「笹井さんは気づいてる?」を書いて、カクヨムコンに参戦しました

 カクヨムコンお疲れさまでした。書いて参加した人も、読んで参加した人も、両方ガンバった人も、よくガンバった、エライ! 誰だよ。

 わたくしも「笹井さん」で参戦し、お知り合いの方のヨムもしました。参戦してしまうと読んでも読者にカウントされないのだとか。今回は読者として貢献できずに、すまん。

 読んでくださる人が増えるかなと思ってカクヨムコンに突っ込みましたけれど、成果はあがらなかったみたい。もとが限界カクヨマーだから、そんなものですね。

 

 カクヨムを利用しはじめるまでは小説を書くときにハテナで記録をつけていたのですけれど、そんなことをしている余裕がなくなりました。小説を書く暇がないと言っているくらいですからね。

 というわけで、今から振り返ります。

プロット的メモ

笹井さんが謎を解く。なぜ笹井さんは知っていた?
僕がなぜ三原さんを殺したのかわかる。僕と三原さんの関係。学校以外で出会ったんだろう。三原さんはどんな子だった?
笹井さんも殺されたがる。なぜだ。殺しの場面が美しかった? 死ぬときにキスしたとか。

 まずこちら。最初の謎です。謎と言っても、作者であるわたくしが小説の中で解決すべき謎ですな。同時に読者に追体験してもらうことになるものでもあります。

 最初のアイデアでは笹井さんが殺しの場面を目撃していた可能性を考えていますな。三原さんと親しくなるキッカケを考えようとしていたこともわかります。

 最初の2話のあと、流れで書き進めましたよ。夏休みにはいったのに夏期講習に笹井さんがきてしまったとかね。

夏期講習再開。
笹井さんはお盆休みの間なにしてた?
お土産?
鹿島に見張らせていた。どうやってバラす?

 笹井さんが疑っているネタを散りばめていかないといけなくて、とりあえず思いついたのが、鹿島をスパイにして渡辺を見張らせること。実際には渡辺のことが気になって、お盆にお母さんの実家へ行くときに写真を撮ってもらっていたわけですけれど。書いているときはどっちになるかなーと思っていましたよ。

 夏休みなもので家で過ごす時間を書かないといけなくて、妹に登場してもらいました。必要なときに必要なことを考えます。場当たり的とも言いますな。それがうまくハマることもあるから面白いものです。

鹿島と家で遊ぶ。なんでだろ。
ココノがお茶でももってくる?
ココノちゃーんと近づこうとするから、渡辺の背中に隠れる。
こういうときはお兄ちゃんが守ってやるという気持ちになる。
カシマ、キモい。
涙目。
そんなにショックだったか。いや、よろこびの涙だ。性癖をこじらせている。
反抗期なのか? 大きくなって。お兄ちゃんはうれしいぞ。
ちがった、ヘンタイだった。
お茶もってきてくれてありがとな。頭をなでようとしたら、払われる。
お兄ちゃんもキモい。
涙があふれた。心の中で慟哭した。

 エピソードが思いついたら裸婦に書いておきます。いや、ラフに書いておきます。裸婦に書いたら、確認するときに脱がさないといけませんからね。変換ミスっただけです。

学校がはじまって。
僕の席で笹井さんが机に突っ伏して眠っている。どういうことだ。
転校生? 僕のとなりの席。死んだ三原さんの席だ。

 夏休み明けに転校生を投入しようとしていますな。亜衣さんはスポーツマンタイプでソフトボール部だったことにしましたけれど、これがあとで亜衣さんを殺人犯に仕立てようというアイデアにつながります。意味ない細部を書いておくとうまく使えることがあるものです。亜衣さんについては、渡辺を面白がるというキャラ設定もうまく使えたと思います。会話は勢いで書いているから、あとになって使えることに気づくことが多い。ストーリー上必要なセリフを言わせるための会話もあったりしますけれど。うまくたどり着かなかったりしてね。

