文学理論研究者の文章

18回目の推敲が終わりましたっ。

あともう少し、あともう少しで、推敲作業も終わりです。

ここまできたら、あとは文章を練るだけです。

たぶん。

 

わたくし、ナントカ理論とか、ナントカ学とかいうものが好きなのです。

それで、いま文学理論というのを、本を読んで勉強しています。

その本は、研究者が文学理論の流派について、代表的人物と代表的著作を紹介するという内容なのですけれど、ヒドイのです。

他人の文章を批評する人たち、十数人の共著なので、の文章なのに、ヒドイ。

全員ではないのですけれど。

学術的な本なのに、比喩が使われていたり、ナントカではないだろうか、みたいな疑問文だったり、一文の前半と後半で論理の飛躍があってつながりがわからなかったり。

ナントカではないだろうか、というのはヒドイですよね。

研究者なんだから、わかったことを書いてほしいものです。

学生のころ矯正されるはずの、やってはいけないことが残っているのです。

文系の人は訓練されないのでしょうか。

たまたま出来のわるい人が書いているのかもしれません。

 

文学理論の批評手法を初学者に解説するというのが、この本の目的のはずなのですけれど、解説しながら批判がまざってくるのもおかしい。

初学者なのだから、読者はその批評手法について知りたいのです。

なのに、おかしな文章を書く人による批判を読まされても、批評手法を十分に学べないし、批判をどう受け取っていいのかわかりません。

そういう著者は、なにを求められているかも執筆中に見失ってしまったのでしょう。

 

文学理論、本を読んでみると、どうも小説からかなりかけ離れたテーマの話ばかりのようです。

そんなのどうでもいいから、小説をどう読むんだとツッコミをいれたくなります。

気を取り直して、もう1,2冊文学理論っぽい本を読んでみようかとは思っています。