く調べました。

 そうそう、エアレースのことも、ほとんどなにもしらずに書きはじめて、あとからしらべました。海の上にスラロームのコーンみたいの置いてコースをつくって飛ばすのですね。落ちたら下は海です。

 こんなサイトを見つけました。わたくしにぴったり。

 飛行機はプロペラ機で、エンジンも機体も共通らしい。レギュレーションは変遷があるみたいですけれど。いまはエアレースあるのかな、レッドブルのがあったけれど、去年で終わったのだったか。調べたけれど忘れました。

 戦闘機、降りるのにどうすんじゃいと思ったけれど、基地でもないのにタラップなんてあるわけないから、ハシゴがヘリポ―トの隅に置いてあることにしました。3メートルくらいですか。折り畳みのやつですかね。

 戦闘機と言ったらトップガンのイメージがありましたから、てっきり二人乗りばかりだろうと思っていたら、そうでもないみたい。ハリアーII コックピット 座席とかで画像検索したら都合よく出てきました、二人乗りのハリアーII。両方あるみたいですな。

 

 エアレースとか飛行機とか詳しければ専門用語をいれてハッタリかませるのですけれどね。なにも知りませんから、そのあたりできるだけ書かずにすませましたよ。

 うどんの話とかいれて庶民派な九乃カナでした。

見直しが命

 ひと通り書いて、薄いところを書き足したりしてみたのですけれど、いまいちパッとしないのですよね。こまったことです。オチですかね。オチがオチていない。とはいえなにも思いつきませんから、あきらめて投稿しましたとさ。

 面白いと思ってくださる人がいるとよいのですけれど。部分部分は面白さがあるかもしれません。