「ぼくたちの海」をカクヨムに投稿しました

 「オープン・プロット・プロジェクト」進行中ですよ!そんな中、詩のような、童話のような、でも教訓みたいなものはなく、という得体のしれないものをカクヨムに投稿しました。

 いつものことですけれど、昨日だったか、いや一昨日のことのようにも思えるのですけれど、朝意識を取り戻したときにアイデアが思いついていたのです。

 といってもアイデアの欠片みたいなもので、砂浜が塩でできているというもの。そこから考えはじめて、2000文字くらいのネタかな?と思いました。メモはこんな感じ。

 黒い空に太陽が照っている。白い渚がまぶしい。
 淡いブルーの海。足を濡らして遊ぶ。
 浜は塩でできている。
 海は塩分濃度が飽和状態。
 以前は海に浮かんですごした。
 アノマロカリス
 ぼくたちの海はちょっとした水たまりくらい。
 この地上にあとは、海溝といわれた深い溝になった海しか残っていない。
 夕方、最後の水が蒸発し白い塩だけがのこった。手ですくってもさらさらとしている。
 見渡す限りの塩の砂漠。
 ぼくたちは塩に体をうずめた。
 何万年かしたら、アノマロカリスみたいに化石として発見されることを夢見て。

  完成したものは669文字。ぜんぜん2000文字じゃないじゃん。アテにならないものですね、わたくしの文字数感覚なんて。

 考えを順番に追ってみますか。

 塩の砂浜。ということは海水が飽和状態となります。死海のような体がぷかぷかうくやつ。つぎに塩湖というやつですね、海が干上がってしまったもの。そこから、ぼくたちの海が干上がってしまうというイメージが湧きました。

 世界が終わるみたいな、そんなイメージもありますね。「青くもない地球の恋愛論(はまだない)」の世界。大気が薄くなって空が青くない世界。この世界を使おうと思いつきました。地上から海が消えてしまう。大気が薄いから蒸発して宇宙に逃げてしまうのですかね。

 読者にどんな順番で情報を開示してゆくかですね。そんなことを考えながら書きました。完成品をお読みください。

オープン・プロット・プロジェクトをはじめました

 オープン・ソース・ソフトウェアというものがあります。ソースコードを公開していて、みんなで開発、メンテしていこうというものです。

 小説版として考えたのが、オープン・プロット・ノベルです。プロットをオープンにして、みんなで作る。完成の暁には、みんなで小説を書く。オモシロそうではありません?

 思いついたら試せばよいのです。失敗したってたいしたことありません。というわけで、カクヨムにてはじめました。オープン・プロット・プロジェクト。

 小説の世界でも、同題異話といって、同じタイトルの小説を書こうという企画がありますし、シェアードワールドといって、設定を共有して小説を書こうというものもあります。

 一歩進めてプロットをシェアするのですね。

 ただし、シェアードワールド。あまり盛んとはいえません。わたくし一田和樹さんのシェアードワールドのいくつかに参加していますけれど、参加者はあまりいません。さみしいことです。設定をシェアしたら楽だと思うのですけれど。

 オープン・プロット・プロジェクトは、5月31日にはじめましたから、まだ1日しか経っていません。二名と1%の参加が見込まれています。1%というのは、99%見守るだけという野々ちえさんの参加分1%です。50人もの人がページを見てくださっているのですけれど、参加しようとか、提案しようという人は、二名と1%。さみしいものです。

 

 エンジニアの人は、ツールをタダで使わせてもらったり、勉強のための資料をタダで使わせてもらったりということがあります。それで、OSSプロジェクトに参加して恩返しみたいな部分もあるでしょうし、ブログを書いて恩返しみたいなところもあります。

