連作短編「等価交換肢」第4話「火焔爛の場合」をカクヨムに投稿しました

  等価交換肢(九乃カナ) - カクヨム

 こちら、カクヨムの自主企画

  シェアードワールド『等価交換肢 血眼孕』(5千文字以内) - カクヨム

 に応募した連作短編小説です。全6話です。

 今回は第4話「火焔爛の場合」です。

 呪いの取り消しができるという設定を使うことが第一の目的です。

 つぎに火焔爛の話を書くことです。第1話「罅割滲の場合」に登場した清川くんを狙っている女の子です。

 はじめは火焔爛の話を書く予定なんてなかったのです。「罅割滲」で間に合わせに名前を作ったのですけれど、間違って火焔爛なんていう血眼孕風な名前をつけてしまいました。凝った名前は呪いをかける人に使うはずのものですよね。

 書いてしまってから、まずいと思ったのですけれど、つづきを書くことにしましたから、どこかで登場させようと。そういうつもりで書いたメモを公開します。

火焔爛で、清川が半身不随になったから状況がかわったとか。
事故のあとなぜすぐ教えてくれなかったのかと呪う。
呪う前にわかっていたらと。
誰をなぜ呪ったのかな。
清川のあとを引き継いだやつを呪うのかな。モーションかけてくるし。
清川が復帰すると思っていて。復帰してもいいけれど車椅子。
どうしよう。
取り消すと対価取られるし、呪いが返ってくる。
仕事上の失敗をやらかすだけか。
後任と付き合うなら、後任に失敗させるのは得策ではない。
で、後任の人に助けられる。結局めでたしになるとか。
ここでは血眼を出さなくていいか。出番なし。
ねっとりめちょめちょな文章で書けるかな。
火焔だから激しい感じかな。 

  呪いを取り消す理由からはいったのですね。清川くんが使えるんじゃないかということで、その方面で考えを進めています。

 呪いのターゲットを考えはじめたら道が見えたようです。そのあと呪いの内容に考えが行って、エンディングまで見えてきました。

 メモが書けたら、本文に取りかかります。2のパートまではまっすぐ進んで楽だったのですけれど、肝心の呪いのせいでするミスをどういうものにしようかと決めかねました。職業よくわかりませんし。

 ここでストップです。

 丸一日進まず、第6話のアイデアがまとまっていましたので、そちらに取りかかり、ひと通り書いてしまいました。うまく書けてないなあと思いながら。

 お悩み二日目に突入しても、どういうミスにするか決めかねました。この部分だけのメモを作ったりして。

クライアント企業に行くのかな。
どこかに右足をぶつけて、その拍子になにかを台無しにする。
病院に行けと言われて、女の子が付き添ってくれるのかな。
金田さんを褒めて、火焔さんのことが好きですよね。うらやましいというのかな。

金田さんが猛烈に仕事して取り戻してくれる。
飛ばされるんじゃ?
そんなわけないだろ。火焔は優秀なスタッフなんだ。誰だってミスくらいする。
そんなときリカバーするためにみんなで力を合わせて仕事してるんだから。

どんなミスだろ。
こっちの会社でリカバーできるもの。
手間をかければ同じものが用意できるものを台無しにしたのかな。

 シュレッダーのネタは早めに思いついていましたけれど、ではどういう書類?と別の問題がやってきます。嫌だなと思うわけです。

 悩んでも面白いアイデアは思いつきません。シュレッダーを採用して、どういう書類かは書かずに、一番重要な書類でお茶を濁しました。会社の登録印を押してあるとかデタラメを書きました。

 呪いのあとの部分は、悩み中のときにお風呂の中で思いついていましたから(メモになっていますね)、書くの速かった。1時間で2000文字書きました。いつでもこのペースで書ければよいのですけれど。

 主人公の内面がかわって、そこそこダイナミックな小説になったかなと評価しています。

2019/2/23追記

 書くのを忘れていました。

 コピー機につまづいてから、書類がシュレッダーにかかります。対価が払われてから呪いが成就したように見えますね。病院に行って骨折と確認するまでは対価が払われていなかったと解釈いただければよろしいかと。呪いがなければ、骨折までは至らなかったということかもしれません。こじつけですけれど。