「妖しいクラスメイト」が発売中の無月兄さん、インタビュー

  カクヨム仲間、無月兄さんの「妖しいクラスメイト」が出版されました。インタビューしたらよいのではと思いつき、突撃しましたよ。

 無月兄さんと書くと、無月ニイサンみたいですけれど、無月アニさんです。こう書くと今度は京アニっぽい? ムツキアニさん。
 インタビューといっても文字でのやりとりだけです。その分、根掘り葉掘り聞きましたから、お楽しみくだされ。

 

 

「妖しいクラスメイト」が本になった!

――「妖しいクラスメイト」、発売されましたね。2020年11月のことです。本になったのは、カクヨムコンがキッカケですよね。

無月兄:ありがたいことに、カクヨムコン5で、朝読小説賞を受賞させていただきました。

カクヨムコン5:正式には、第5回カクヨムWeb小説コンテスト。小説投稿サイトのカクヨムで行われる最大のコンテストで、カクヨムコン5は省略形。

※朝読小説賞:カクヨムコンの賞の一部門。朝読は毎朝学校で10分程度とって行われる読書の時間。

――朝読小説賞ということで、レーベルはカドカワ読書タイムとなっています。まだ新しいレーベルなのですよね。

無月兄:受賞した時点では、まだレーベルそのものが始まっていなかったので、どんなものになるのかなとワクワクしていました。 

――今調べたら、朝読にオススメのノベル単行本シリーズとして、2020年6月にスタート。既刊は18冊あって、面白いのはパソコン関係の本が1冊混ざっているところ。マインクラフトですか。

 あと、「5分で読書」のシリーズはカクヨムで開催した短編コンテストの受賞作を集めた本ですね。
 どれか読みましたか?

無月兄:「5分で読書」の、「恐怖はSNSからはじまった」や、「思いもよらない奇妙な体験」を読みました。
 交流のある方の作品もあったので、発売前から楽しみにしていました。

――カドカワ読書タイムというレーベルは、短時間で読み、楽しむこができるというのを目指しているみたい。

無月兄:さっき挙げた「5分で読書」は、その名のとおり一話一話が短くサクッと読めるので、あまり読書に馴染んでない方にもオススメです。

――「妖しいクラスメイト」も、1話が短くしてあって短時間でキリのよいところまで読めますね。
 レーベルに長編小説はまだ少ないけれど、傾向としてはホラー、謎解きパズルがメインなのですかね。

無月兄:対象としている読者層に、ホラーや妖怪ものがうけると判断しているのかもしれません。妖怪ものや、現実では起こり得ない少し不思議なストーリーは、児童書の中で人気になっているものも多いですから。

――レーベルの話はこの辺にして、つぎのコーナーでは本格的に「妖しいクラスメイト」について聴いてゆきますね。

 

 

「妖しいクラスメイト」はどんなお話?

――主人公の女の子、五木は妖怪が見えてしまって、妖怪が怖い。妖怪のせいで怖い目に遭ってきて、恐怖のあまり体が動かなくなってしまうことがあります。でも、小説としては、ホラーではないのですよね。

無月兄:ホラー風味ではありますが、完全なホラーとは少し違うかなと、自分の中では思っています。ホラーと青春ものの、両方の要素をいれました。

――朝読賞を意識して書いたのですか?

無月兄:元々は自分が書きたいと思ったものをそのまま書いただけなので、特に意識はしていませんでした。
 受賞の連絡を受けてようやく、これってジュニア向けだったのかと思いました。

――文章の雰囲気とか、心の動きが丁寧に描かれているところとか、もともと作風がジュニア小説に向いていたのかもしれません。

――五木は妖怪が見えることによって学校でも嫌な目にあって、いまでは妖怪が見えることを秘密にしています。現実でも、人の目を気にして素が出せないって人は多いものです。仕方ないのですかね。

無月兄:人目なんて気にせず、なんて言うのは簡単ですが、実際周りとの関係を円滑にするには、ある程度抑えることも場合によっては必要なのかなと思います。
 もちろん、やりすぎて自分が出せなくなるのは良くないので、そのバランスは難しいですね。

