これは、小説の狙いが先にあって、狙いに合うような設定やストーリーはどんなかなと考えていて思いつきました。
ファイルの名前は「抽象的な話のための小説」になっています。
ローズのエッセンシャルオイルをつくっている魔女の話です。
ファイルをつくってメモをポチポチ打ちはじめたら、ちがうことを打っていました。
サトミという小説家のキャラが「黒猫」にでてくるのですけれど、そのサトミが語りだしたのです。
私小説という形式です。
わたしはサトミとは別人なわけですけれど。
試しに書き出しを引用してみましょう。
小説書いているサトミです。カナはペンネームです。
小説に作者が出てくるのは反則かもしれないです。でも、ほら、写実主義とかなんとか、田山花袋がふっとんだとか、あるですよ。よく知らないです。
というわけで、これからサトミが経験したことを織り込みつつ、うそっぱちをぶちこんで小説にするつもりです。お付き合いのほど、よろしくたのむですよ。
小説は数学と同じで、いつでもどこでも考えられるです。考えることが小説の半分くらいを占めるです。サトミはよく、布団の中で考えるです。布団の中で考えたことは、布団から出てカーテンを開けて、視界が明るくなると夢のように消え去ってしまうことが多いです。よく、忘れてしまう程度のつまらないアイデアだったってことだなんていうですが、忘れてしまったことについて、本当のところはわからないはずです。サトミは面白いことも、つまらないことも平等に忘れる忘れんぼさんなのです。
こんな調子で小説が書けるのかわかりません。
おバアさんに語らせたいエッセンシャルオイルの話しかアイデアはないですけれど、サトミがでしゃばってきましたので、サトミがブルガリアへ飛ぶことになります。
大丈夫か、サトミ。
いまちょっと面白い気がしてきました。
いえ、書くのがですよ?
読んで面白いかどうかはわかりません。
何度かブログに書いているとおりです。
小説の面白さって、わたしにはわからないのです。
読んで面白いなと思った小説はいくつもないのです。