 笹井さんが、僕の机に突っ伏しているのは、なにを書こうとしていたのかわかりません。メモはもっと丁寧に書こうな、過去のわたくし。

塾の帰りに本屋に寄るかな。
京極夏彦の新刊の発売日の準備として。
ここはガラの悪いやつらがたむろしているなんて言って読者に知らせる。

 作戦準備ですな。渡辺をひどい目にあわせようという作戦。先に場所をお披露目しようとしています。

実力テスト、塾に笹井さん。

京極夏彦の新刊が出る日だな。9月14日
渡辺はそわそわ。
笹井さんは不審に思っている。
学校帰り? もう薄暗い。本屋の帰りだな。本を取ろうとしたら手が触れて、あっとなる。笹井さん、もう京極夏彦の新刊にたどり着いていたとは、おそろしい。夏休み前にホームズ読んでいたのに。
笹井さんがつけてきている。
まいてやるか、なんかヤバそうなところへ。
通り過ぎたところで待つ。なかなかこない。
心配になってくる。なんで僕が笹井さんの心配しないといけないんだ。
僕がまこうとしてこんなところ通ったからだな。しかたない。
もどると笹井さんが襲われている。くそっ。僕はなんて愚かなんだ。
殴りかかる。急襲作戦。
一発ははいったけれど、中学生と大人では勝負にならない。
ボコボコに。意識がなくなりそう。殺される。
意識がもどったら病院。
笹井さんが泣きながらあやまる。
ごめん。悪いのは僕なんだ。怖い思いさせてごめん。

笹井さんが好きって気づくのかな。

 ざっとですけれど、小説の中で一番というくらいに重要なエピソードですな。準備をしておいての、シュートです。ちょうど京極夏彦の新刊が出て、現実とうまくなじませることができましたよ。

放課後の教室で?

 殺したいと、思った。
 美しさを失うのを見たくない。見たくないだけではない、そんなことになってほしくない。
 だから、殺してしまおうと。今僕が殺したら、今だけの美しさは僕のものだ。命も体も僕のものだ。

 三原さんの首から流れ出た血は、白い肌をつたって体を赤く濡らしてゆく。
 綺麗だ。
 窓から差し込む月の明りに透けるみたいだ。

 ここも一番くらいに重要なエビソードで、三原さんを殺すところです。

 放課後の教室で? は1個前のエピソードですかね。三原さんの青春作戦で渡辺が抱きつかれるエピソード。

 メモがあるということは、すこし前に夜釣りで三原さんと会って仲良くなり、病気のことを知って殺すという流れが思いついていたのですな。書きはじめのときの謎がひとつ解決しています。

笹井さん未解決事件ファイルな本を読む?
亜衣さんの机の上にある。図書室から借りてきたようだ。
余計なことを。
殺人事件とか探偵するつもりなの?
もっとこう平和なやつにしてもらいたい。僕の殺人もほうっておいてほしいし。

 この部分は探偵倶楽部に発展させたのだったかな。メモしなくてもよいくらいのものですな。

夜釣りを再開。笹井さんと遭遇?
林間学校

 林間学校としか書いていませんな。書きながら考えたのですね。なんちゃっての事件を起せたし、崖から落ちてくれたし、なにより亜衣さんが殺人犯仲間だったというネタが大きかった。あと、このときの苦し紛れの渡辺は表情豊か設定が後半活用できてよかった。亜衣さんがなんとなく渡辺に気がありそうという理由づけもできたし、なんだかとってもお得な林間学校でした。

笹井さんの理想の殺され方。
頸動脈を切り裂かれるのもいいし、
心臓を突き刺されるのもいい。
一番はうしろから抱き締められる感じで
ナイフを高く掲げてから心臓に突き刺される。
笹井さん、現場押さえてた?

 ここらで基本に立ち返って、笹井さん気づいてる? ネタを思いついたのですな。笹井さん殺害シーンにもつながって、これまたお得なアイデア

菜摘総雪なつめそうせっ

 これはなんでもありません。ボツネタ。サイン会で使おうと思ったわけではないけれど、なんとなく夏目漱石の偽物みたいなペンネームを考えてメモっておいたのですな。なにに使えると思ったのか謎。

笹井さんの家に。なぜ? もう終わりちかくに配置。
お父さんが刑事。
どこかで会ったか?
三原さんのお葬式でしょ。となりの席だと言って出席させられてたから。
笹井さんの趣味がわかってしまう。
僕は拘束される。
拘束を壊し、押し倒す。
い、いいよ。目をつむる。
殺してくれっていうのかぁー!
首を手で包む。