――自分の中の一面をひとには秘密にしておくと思うと、小説の主人公気分が味わえるかもしれません。
 ひとは相手により、状況により態度がかわって当り前のところがあります。臨機応変な態度を学んでゆくことも中高生には必要かもしれませんね。

――嫉妬がもとになって主人公に事件が襲ってきます。現実でも嫉妬する人は多いみたい。いまはSNSで助長されて、ひどい世の中って気がします。
 嫉妬なんてしないで生きた方が幸せって思いますけれど、嫉妬してしまうし、おもてに出してしまう。そういう人がいる。どう考え、どう対処しましょう。
 小説の中では朝霧君が正直に話をして、一応の解決を見ますけれど。

無月兄:嫉妬はもちろん良い感情とは言えませんが、誰しも持っているものでしょう。ただそれをどんな形で表に出すか、あるいは心に止めておくかで、ずいぶん変わってくると思います。

 小説内ではああいう形で一応解決はしましたが、あくまであれは一例であり、人や状況が違えば当然別のパターンもある。全く同じ解決方法なんてのは、存在しないのかもしれません。

――嫉妬を暴走させてしまうと、小説のように醜いことになってしまいますからね、上手に付き合いたいものです。

――もうひとつの事件はアイデンティティーの問題でした。その解決部分ですけれど、五木が朝霧君を説得する場面があります。
 合理的な言葉がなければ納得できないけれど、言葉だけの説得では気持ち的に納得がいかなかったりするのが人間です。最後に、五木のある行動によって朝霧君の心に手が届いたというように、わたくしは読みました。
 言葉だけじゃダメだよなという意図があったのですよね。

無月兄:説得シーンでは、朝霧はもちろん読者の心も一緒に動かさなければならない場面だと思っていたので、自然と力が入りました。
 五木、朝霧それぞれの気持ちを想像しながら頭の中で何度もシュミレーションしたのですが、どんな言葉を重ねても、最後の一押しがどうしても足りず、どうすればわかってくれるだろうと考えた結果があの行動でした。
 作中、五木が「どうすればいい?」と悩んでいましたが、それはそのまま、自分自身の声でもありました。

――最後のひと押し、まさにそんな感じ。よいシーンになっていました。

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文字ばっかり続いてページが寂しいから。九乃作朝霧君アイコン。

――これでストーリーはひと通りなぞったことになります。
 小説全体としては、なにかメッセージ性をもたせようとして考えた部分もありますか。こういう物語として読者に届けたいみたいな考えはありましたか。

無月兄:最初から、テーマやメッセージを強く出そうと思っていたわけではないのですが、書いていくうちに、そして担当さんとやり取りしていくうちに、秘密や隠し事といったものが、作品の中で大きな意味を持っていったような気がします。

 あまり良くない意味で使われることが多いですが、秘密を持つことだって、決して悪いことではない。そんな風に思っています。

――どこでも素の自分をさらけだす必要はないっていうお話に通じるわけですね。
 また、素の自分を出せる相手、場所、そういうのがあったらよいし、五木と朝霧君はお互いに素を出せる相手となりました。信頼関係ができたからですね。
 信頼関係を築くには、まづ自分が信頼に足る人間にならないといけないと思うのですけれど。五木も朝霧君も、信用できるキャラとして理解されるようにエピソードが組まれています。そういう意図ですよね。

無月兄:二人の信用については、話を重ねる毎に深まってくれればいいなと思いながら書きました。
 先の質問にも出てきた説得シーンは、それまで積み重ねてきた信用、信頼の集大成のような場面だと思っています。

――出版になって、これで完成形ですけれど、狙い通りの仕上がりになりましたか。

無月兄:狙い通り。と言いたいところですが、読み返すと、ここはこうした方がよかったかなと思う箇所はどうしても出てきます。
 多分、どれだけ時間をかけて見直しても、改めて見る度にでてくるのではないかなと思います。

――読者からの感想って届いていますか?