 共有の文化があるのですね。

 小説の世界にはないのですかね。自分のアイデアは人には使わせたくないみたいな。いいじゃん、どうせロクなアイデアじゃないよといったら怒られそうですけれど、すでに進行中のプロット作成作業をちらっとみて感想を述べるなり、思いついたことをコメントするなりってことは、あまり損という気はしないのではないかと思うのですけれど。みなさん無料で小説公開しているのでしょうに。バカにされると思って委縮しているのですかね。

 わたくしには他人の考えなんてわかりませんけれど。みんなでわいわいやれたらいいなと希望しております。

ショートストーリーまとめ(五月分)

 五月分のカクヨムでの活動をまとめます。

過去まとめ

 過去分はこちらにまとめました。

 ショートストーリーまとめ(1,2月分)

 ショートストーリーまとめ(三月分)

 ショートストーリーまとめ(四月分)

五月に起きたこと

 当ブログで公開しているブログ小説「いちごショート、倒れる」を、カクヨムに転載しました。推理コメントをいっぱいもらったり、読んでくれた人同士で推理合戦になったりということを期待したのですけれど、失敗でした。推理してくれたのは3名だけ。しょぼん(´・ω・`)。

 「わたしたち、呪われたパーティー」を毎日投稿の連載しました。長編で書く予定の異世界ファンタジーものと同じ世界設定で書きました。実験です。ラノベっぽさは出た気がしますけれど、異世界ファンタジーっぽさはいまいちかなと評価しています。日本の地名出したらダメかもしれません。

 5月最終日に「オープン・プロット・プロジェクト」を開始しました。同題異話SRが6月1日からはじまるというのに。悪いタイミングかもしれません。みんなでプロットを作ろうという企画ですけれど、そんな暇はないとか言われそう。

 六月分まとめで「オープン・プロット・プロジェクト」の報告をする予定です。

同題異話SR

 人気の自主企画ですね。今月も参加しました。直前にカクヨムに投稿したのが「選ばれ異世界に転生した100人が全員自殺した話」でしたから、のんびりほんわか、なにごともない小説を目指すことにしました。

シェアードワールド 

 毎月シェアードワールドものは書いていますね。「廃棄転生者人別帳」に第7話を追加しました。

 「選ばれて異世界に転生した100人が全員自殺した話」は新規ですけれど、こちらに2話書きました。

 どちらも一田和樹さんのシェアードワールドですけれど、ほとんどわたくしのための企画になっています。参加者すくないのですね。

その他

 「いちごショート、倒れる」を転載しました。異世界ファンタジー短編「わたしたち、呪われたパーティー」を連載形式で投稿しました。

六月の予定

 同題異話SR、どうでしょうね。「字句の海に沈む」というお題です。文学的すぎてなんのことかわかりません。書くかどうか。

 「オープン・プロット・プロジェクト」はプロットを作って、小説を書き、自主企画を開催するという予定。初の自主企画です。誰でも主催者になれるのですよね。わかってなくて、やると言っています。

 「そんなに言うなら、私の小説売ってよ」という長編ですけれど、ちょびちょび書いていて、けっこう時間かかっています。全部書き終わってから投稿しようと思っていましたけれど、区切りの良いところでちょいちょい投稿した方がよいのかもしれません。考えます。書いてしまえばよいのですけれど、経営学のネタとストーリーをからませないとつまらないでしょうからね、ストーリーがむづかしいのです。

