ショートストーリーまとめ(六月分)

過去まとめ

 過去分はこちらにまとめました。

 ショートストーリーまとめ(1,2月分)

 ショートストーリーまとめ(三月分)

 ショートストーリーまとめ(四月分)

 ショートストーリーまとめ(五月分)

六月に起きたこと

 起きたというか、起こしたというか、起こしつつあったのですけれど、オープン・プロット・プロジェクトの六月でした。

 開始は五月の終わりでしたけれど、おもに六月にプロジェクトを進めました。現在進行中です。

  • プロットのアイデア募集
  • プロット作成
  • サンプル小説
  • 自主企画

 プロットは、幸いなことにアイデアの提案があり、みっつ作成することができました。

  • 第3案:サンプル小説、自主企画
  • 第5案:サンプル小説、自主企画開催中

 オープン・プロット・プロジェクト自主企画 第1弾 - カクヨム

 オープン・プロット・プロジェクト自主企画 第2弾 - カクヨム

 今度は第6案のサンプル小説を書きます。第5案については7月に入ってからでした。まとめを書くのが後手に回りましたから。

 オープン・プロット・プロジェクトですけれど、ツイッターリツイートしてくださったり、カクヨムのページを見てくださったり、いま確認したらページによっては200を超えるPVがあった、わたくしの企画にしては注目度が高いと思うのです。

 けれど、悲しいことに小説を書いてくださる方どころか、OPP参加作を読んでくださる方があまりいません。プロットみてつまらないと思うのでしょうかね。よくわかりません。

 プロットの作り方をしりたいということかもしれません。第一歩のページへのアクセスが一番多いということは。

 つぎはプロットの作り方を練習できる企画を考えないとけないかもしれません。

 おっと、長くなりました。今月カクヨムに投稿した小説をご紹介します。

同題異話SR

 今月もつい書いてしまいました。しかも苦戦しました。タイトルは「字句の海に沈む」でした。

 なにを苦戦したかといいますと、ってもうブログの記事を書いたのでそちらを見てくだされ。

 同題異話SR「字句の海に沈む」をカクヨムに投稿しました

 本を買って読んで勉強したうえで書きましたよ。

 10人くらいしか読んでくれていませんけれど。投稿するのが遅かったからなのですかね。

 字句の海に沈む(九乃カナ) - カクヨム

OPP

 オープン・プロット・プロジェクトのサンプルとして小説を書きました。第3案のプロットをもとにした「わたしたち、異世界パーティー」です。

 「わたしたち、呪われたパーティー」の続編として書きましたよ。案3のスタートが続編的な小説というものであしたから、素直にプロット通りに書きました。

 「呪パー」(カクヨム仲間の坂井令和(れいな)さんが略してくださいました)はオチまでできるだけ真面目に書いていましたけれど、今回ははじめからコメディーで書きはじめました。プロットできてるし、楽チン。ラストも書きはじめる前から思いついていました。

 わたしたち、異世界パーティー(九乃カナ) - カクヨム

非公開

 小説がたまりましたから、かなりの量を非公開にして削りました。読まれるでもなし、だらだら公開してもスペースがジャマです。

 今後、書いてゆく小説の方向性が出てきたら、その方向性に沿ったものだけ公開するという方針をとろうと考えています。

 

柳井政和「レトロゲームファクトリー」(新潮文庫)はハードボイルドである

きっかけ

 作者の柳井政和のことは一田和樹さんの関連で知ったのだと思います。こまかいきっかけを忘れました。
 お知り合いというほどでもないのですけれど、ツイッターでフォローしてもらいましたから、お知り合い一歩手前といったところです。応援のために「レトロゲーム」を購入しました。たしか、リアル書店で。
 買うと安心してしまうものです。ツン読の山に載せました。
 カクヨムで「ハッピー・ハッキング・ハイスクール」という小説が公開されていて、そちらを先に読みました。コストかけている方に先に手をつければよいのに、人間というのは不合理な生き物です。

 