無月兄:ありがたいことに、ネットを通じて何人かの方から感想を頂きました。
 受賞の知らせを受けた時も、書籍の実物を見た時も嬉しかったですが、読んでくれた方の声を聞くのが一番嬉しいかもしれません。

――ネット時代はよいものです。読者が作者と直接交流できるのですからね。「妖しいクラスメイト」を読んだら無月兄さん( ↓ )に感想を投げましょう。読んだよ報告が簡単でよいかな。

 

 f:id:kyuno_kana:20210126132859p:plain @mutukiani

 

 

「妖しいクラスメイト」の執筆について

――はじめて書いた小説が「妖しいクラスメイト」なのでしたね。書きはじめたときは、最後まで書ける自信ありましたか。

無月兄:書ききるのは難しいかもと思いながら、それでもダメ元でやってみよう、くらいの気持ちでスタートしました。
 全く経験がなかったので、できそうかどうかすら、完全に未知数でした。

――ストーリーが全部思いついてから書いたのですか。

無月兄:全体の流れは、書き始める前に頭の中でだいたい作っていました。
 ただし細かい場面や会話などは、書いていくうちに決めることも多かったです。

――途中でストーリーを変えたところはありますか。

無月兄:書籍化にあたって、変えた部分がけっこうありました。特に第一章で、五木が偶然朝霧の秘密を知ってどんな風に思ったかは、大きな変更点でした。
 初めて書いた時はこれでいいと思っていたのですが、時間が経って改めて見たことで、五木はこんな反応はしないだろうと思い直しました。

――書いていてむづかしいなって感じたところはありますか。

無月兄:実際に書いてみて、話を想定した方向に持っていくのが、想像以上に難しいと感じました。
 キャラクターの行動一つをとっても、何があって、どう思ったから、こんな行動に出た。という一連の流れをちゃんと書かないと説得力がなく、だからといって説明的すぎてもつまらなくなるので、今でも苦労しています。

――「妖しいクラスメイト」では成功していると思います。リーダビリティーが高い仕上がりになっていますよ。

――小説を書くのに、最初によいネタを思いつくのがむづかしいのですけれど、なにがはじめに思いつきましたか。なにか思いつくキッカケがありましたか。

無月兄:具体的なきっかけを挙げるのは難しいです。
 と言うのも、元々小さい頃から妖怪ものの話が好きで、小説を書くずっと前から、もしも自分が話を作れるならと、頭の中で大小いくつものストーリーを考えていました。
 なので、小説を書こうと思った時も、自然と妖怪ものにしようと思い、それまで考えていたいくつものネタから、改めて使えそうなものを厳選し組み合わせていった結果、だいたいのストーリーができあがっていきました。

――読書の蓄積があってということですね。では、影響を受けた小説、作家は?

無月兄:小説でなくマンガになりますが、『夏目友人帳』にはものすごく影響を受けました。
 ひとつ前の質問でも答えたように、小さい頃から妖怪ものの話は好きだったのですが、中でもこれは、自分の見たかった話の理想の形くらいに思えました。

――「妖しいクラスメイト」に影響があらわれていますか。

無月兄:影響を受けすぎて、単なるモノマネや劣化コピーになったらどうしようかと思いました。

――『夏目友人帳』、要チェックですな。

――五木という女の子キャラの視点で、考えや気持ちの動きを丁寧に書き込んでいますけれど、むづかしく感じましたか?

無月兄:女の子が主役のマンガや小説もたくさん読んでいたので、気持ちを書く上で男キャラと比べて難しいとは、特には思いませんでした。
 ただ、メイクやファッションなどのオシャレに関するものは全然で、そういった描写はほとんど出せていません。いつか、書けるようになりたいです。

――「妖しいクラスメイト」では五木と朝霧君、恋愛未満で仲の良い男女という関係で終わっています。中高生の頃は異性に対してどんな気持ちでしたか。商業高校でまわりは女子だらけなのでしたよね。まさかの、作者はモテモテ・スクールライフを送っていたとか?

無月兄:高校生の頃、「女の子が苦手なの?」と聞かれたことが何度かありました。決してそういうわけではないのですが、どこか接する上での緊張はあったのかもしれません。
 中高生の頃も、そして今も、自分自身の恋愛にはほとんど興味はなく、モテモテからは程遠い人生を歩んでいます。

――「女の子が苦手なの?」ってセリフ、小説に出てきたらこの子ゼッタイ気があるだろと思うやつです。とはいえ興味がなければ仕方ありませんな。

――秘密はなにかありましたか。誰かと共有したり、バレたりってことはありますか?