生産性の低さの正体

 一田和樹さんのシェアードワールド「選ばれて異世界に転生した100人が全員自殺した話」にわたくしも参加しています。

 生産性の低い人を異世界に転生させるという設定です。日本の労働者の時間当たり生産性は36のOECD加盟国中20位だそうです。良い成績とはいえませんねえ。

 こういう背景が、シェアードワールドにあるのでしょう。

 さて、なぜ成績悪いんでしょうか。日本は経済大国ではなかったのでしょうか。GDPが中国に抜かれたにしても世界3位なんではなかったんですかね。

 まず、日本の労働者人口はわりと多いということがあるでしょう。アメリカや中国とくらべれば少ないのですけれど。割り算の分母が大きいから、商が小さくなる道理です。

 でも、それだけではないようです。日本の会社がもうかっていないのですね。では、なぜもうかってないのでしょう。もうからない事業をつづけているからです。

 日本の産業は古いのです。古いことをずっとつづけていて、もうもうからなくなっているのです。新しいことをやらないといけないのに、ずっと古いことをつづけている。

 さらに疑問です。なぜ古い事業をつづけているのでしょう。誰が古いことをつづけているのでしょう。大企業ですよね。車業界はまだよいのですけれど、家電やハイテク産業なんていうやつですね。あれがもうからない。

 家電なんてモジュール化されているわけです。部品を仕入れて組み立てて売れるのです。新興国で大量に作りますから、安い、もうからない。わかりやすいですね。ハイテク産業は、もう中国ですよね。深圳が有名です。

 三十年くらい前は、日本の東京人が世界最先端のライフスタイルだったのではないかと思うのですけれど、今は深圳なのでしょうね。

 日本のテレビでバカにしたり、失敗しそうみたいな論調で新しい取り組みを取り上げたりしていますけれど、物凄い勢いでトライ・アンド・エラーしてたら、あっという間に成功までたどりつく人や会社が出てきます。実際、新しいことは深圳から生まれています。

 日本にはその勢いはありませんね。もうダメでしょう。一度乗り遅れたら取り返しがつきません。だって進歩はどんどん加速してゆくのですから。別の機会を狙うしかないでしょう。

 

 というわけで、日本は産業のシフトに失敗したという話ですけれど。失敗したからそのままということはないわけで、そのうちにはシフトせざるを得ないでしょう。

 いまだに家電メーカーの工場で働いている人がいたら、10年後はちがう仕事をせざるを得ないのではないですかね。

 産業のシフトに失敗した理由。ええ、大企業がもうからない事業をつづけている理由。経営者が無能ということはありますけれど、国が助けているからですね。

 法人税をさげました。年金資金を株に突っ込みました。円安誘導しています。デフレを継続しています。これ全部大企業、お金持ちを優遇する政策ですね。

 デフレはカネの価値が高まります。企業は投資を控えて内部留保と言って、金をため込んでいます。インフレになって、金の価値が目減りするとわかっていれば投資をして金をかせごうとなりますけれど、デフレですからね。投資をしてヘタなことするより、お金を貯め込んだ方がよい。もうからない大企業にはたまらない政策ですね。だから、従業員を解雇して事業を縮小しているのです。

 もちろん、特をする人がいれば損をする人がいるわけで、給料があがらず、消費税があがった、中間層が消えた、こんなキーワードを目にしますけれど、一般の国民である会社員が損をしたのですね。

 大きな目で見れば、国民の金を大企業にまわして助けているわけです。国の借金1000兆円なんていいますけれど、そのカネは誰に払われたのでしょう。大企業ですよね。そのカネは誰が将来払うのでしょう。消費税があがって、負担する将来の国民ですね。

 日本はアホなことに、将来の国民の富まで奪ってもうかりもしない大企業にバラまいている。そう思わない人もいるようですけれど。わたくしはそのように理解しています。

 まだ、疑問をつづけることはできますね。なぜ政府はそんな大企業を優遇するのか。わかりきったことだからもう述べませんけれど。

九乃カナの読み方書き方

 カクヨムにて小説を投稿して公開しています。わたくしの小説ちょっとヘンだぞというのは、以前「九乃カナが独自の世界観をもっているということについて」という記事にしました。

 徐々にわかってきたことなのですけれど、わたくしの書いた小説だけではないようなのです、ヘンなのは。小説の読み方、書き方もほかの人とちがうみたいだぞと気づきましたから、ブログに書いてみます。