帯の文句がダメ

 「レトロゲーム」です。表紙はアニメチックでポップですね。新潮文庫と言っても nex というブランドで、これはラノベに近い分野のブランドです。ラノベが人気だと言うので新ブランドで新セグメントに進出したわけです。
 帯が、いただけません。
 「本格お仕事小説」とあります。お仕事小説の読者層にレトロゲームはアピールしないのでは? どのくらいのマーケット規模があるか調べたのでしょうか。お仕事小説と言われても、お仕事小説というのを読んだことがないからよくわかりませんけれど。
 わたくしは中学入学と同時にゲームを卒業しました。現在もまったく興味がありません。「レトロゲーム」は、お知り合いに近い人の本だから手にしたにすぎません。でも、読んだら楽しめました。
 それから、「下請け vs. 大手」と大きく書いてありますけれど、それはむしろサブストーリーです。メインは、謎のゲームクリエイターを追うハードボイルド、ミステリーです。それに、実際は会社同士の争いではありません、個人的な確執ですから、下請け対大手という図式は当てはまらないと考えます。

 

ストーリー

 主人公は昔のゲームをスマホなど今あるハードでプレイできるように移植する仕事をしています。ゲーム会社の依頼から仕事がはじまります。
 依頼されたゲームの権利をもっているのが謎のゲームクリエイター。その移植する許諾を取るというのがメインのストーリー。
 謎のゲームクリエイターは業界から姿を消しています。まず人探しですね。それから、依頼されたゲームの海賊版を配布している人物がいる。これやめさせないといけない。
 謎のゲームクリエイターが業界から姿を消すにあたっての物語があります。居所をつきとめたあとも問題山積。
 親と子、自分のやっていることの意義、自問。そういった普遍的人間ドラマがあります。

 作者が「レトロゲーム」の企画開始以前から発売まで自らカクヨムに書いています。

 

感想:ハードボイルドである

 どのエピソードもレトロゲームの移植の話というより、人探し、謎解き、説得、そういう話なのですね。ハードボイルドですよ。ハードボイルドとして面白い小説。

 つまり、お仕事小説の読者でレトロゲームに興味ある人向けの小説なんて極狭く考えるのは小説の評価を誤っていると言わねばなりません。
 売り方を間違っています。
 この小説が売れているのかいないのか知りませんけれど、売り方というかポジショニングをかえればもっと売れる可能性があると思います。編集者がポンコツなのでは。このままでは小説が不幸です。

カクヨムにて自主企画「オープン・プロット・プロジェクト自主企画 第2弾」はじまっています

 自主企画第1弾は木曜日いっぱいで終了しましたから、金曜日昼頃から第2弾を2週間の期限ではじめました。変わり映えしません。

 

 第1弾では3作の応募がありました。1作はわたくしの小説ですから、実質は2作です。お寒い限り。

 オープン・プロット・プロジェクト自主企画 第1弾 - カクヨム

(応募作)

 坂井令和(れいな)さんは「全てがアホになる」の番外編として OPP 案3 の小説を書いてくださいました。

 @shibachu さんは案6 のラーメン禁止法のプロットで書きはじめてくださいました。連載継続中です。プロットに忠実に書いてくださるようで、長くなりそうです。

 

 第2弾は開始2日目で2作の応募がありました。わたくしのサンプル小説です。とほほ。

 気を取り直して案6 のサンプル小説を書くことにします。@shibachu さんが書いてくださっていますから、変化球で行こうかと思っています。

OPP 「わたしたち、アホ数学パーティー」をカクヨムに投稿しました

 こちら、カクヨム仲間の坂井令和(れいな)さん「全てがアホになる」のキャラをお借りしての OPP(オープン・プロット・プロジェクト)作です。

 「すべアホ」とは、以前も「すれ違い、数学男子」でコラボをしています。

 すれ違い、数学男子(九乃カナ) - カクヨム

 今回も「すれ違い、数学男子」とのコラボで、OPP の案3 プロットの小説にしました。

 はじめ、田中が剣を抜く場面を思いつきました。というのも、坂井令和(れいな)さんが「呪パー(アホアホバージョン)」という小説を書いて OPP に参加してくださったからなのですね。これを読んでいて思いついてしまった。