無月兄:小説を書く前、頭の中だけで色々ストーリーを考えていた頃は、人には決して話しませんでした。カクヨムで公開するようになってからは変わりましたが。
 弟とはむしろ積極的に意見交換していて、自分ならこんな展開にするなど言い合っていました。

 

 

作者、無月兄さんに迫る

 すでにかなり立ち入った話を聞いていますけれど、さらに迫ってゆきますよ。

――中高生の頃というとアイデンティティで悩むことも多いと思いますけれど、なにか悩んでいました?

無月兄:中学生の頃は、家族の病気や学校での人間関係などで悩むことは多かったです。
 反対に、それらがなくなった高校生の頃は、平和に穏やかにすごせていたと思います。

――高校に入ったら人間関係での悩みが解消されたのですか。中学より高校の方が人間関係が希薄になるような気はしますけれど。

無月兄:自分の通っていた高校では男子生徒の数が少なかったのですが、それ故に、クラスの男子全員でまとまることも多く、多少人付き合いが苦手でも、ある程度円滑な人間関係を築けたのかなと思います。

――高校ではなにが楽しかったのですか。わたくしは高校が退屈で、浪人時代の1年のほうが全然楽しかった思い出があります。気が合う人も多かったし。

無月兄:これぞ青春、って感じの特別感のあるエピソードはないのですが、ネタ的な面白さは非常に多かったです。

 何千円もする高い電卓を買わされ、どんな機能があるか色々いじったこと。プールの更衣室が男女共用なので、鉢合わせしないよう注意したこと。文化祭ならぬ販売実習なるものがあり、米を販売したものの、ほとんど売れなかったこと。ちょっとしたことですが、話のタネになりそうなものがたくさんありました。

 以前、高校時代を題材にしたエッセイを書いていたのですが、身バレしそうなことをジャンジャン書いていたので、現在残念ながら非公開となっています。無念。

――高校が楽しかったのはよい経験ですね。

無月兄:高校生の頃は楽しく、良い思い出がたくさんあったからこそ、『妖しいクラスメイト』に登場する学校は、母校をイメージして書きました。

――本を読んでいましたか? どんな本を? ツイッターを見ていると、ジュニア向けの本をよく読んでいるみたいですけれど。

無月兄:自分が読む本の傾向は、その時々で変わることも多いのですが、今は角川つばさ文庫をはじめ、ジュニア向けの本にはまっています。

――「妖しいクラスメイト」を気に入った読者に角川つばさ文庫、おすすめですか。

無月兄:「妖しいクラスメイト」も、レーベルは違いますが同じ児童書なので、気に入ってもらえた方ならぜひこちらも読んでとオススメしたいです。

――小説を読む人って少数派ですけれど、中高時代をうまく過ごすよい方法ってありますか?

無月兄:自分自身、上手くすごせていたとは言い切れないので、難しいです。
 浮いていても、何か言われても気にしないというのが一番かもしれませんが、それが簡単にはできないのですよね。

――我が道をゆく。まわりにそういう印象を浸透させるってことですかね。

――ペンネームはどうやって考えたのですか。弟さんがいてペンネームが無月弟さんですけれど、相談して決めたのですか。

無月兄:元々は、兄弟あわせて無月というペンネームでした。なんとなく、『月』の一文字は入れたいと思ったのがそもそものきっかけです。
 ただカクヨムだと、二人で一つのアカウントを使うのはダメだったので、それぞれ兄と弟をつけました。

――共作していたわけではなく、ペンネームの共有で、それぞれ書いていたということですか。

無月兄:ほとんどの作品はそれぞれ個別に書いてもいましたが、共作も少しだけありました。
 弟とアカウントを分ける際、自分が新しいアカウントを作ることになったのですが、其のとき共作については自分が掲載する権利をもらうということで落ち着きました。