九乃カナの読み方

 カクヨムというのは、ウェブサービスです。わたくしはPCでアクセスし、横書きで読んでいます。書くときはエディターで横書きですから、あまり違和感はありません。

 ほかの人の小説を読むとき。どちらかというと、完結済みの小説のほうが、連載中の小説よりよいと思います。客観的な評価ではなく、好みの問題ですね。

 いつになったら完結するのかわからない、どのくらいの長さになるのかもわからない、そういうものより、何話で完結して全部で何文字かわかっていたほうがとっかかりやすいのです。わたくしにとっては。自分のペースでよめるし、最後まで読めばすっきりしますしね。

 連載中とか、連載はじまったばかり、新しい話が投稿されるたびにちょこちょこ読んだ方がよいという人がいるとわかりました。そういう人からアドバイスをもらいましたから、「わたしたち、呪われたパーティー」は1話づつ投稿してみました。そうなんだあと感心しました。世の中はいろんな人がいるものだと。いえ、わたくしが変わっているだけかもしれません。小説には、あらすじの欄に何話で完結するか何文字か記載しました。

 本文をどう読むかですけれど。一文字も飛ばさずに読みます。頭の中に絵を思い浮かべながら読みます。

 ウェブ小説の書き方なのでしょうかね、シーンを書くというより要約みたいに説明する文で書いてある場合もあります。そういうときは白い画面が頭の中にあって、本文を読み上げる自分の声だけが流れてゆきます。映画なんかでも、シーンのつなぎに画面とは関係なく音声で説明がはいることがありますけれど、あんな感じです。

 お知り合いがいっぱいいて、読みたい小説がいっぱいある人は、ツマラナイ小説を一文字も飛ばさずに読んでいる場合ではありません。わたくしは、全部読むのですけれど。そのせいで積読な小説がたまっていますけれど。

 すでに読み切れない状態ですから、自分から新しい人を見つけに行ってフォローしてという活動はしていません。フォローしてくれたらフォローしますし、読んでくれたらとりあえず1作小説をフォローして積読に加えます。

 1話完結の小説は気が向いたときに順番関係なく読んで消化します。

 問題は長編ですよね。なかなか手をつけられません。17作くらいは読みかけだったり、連載中で最新話まで読んでいたりします。20作くらいはフォローしたままです。読むつもりではいますけれどね、全部。

 小説はカクヨムだけではありません。本で売っている小説も、どんなかなと思って読みます。自分が書きはじめるまではほとんど小説を読まなかったのですけれど。

 本は小説だけではありません。わたくしの場合、本といったら科学関係とか、軽い新書とか、そんなのがメインです。こちらは最近読んでいません。楽しみが遠のいています。

九乃カナの書き方

 小説のアイデアとかの話は書いたことがありますから、文章の話をします。

 読むときは絵を思い描いているわけですけれど、書くときは逆ですね、頭に思い描いた絵を文章にします。

 読む人にも頭の中に絵を生じさせたいという文章ですから、さくさく読める文章にはなりません。

 ブログで公開していて、カクヨムに転載した「いちごショート、倒れる」。あれの第1話が典型です。あれは頭の中で超スローモーションの映像を思い描いておいて、それを表現しています。伝わらない人が多かったかもしれませんけれど。

 技術が拙かったのか、読む人がわたしとちがう読み方だからなのかはわかりませんけれど、失敗していたようです。さくさく読めない、読みづらいという感想がありましたけれど、さもありなんというわけです。

  カクヨムで失敗したからといってなんということもありません。読まされた方は損した気分でしょうけれど。

 わたくしの文章、ブラウザで表示しただけで違うなとわかります。改行が少ないし、1行空きを場面展開でしか使いません。ウェブ小説では、見た目をすっきりさせるために改行、1行空きを利用しますね。そういう小説を読んでいますから知っています。やらないだけです。