笹井さんも殺したかも。

 

笹井さんは探偵じゃなかった。
僕に殺してほしいんだ。
ミステリーを読むのも謎解きを楽しんでいるのではない、被害者になった気分で読んでいる。

 最初と最後は思いつきやすいもので、これはかなり前の方で思いついていました。渡辺が本当に殺しをしていたのか、妄想だけだったのか決めかねていた時期ですね。笹井さんのお父さんと遭遇する流れにはならなかった。

 後半になってこのエピソードへたどり着くことがミッションになりました。どうやって笹井さんの家に渡辺を送り込んだらいいんだー! となりました。ツイッターでもつぶやいていましたな。笹井さんが道に倒れているというのは、笹井さんのキャラあっての荒業でしたけれど、それほど突飛ではなかったでしょ? 罠かもしれないとも言えたし。

学校を休む笹井さん。
笹井さんを殺したと心の中で言わせる。
風邪が治って? 学校にくる笹井さん。
殺してなかったか。
首に手をかけたあとの回想。

 笹井さんを殺してしまったかものあと渡辺は、自分が風邪をひいていました。おかげで幻の笹井さんが見えるネタをぶっこむことができました。行き当たりば、臨機応変、変幻自在ですな、わたくし。

 渡辺はクラスメイトが休むたびに殺した妄想をしていたというアイデアがあったのですけれど、三原さんも笹井さんもガッツリ殺害シーンを書いてしまったものだから、妄想にはしないことに決めました。一部妄想を残しましたけれど。三原さんの死体遺棄のところですな。

 雨の日に三原さんの死体が出るアイデアは、はじめの2話を書いたあたり、笹井さんと相々傘の話のところで思いついていました。どうして雨の日に死体が見つかるのかは決めていなかったのですけれど。アイデアは妄想で使いました。現実はなんでもない、たまたま雨の日に見つかっただけになりましたけれど。

告白
僕から先に告白させてくれ。
事件の告白。
笹井さん涙。
なんで笹井さんが泣くんだ。
わたしのこと嫌いだからそんなこと言うんでしょ。
嫌いもなにもない、いや好きだけど
でも僕は本当に人殺しなんだ。なぜ人殺しだと笹井さんのこと嫌いってことになるんだ。探偵だからか?

 バレンタインの前に告白を乗っ取ったところですな。ここも、笹井さん殺しと同じころにセットですな、思いつきました。

逆に渡辺の家に笹井さんがきてもよい。
家宅捜索かよ。

 ここはバレンタインとホワイトデーでどちらも空振りに終わりました。家宅捜索かよネタは、渡辺が準備しているところで思いついたことにしました。

桜の季節。
笹井さんの髪に花びら。気づいて髪に手をもってゆく。
うん? うまくとれん。風が吹いて髪をゆらし、花びらは翻って飛んでいった。
とれたよ。
うん。
めっちゃ恥ずかしいことしとるがな! 自分!!

 これは、終わりが見えてきたころ、バレンタインのあたりを書いているときだったかな、思いつきました。女子の髪についた花びらをとってあげる、キザったらしいことをしてしまったというエピソード。実際に書いたら、また殺したい気持ちが湧いてしまうということになりました。うん、そっちのほうがいい。

 最後ははじめにもどるをやりました。書きながらどこにオチをもっていくか探りながら、カッターが背中に刺さったところで、終れると思いましたよ。

 

 全体を書いてから見直し20回を課していたのですけれど、投稿しながら書き進めることになってしまって無理でした。

 アニメ「僕の心のヤバいやつ」を観て、ヤバいエピソードははじめの方だけで、ただのラブコメではないかという思いが、思いつきにつながったのでしょうね、今回の小説。スペシャルサンクス、「僕の心のヤバいやつ」です。

 ラブコメといいながらラブ成分はひかえめでした。わたくしだから仕方ない。三原さん編と亜衣さん編によって起伏ができて、まあまあ楽しめるお話になったんではないかと思いまする。15万文字もの長いお話に付き合ってくださった方たち、お疲れさまでした。わたくしも疲れました。