――読者の中には、自分でも小説書きたいって人がいると思いますけれど、無月兄さんは何歳ころ小説を書きたいと思いはじめましたか。で、実際に描き始めたのはいつですか。

無月兄:はじめて小説を書きたいと思ったのは、小学生の終わりくらい。とはいっても、「いつか書いてみたいな」程度のもので、頭の中でストーリーを考えることはあっても、実際にそれを形にすることはありませんでした。
 書きたいと言ってるだけで、実際にはやらない。そんな状態がずーっと続いて、30歳くらいになった時にようやく、一度でいいから書いてみようと思いました。ずいぶん長くかかったものです。

――でも、ストーリーをあたためていた甲斐があって「妖しいクラスメイト」が誕生したのですよね。
 すぐに書き始められなかったとしても諦めることはなくて、いつか時がきたら書けるかもしれません。それまでは卵をあたためるのですな。

――「妖しいクラスメイト」。あの妖怪の事件のあと、というか途中で、もうひとつの事件につながってゆくわけですけれど。ハリウッド脚本術のお手本みたいなよくできた作りになっています。実際、盛り上がりますよね。そういう意識で構想したのですか? 小説の書き方とかで勉強したのですか。

無月兄:これは、恥ずかしながら、たまたま上手くいったという感じです。
 いくつかやりたい話を考え、どう組み合わせれば自然と一つの流れに沿えるかなと色々考えていたのですが、何度も繰り返しているうちに、ここをこうすれば、次の事件に繋がると、自分の中でパズルのようにカッチリはまりました。
 あの構成は自分でも気に入っているので、いつもこれくらい上手くいけばいいのにと思っています。

――独自に編み出しちゃいましたか。すごい。

――「妖しいクラスメイト」を読んで、自分も小説書きたいという読者は、中高生の間になにをしたらよいと思いますか。小説を書くのに役に立っていることって、なにかありますか。

無月兄:小説でもマンガでも何でもいいので、多くの作品に触れれば、その分想像力が豊かになると思います。

 あとこれは、自分がなかなかできなかったからこそ言うのですが、創作と関係ないことでも、夢中になったものがたくさんあれば、その分話を作る上での引き出しも多くなります。
 話を考えていると、もっと色んなことをやっておけばよかったと思うことが多々あるのです。

――色んなことをやったわけではない中高生の頃は、実際のところなにをして遊びましたか。遊びではなくても、はまったこととか。

無月兄:基本的に趣味の幅が狭くて、読書と、あとはゲーム以外ほとんどやっていなかった気がします。
 もしもあの頃に戻れたら、もっと色んなことをやってみたいです。

――本ばっかり読んでないで、機会があればなんでもやってみようということですかね。また逆に、多くの大人は若い頃にやっておけばよかったことがいっぱいあるんだから、それでも生きているのだから、どんな過ごし方をしてもダメってことはないってことですな。
 いろいろやれれば、より楽しい学校生活ってことにはかわりないけれど。

 

 

次の無月兄

――いまは興味のあることありますか。

無月兄:できることなら、あちこち旅行に行ってみたいです。ただ、お金と時間、それに今の情勢を考えると、なかなか難しいところもありますが。

――旅行、いいですねえ。移動がメンドクサイけれど。

――小説を書く上で挑戦したいことはありますか。

無月兄:以前、異世界を舞台とし、王族や貴族といった設定が本格的に絡んでくる恋愛ものを考えたのですが、難しくて断念しました。ですがいつかは、再チャレンジしてみたいです。

――異世界宮廷物語ですな。構想をあたため中ということで。

――カクヨムコン6参加作の「モテ男でインキュバスな彼は、魅了の力をなくしたい」のあと、考えていることはありますか。

無月兄:次は、角川つばさ文庫のコンテストに出してみたいです。とはいえ、今はまだ何もかも白紙の状態なので、アイディアを出すところから始めなくてはなりません。

 それと現在、インキュバスの終盤のストーリーを変更したものを執筆中です。遅筆なのでいつ完成するかはわかりませんが、いずれお届けできたらと思います。

――カクヨムをチェックですね。

 

 

 無月兄さんの「妖しいクラスメイト」書籍化記念インタビュー、すこし遅い、いや遅すぎるけれど、お届けしましたよ。だって、思いつくのが遅かったんだもん。もうカクヨムコンはじまっていたし。終わるのを待って声をかけましたよ。

 

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 では次回、九乃カナの小説が書籍化になったらお会いしましょう。いつだよ! 待っています。