 わたくしエディターで小説を書きますから、1行空きを多用するとスカスカで読みにくくなります。書く気が失せます、きっと。

 それに、わたくしはウェブ小説を書きたいわけではありません。カクヨムに投稿しているじゃないかといわれると、まあその通りなのですけれど。アイデアを吐き出すために利用しています。在庫整理的な。

 小説へのアクセスが多いに越したことはないのですけれど、お知り合いの人が読んでコメントとかレビューとかくれれば、PVは気になりません。だいたい30くらいは行きますから、投稿すれば30名くらいの人が読んでくれるのかなと期待はします。

 第1話だけPVが多くて、第2話からまったく読まれないとなると、つまらなかったかなと思ったりしますけれど、自分で面白いという自信があって投稿しているわけではありませんから、つまらないと評価しても気に病みません。失敗したかと思うだけです。また違う試みをしようと思うだけです。

 では、ウェブ小説ではない、なにを書きたいのかというと、本になってお金になる小説を書きたいのです。とりあえず、長編を書いて賞に応募するということです。それで、長編はカクヨムに投稿しないで手元にとってあるわけです。

 短い短編は応募する賞がありませんし、受賞しても本にならないでしょうから、カクヨムに投稿しているのです。ふざけたものも書いて、お知り合いの方たちに面白がってもらって満足、みたいな。

 ちょっとした実験とか、練習とか、そういうつもりで書くこともあります。「私たち、呪われたパーティー」は、長編を書くための準備として書きました。頭の中にある世界設定を具体化してみたかったのです。短編を参考に長編を書けそうじゃないですか。

だから何だということなのですけれど

 小説家が小説を売ることを考えると、固定の読者をつかまえることが重要になります。現在は、誰が買ってくれるかわからない小説を本にして売れる時代ではありません。

 ある特定の趣味をもった人に、作者のブランドで小説を売るのです。

 小説というのは作者のブランドで売るものだというのは理解しやすいですよね。講談社から出しているから買うという風には、消費者は考えません。出版社がどこであろうと関係ありませんね、村上春樹の本だから買うのです。

 作者のブランディングということになると、この作者の小説ならこういう効用があると消費者の意識に植えつけないといけません。つまり強烈な個性を込めた小説ならそれがよい。この人の小説ならこういう文章だなとか、ストーリー展開で驚かせてくれるなとか、いいキャラ造形するんだよねとか、そういうものです。

 それでですよ、わたくしは小説を本にして売りたいわけですから、本にしてもらえるようになったときのことを考えて小説を書きます。ブランディング戦略ですね。

 文章でも、ストーリー展開でも、オチでも、九乃っぽいというものを構築して、読む人に広げてゆく、根付かせてゆく。その実践です。

 多くの人に受け入れられるとか、さくさく読めるとかいうものはいりません。そんなものはどこにでもあって、誰も手に取らないでしょう。そんなことないか。わたくしの考える戦略に反するだけです。

 わかりにくくても、読みづらくても、九乃の文章を気に入って読みたいと思ってくれる人を探して、そういう人をふんづかまえて離さない。そういうことをわたくしは目指します。

 

短編「わたしたち、呪われたパーティー」をカクヨムにて完結させました。

 カクヨムで短編小説を連載しまして、本日完結しました。

 短編なのに連載。カクヨムのカウンターで11000文字ですから、短編にしては長いということで、最大2000文字くらいで全8話となりました。

 いっぺんに公開するより小出しにした方が読まれやすいとアドバイスをされましたから、試しに毎日1話投稿としてみたのです。

 

 今回の短編ですけれど、世界設定はこの短編用ではありません。長編用に考えていたものです。この長編、まだメインストーリーがありません。世界設定も頭の中で考えているだけでは、いまいちイメージしづらかったりします。