 お風呂に浸かりながら考えていたらイカとの戦闘シーンも思いつき、伏字の狙いをはずしたりしていますけれど、その日のうちにタイに到着するまでを書きました。

 タイで怪しげな魔術師を登場させようと思っていたのですけれど、先に「OPP2 守護獣」を書いてしまわないといけなかったから、間があきました。

 ぱっと書けてしまえば書いてもよかったのですけれど、ネタがなかったのです。ラストは田中が天才になってというのできまっていたのですけれど。

 で、数日後にまたお風呂の中で、いや体を拭いているときだったでしょうか、西谷先生を出せばよいというアイデアが思いついて、全体が書けました。めでたしめでたし。

オープン・プロット・プロジェクト 第2弾サンプル小説「OPP2 守護獣」をカクヨムに投稿しました

 カクヨムで勝手に進めている企画オープン・プロット・プロジェクトですけれど。第2弾サンプル小説として、「OPP2 守護獣」を投稿しました。案5 のプロットを小説にしたサンプルです。 

 案5 はプロットづくりもむづかしく、小説にするのもけっこう苦労しました。時代をすこし過去に設定し、おとぎの国もあり、妖精やら龍やら、妖怪やらを登場させましたから、想像力が酷使されました。

 メモがすこしありますから載せておきます。

ブコメファンタジー

にわか雨。
明るいのに雨がざーざー。
雨宿りしよう。
こっちだよ。
ちょっと待って。
それ誰?
え?
クラスメイトじゃん。
僕知らないよ、知らないやつだ。
お前誰?
いいから、行こう。
パートナーを呼び出す。
威嚇。
神隠し。
正体をあらわす。
がうっ。
牙を逃れて消える。

神隠しとオニ。取って食う。


おりに閉じ込められた誰かなにかを解放すると現実に案内してくれる。

子供向けっぽいプロットでホラー的なグロイ小説を書く。
第1弾と対照的に。

 書きだし部分と、全体の狙いみたいなことをメモっておいたようです。ラブコメファンタジーは、プロットづくりのときにメモったのでしょうね。ラブコメはやっていません。

  小説について、カクヨムの「オープン・プロット・プロジェクト」にも書きましたから、興味ありましたらのぞいてくださいな。

 自主企画第2弾はじめました - オープン・プロット・プロジェクト(ページへ直リンク)

同題異話SR「字句の海に沈む」をカクヨムに投稿しました

 同題異話SRですね。月初にお題が公開になりまして、お知り合いの方が参加していたり、主催者の方をツイッターでフォローしていたり、参加作についてのツイートがまわってきたりと、なかなか無視することはできない状況です。

 目に入ると頭が勝手に考えてしまうものです。すくなくともわたくしはそうです。

まず思いつき、すこし考えメモしたのがこちら。

ジークフリート
日本人がネーデルラントへやってきて、ジークと親しくなる。
ネーデルラントへはどうやっていくんだろ。
シルクロードを通って、途中から北上かな。つまり陸路。
海まできて、ジークと知り合うのか。
この海がジークの海。
王様だからね。
日本人は僧侶か、陰陽師

海に沈むは?
死んじゃうのかな。
なにかモノを沈める?

死なないなら帰るか、旅をつづけることになるか。
別れのとき、
お前の国の文字でジークってどう書くんだ?
字句。 

  ジークで字句というダジャレですな。ジークフリートというのは名前を知っていたわけですけれど、どういう人物かは知りません。便利な世の中ですからね、検索すればたいていのことは知ることができます。「ニーベルンゲンの歌」という伝説物語の主人公ですね。ネットで調べただけで、上のメモができました。

 物語についてなにも知りませんから、勉強しなくてはなりません。どういう時代なのか、日本は? どうやってネーデルラントへ? 物語のうちどのあたりにあたる? そんなことですね。ちくま文庫版を注文しまして、アマゾンですね、読みました。追加のメモです。

ジークフリートについて。
魔法の隠れ蓑タルンカッペ、名剣バルムンク
悪竜を倒す
魔力のこもった竜血を浴びて全身が甲羅のように硬くなり、いかなる武器も受け付けない不死身の体となる
背中に菩提樹の葉が一枚貼り付いていて血を浴びられず、この一点のみが弱点
ブルグント王グンターの妹クリームヒルトが奥さん。
兄グンターの奥さんブリュンヒルトとクリームヒルトはいがみあっている。

