カクヨムに「拾得物オンナ」を投稿しました

 年が明けまして、わたくしには世間のカレンダーは関係ありませんけれど、気が向いて古いファイルをチェックしていましたら見つけました。この小説「拾得物オンナ」。2022年9月に書いてあったものです。

 見たら、覚えがりました。それはそうか、自分で書いたのですからね。読み直したら面白かった、アホですけれど。そんなわけで、お披露目することにしましたよ。「くず籠」の1編として。

 

 自暴自棄になったわたしちゃんが酔いつぶれて商店街のシャッターに寄りかかっていると、親切な人が拾ってくれます。

 翌朝目を覚ますと、記憶がない。ここどこだっけと思っていたらオッサンが部屋へ入ってきます。ぎゃー、不法侵入よ逮捕! となりますけれど、他人の家にいるのは自分の方でした。どんまい。

 

 パジャマに着替えさせられていたり、パジャマ派だからオッケー? ノーブラだったり、寝るときにはノーブラだからオッケー? そんなわけあるかっ! となり、ふたたび有罪! 死刑! となるのでした。

 

 このわたしちゃん、どうも法律や警察関連の言葉がポンポン出てくるみたい。たぶん女警察官ですな。いわゆる婦警。ということは、仕事が大変で彼氏と別れることになり、飲み過ぎてしまったということかも。いま思いつきました。

 

 最後、オッサンの首を絞めていますけれど、このまま絞め殺してしまったら警察の大失態ということになり、さらに地獄に叩きこまれてしまいますな、わたしちゃん。

 オッサンのせいで乙女として死亡していますから、これは正当防衛と言い張れなくもありません。言えないか。

 続編は塀の中かも。続編なんて考えていませんけれど。オッサン、感覚が一般人とかけ離れていただけなのに、首を絞められて死んでしまうなんて哀れという気持ちも小さじ3分の1くらい湧いてきます。なむー。

 

 くず籠小説としては、あとほかに赤ずきんちゃんの倒叙ものミステリーがあるのですけれど、まだ書けていません。ミステリーはむづかしい。

 舞台は中世ヨーロッパ、赤ずきんちゃんのおばあさんが赤の染料を開発しました。みんなは冴えない色のずきんをかぶっているのに、赤ずきんちゃんだけ鮮やかな赤のずきんで、みんなから羨望を集めます。事件の匂いがしてきますね。