 そんなときですよ。短編のアイデアが思いつきました。今回の短編のオチの部分。モンスター倒したら女体化の呪いかかっちゃったというね。アホです。

 オチから話を膨らませます。メモにしましたから引用します。

以下がオチ。
モンスターを狩った。
肉がうまいらしい。
みそ漬けが最高だとか。
皮をはぎ、肉を切り取る。
あっ。と魔法使い。魔法使いの地元あたりなのかな。
肉を取ると女体化の呪いが。
気をつけて。
切り取ったあとに気をつける場合は、どうしたらいいんだ?
手遅れ。
で、女になっちゃう。
勇者は筋肉ムキムキの女で、戦士はかわいい系とか。
なんでおまえかわいいんだよ。きゃっ、乱暴はやめて。みたいな。

どういうモンスターだろ。雌雄同体とか?
トリかな。モモ肉のみそ漬け。
それともドラゴン?
双頭のトリって感じで、オスとメスが一体になっている。
魔法使いが重力魔法で地面に落とす。
血抜きをするのかな。それも重力魔法で、だーっと?

エピローグ的に。打ち上げ場面。
私ぁ、あんたたちが女になってくれてうれしいよ。
ちょっ、体に触んないでください。
みたいな。
東の空に満月が昇ってくるかな。

 というわけで、どういうモンスターにするかは、オチの都合で決まりました。雌雄同体というのは、なんとなく女体化の呪いに説得力が増すかなということで。 トリにしたのは、肉がうまそうというのと、読んで想像しやすいということです。

 倒し方まで決まってますね。あとは、オチまで書ければよいわけで。世界設定を紹介しながらダラダラといや、さくさくと話を進めればよい。

 演出として、オチまでは普通のラノベ異世界ファンタジー、でも九乃風であることは避けがたいというイメージで。唐突にオチ。直前までオチを匂わせない。そんな小説にするつもりで書きました。

 そうそう、ワンボックスに乗っていてブレイクが胃もたれを感じる部分。車の移動で胃がダルくなった場面を書いていたら、なんとなくワンボックスをひっくり返すことになり、その理由をモンスターのせいにしたのですけれど、これなかなかよいアクセントになりました。

 モンスターをチラ見せして紹介できましたし、重力魔法、ユリンの使い魔、浮遊魔法、ブレイクは剣にのって飛ぶことまで書けました。素晴らしい。

 本文を書きだすまでに書いたオチまでのメモはこれだけでした。

前の部分を考える。
女になっちゃうから、男らしい。
強い、カッコいい。 

 男らしさも、強さも、カッコよさもどこへやら。世界設定の紹介を優先させた結果ですかね。シャワー後のブレイクのバスタオル落ちちゃったのだけ男らしかった? 

 連載前にひと通り書いて8000文字。5000文字は越えると思いましたけれど、多いなという印象でした。見直しまでして、ラノベ風に女の子の描写を足したりしました。

 結局11000文字で、短編にしては多い。ヘタに削ると世界設定の記述が薄くなりますからね。そのままにしました。

 最後までタイトル思いつきません。ラノベ風な長いタイトルもよいかと思いましたけれど、オチがネタバレになってはいけません。最後まで読んでナルホドにしたい。イマイチですけれど、「わたしたち、呪われたパーティー」としました。最後女の子だけのパーティーになりますからね、「わたしたち」です。

出でよ、電子書籍専門出版社!