城の名前はクサンテン。

子供が生まれた。
グンターと名付ける。
ジークリンデは死んだ。
豊かな暮らしぶり。
ブルグント国から使者。
ジークフリートとクリームヒルトはブルグント国へ招待され出かける。
ジークムントも一緒。

暗殺

四年後、クリームヒルトはブルグント国にずっと残っている。 

 小説は、クリームヒルトと結婚してネーデルラント、本ではニーダーラントでしたから統一しました、 にもどってきて、子供がいる。このタイミングにしました。

 物語の舞台は5世紀とか6世紀とからしいのです。その時代、日本は五王時代みたい。卑弥呼のあとくらいです。中国に遣いをだしては青銅器なんかをもらってくる、そんな時代。主人公は倭国から中国に遣わされた人物にしよう、そこから逃げたことにすれば都合がよい、と考えが進みます。

 ちなみに朝鮮は三国が争っていた時代のようです。倭国も周囲の小国を征服しようとしていた。中国は南宋の終わり? よくわかりませんけれど、北は北方民族が入り乱れていた? そんなころですね。シルクロードを通ってヨーロッパへ抜けます。物語に上質な絹の産地なんて言って、アラブかもう少し東くらいの町がでてくるみたいですから、シルクロードはすでに商隊がゆききしていたのでしょう。

 旅人の名前、サダイエとしましたけれど。藤原定家からとりました。時代がちがいます。小説の時代、五王はみんな漢字一文字の名前みたいですね。そこはフィクションでサダイエとしました。ジーク、サダとあだ名で呼び合わせたいものですから、漢字二文字が都合がよかったのです。

 ジークフリートに漢字で名前どう書くかというセリフを吐かせなければなりません。うまい事自然に言わせたいものだと考えまして、詩のやりとりが思いつきました。字句という漢字と相性よさそうでしょう? 字句の海ですからね、海に行くことは初めから決まっていました。プロローグで岬の上に石碑があって、なんて考えていましたけれど、これはボツにしました。

 困ってしまったのは、ジークフリートのお城から海まで200キロくらいあるのです。ヨーロッパ、そんなに広かったっけ? オランダですよねネーデルラント。海なんかすぐそこだとタカをくくっておりました。で、王様と従者と、旅支度と、大騒ぎに。ということにしました。

 第2話が薄くてイマイチですね。それに全体的にもっとこってり書いた方が雰囲気でたんではないかと思います。

 世界の設定がよくわかりませんから、無理をせず物足りないくらいで妥協しておきました。

 勉強に時間がかかってこんなタイミングになりました。かつてないほどの労力を傾けましたけれど、どうでしょうね小説的に。楽しんでくださるとよいなあ。

カクヨムにて自主企画をはじめました

 オープン・プロット・プロジェクトですけれども。みっつのプロットとも完成としました。

 21日(金)より2週間の期間で「オープン・プロット・プロジェクト自主企画 第1弾」をはじめました。サンプルとして書いた「わたしたち、異世界パーティー」で応募しました。自分で募集しておいて、一番に応募するという。

 誰も応募者いないより、応募しやすいのではないかな。あと、坂井令和(れいな)さんがアホアホ番外編を書いて応募してくださいました。ありがたい。

 企画にあわない小説で応募がありました。見分けるために「OPP」のタグを小説につけてくださるようにお願いすることにしました。検索もできて便利ですよね。

 オープン・プロットを利用して小説を書いても自主企画に応募する義務はありませんけれど、そうすると見つけてもらいにくくなります。タグがあれば検索で見つけてもらえますから、よいことです。

 

 現在わたくしは、同題異話SRの「字句の海に沈む」に取り組んでいまして、本日日曜日のうちに書き終わるといいなと思っています。月曜日に見直しをして投稿してしまいたい。

 そのあと、オープン・プロット第5案に取りかかるつもりです。こちら、子供向けっぽいプロットに仕上がっていますけれど、残酷描写有りのどぎつい小説にしてやろうかと思っています。

 小説を書いている場合ではない、書きたくないといいながら、途切れることなく小説を書いている気がします。困ったことです。わたくしを止めて。