 出版業界に必要なのは、新しいタイプの出版社なのでは。

 本が売れないとよくいいます。もちろん、世の中が本を読む人を減らす方向に進んでいるということもありますけれど、そうでない部分もあるようです。
 書店に行っても欲しい本がないということですね。書店が出版社に注文しても、本が配られないということです。
 出版業界、硬直していますね。どこの出版社もかわりない。同じような種類の本を同じように作って同じように売っています。
 経営学の本を読んだら、こういう業界いっぱいでてきます。過去の話として。どういう話かというと、どの会社も同じよう、多様性がない。業界のルールに従って、同じことを繰り返している。そこに新しいタイプの企業があらわれ、業界のルールをかえてしまう。もともとの会社は、おいしいところを全部新興企業にさらわれて沈没。そういう事例研究として、出版業界みたいな硬直した業界がよく取り上げられます。
 経営学アメリカが一番進んでいるのでしょうね、アメリカの事例です。自動車業界、航空業界、コンピューター業界、テレビ放送業界。大きな産業ですからね、みんなと同じにやってれば安心みたいになりがちなのでしょうね。現在の日本の出版業界も同じでしょう。みんなで一緒に沈没しているから危機感がないのかもしれません。
 ということはですよ、新興企業として出版業界に乗り込めばよいのでは?
 どういう企業でしょう。わたくしが思いつくのは、電子書籍専門の出版社です。
 紙の本は、再販価格維持制度、返本制度、取次、書店、いろいろと無駄なものがひっついています。返本のリスクは出版社が負っています。もちろん、本の価格にリスク分上乗せされているわけです。それぞれのプレイヤーが全部利益をとりますから、それも本の価格に乗っているわけです。高コスト体質。
 いまの電子書籍は、紙の本を出している出版社が同じように出しています。価格も紙の本とあまり変わりません。紙の本を売りたいのでしょうね。電子書籍を安くしてみんなが電子書籍を買うようになったら紙の本が売れなくなるからですね。
 電子書籍なら、在庫リスク、返本のリスクはありません。取次もいりません。電子書籍販売サイトだけですね。本の値段、さげられます。1500円で売っている本が800円で買えてもおかしくありません。電子書籍専門の出版社なら、そうするでしょう。某電子書籍販売サイトはいっつも数十%オフのクーポンをメールで送ってきます。半額のときもあります。本当はそれだけ安くできるわけなのです。
 電子書籍専門出版社、1年経ったら半額なんてことにすると、400円に。たとえば、ベストセラーになってもう十分稼ぎましたよって電子書籍は、3年経ったら無料ということにしたら、多くの人がサイトで無料の電子書籍を買うかもしれません。その中には、電子書籍初めてという人もいて、無料のを読んだあとはお金を出して電子書籍を買うかもしれません。一度電子書籍を買って読んだという経験をしてもらうことが大事なんですね。そのハードルを、無料の電子書籍で越えてもらうという作戦。
 何度か書きましたけれど、紙の本はきっと、今よりずっと売れなくなります。今のレコードみたいになるんじゃないですかね。マニアだけのものに。ディスクユニオンが将来の書店の形かもしれません。新刊が出なくなったときのことを考えれば、ブックオフがそれに相当すると気づきます。
 紙の本が好きな人は、紙の手触りとか、重みとか、匂いとかを紙の本の良さとして挙げます。もうこれ、マニアですよね。
 でも、本を読む人は減ってもいなくはならないでしょう。本当は増えないといけないと思いますけれど。学習のためですね。大人も学習しないとやっていけない世の中になるでしょう。エンジニアの人にはご納得いただけると思いますけれど。
 やっぱり電子書籍専門の出版社、出てくるんじゃないですかね。誰もやらなかったらおかしいってくらい、簡単に思いつくアイデアです。雑誌なんかは電子版しかないなんていうのもすでにあります。

 既存の出版社だって、いつかは紙の本はもう出しませんとなるはずです。きっと経営がもうヤバいってときになって苦し紛れに決定することになるでしょう。経営学の知識からはそう予想できます。かつての硬直した業界の会社がみなそうだったのですから。そのころには新興の電子書籍専門出版社においしいところを取られていることでしょう。
 あと、もうひとつのアイデアとして、セブンイレブンが出版に進出というものがあります。セブンイレブンの店舗数多いですね。物流の力すごいですね。販売予測もすごい。企画力もすごい。本にセブンイレブンパワーを使ったら業界はひっくり返るかもしれません。
 ただ、セブンイレブンが出版に進出するメリットがあるかわかりませんけれど。