「すれ違い、数学男子」の『コラボ! 数学男子のヴァージン』をカクヨムに投稿しました

 はじめに。「すれ違い、数学男子」は坂井玲奈さんのKACイベント参加作群、通称アホアホシリーズに影響されて、というよりむしろパクって書いたものです。

 坂井玲奈(@sanchandx) - カクヨム (アホアホシリーズはKAC3から)

 カクヨムでお付き合いのある野々ちえさんから、コラボさせたらというご意見がありました。冗談で、ムチャぶりとゆうておりますけれど。

 ふむふむ、なるほど。それは面白そう。人の作品を使って小説を書けば楽チン。と下心がむくむくとなりまして、KACのイベントが終わるや「へい、彼女ぉ。一緒にコラボしなーい?」と口説いたのでした。

 いえ、実はコラボのアイデア口説きまでに時間がありました。それで、お許しが出るかどうかわからないけれど、アイデアが思いついたし、いいかと書いたのが「数学男子のヴァージン」でした。読めばわかりますけれど、アホアホシリーズからいろいろ頂戴しています。

 コラボの話を坂井玲奈さんにもっていったところ、快諾をいただきまして、坂井玲奈さんの方でも「数学男子」のキャラを使って書いてくださるということになりました。わたくしは先に書いていましたから、それに合うように坂井玲奈さんの方で苦労して書いてくださったのが、「算数男子バージョン」です。

 せっかくの長編に異物が混入してしまってすまないところですけれど、坂井玲奈さんは面白がってくれましたから、救われました。

 

 ここから「数学男子のヴァージン」を書いたときの考えを説明しようかと思うのですけれど、長い!メモをしっかり作っていました。では。

俺は聡子から逃げている。
でも、見つかった。
ベイズ統計の手法か。俺ごときが聡子から逃げられるわけなかった」
みたいな。
「なにお尻押さえてるの。アナルに興味があるっていってたくせに、意気地がないんだから」
 やはり、アナルズ・オブ・マスを諦めて正解だった。肛門になにか突っ込まれることと交換条件だったのだ。

ドーナツをちぎる。
待てよ。口から食道、内臓を通って肛門へ抜ける穴が開いているとみなせる。
つまり、ジーナス1.
中身の詰まったドーナツと人間は同相、それをちぎるということは、俺を殺すとほのめかしているということかっ。
天才にとっては、俺みたいな出来損ないは生きる価値もないということか。
やはり怖い女だ。
ヤリマン友達の様子が変だから一緒に調査してほしいと頼まれるのかな。いや、命令か。
聡子は友達?
先輩後輩?
ライバルか。ヤリマンのライバルって。
で、ヤリマンだったはずなのに、ひとりの男とばっかり一緒にいる。
ライバルが堕落していて嘆かわしい。もとのヤリマンに戻したい。
隠れて様子を見る。
ほら、やっぱり。あのヤリマンが、おかしい。
 あの女の子、リーマンとなにか関係が?聡子は天才だから、まわりも天才ばかりということか。
デートなんてまどろっこしいことするはずがないのに。
「あの男、ヤリチンなんだよ。んで、いいものもってるとか」
アルティン?それって、代数の大数学者じゃあ。えっ?その子孫?しかもすごい才能もってる?ということは、リーマンとアルティンの子孫同士?最強の共同研究者だな。
俺と同じ高校生なのに、バンバン研究しているということか。天才はちがう。
「なんとかして割りこめないかな」
 アルティンをリーマンから奪おうという算段をしているのか。共同研究相手として、不足はないだろうけれど。
「なあ、三人で仲良くってわけにいかないのか?」
「あんた、わたしもビックリなくらい変態だね」
 それはおかしい。たしかに物理とちがって数学で共同研究は活発ではないかもしれないけど。共同研究者がひとり増えたくらいで変態行為ではないだろう。共同研究者は少ない方がよいというのは、野望が大きすぎなのではないか。
「わたしは欲深いの。ひとり占めしたいんだよ」
 そうか、なにか困難な課題を抱えているということなのか。あと少しというところまできているんだ。そういう場面で共同研究者を一気にふたりにするのは、得策ではないのかもしれない。
 あっ。まさか、リーマン予想?あと少しで証明できるというのか。
「頼む。俺を弟子にしてくれ」
「あんたアホでしょ」
「いろいろ教えてくれ」
「女のわたしに教えられるわけないでしょ」
もみあいになる。
雷がふたりに落ちていれかわる?アホになったら収集がつかなそう。
ヤリマンが男になって、俺は数学女子になるな。

(ここ共通)
ヤリヤリが気づいて、どうしましたって介抱してくれる。近くにいたんだね。
テロリストにやられたのか、とか田中がはじめる。
遥ものっかる。
意識を取り戻して、入れ替わっていることに気づく。
あれ?聡子は?なんだこの男。とか。自分の体にはじめ気づかないとか。
ヤリヤリカップルものってくる?CIAの開発した兵器だとか言って。具体的な組織はださないか。
それでヤリヤリにからむと、ヤリチンになった聡子のひとり勝ち?
いや、知らない男といってヤリヤリのふたりから警戒されるかな。
いれかわった数学少女のほうも、記憶喪失の遥に知らない人って避けられる?
聡子は、忘れられちゃったみたいねとかあっさりしている。
聡子のことまで眼中にないなんて、リーマンの子孫、恐るべし。
中身はヤリマンの聡子、相手は女?
数学少女の俺は田中を数学の天才だと思っているから、仲良くなりたい。
でも、女だから誤解される、避けられる。僕には遥がいるんだって。
ヤリマンの外見だからアホっぽいと言われる。
天才からみたら誰だってアホだろうさ。みたいな。
で、ヤリヤリカップルとわかれるのかな。
(ここまで共通)

聡子がやりたいっていいだす。
すごい、こんな状況でもなにかアイデアが浮かんでしまったのか。
証明か、計算か知らないけれど、じゃあ聡子の部屋へ行こうとなる。
聡子の部屋で、また肛門になにか入れようとしたって言って、俺が裸で逃げ出すのかな。
肛門じゃなくて股間なんだけど。
今度は自分の体だから、聡子が追いかけてくるのか。
お前、俺のちんこお前の肛門に入れようとしただろ。
はあ?するわけないし。マンコに入れようとしたんだよ。
なにかネタぶっこめる?
セックス知ってるでしょ?
あれだろ?めしべに花粉が。(九乃注:主人公はもともと数学しか能がないのです)
聡子は、医学生理学にも精通しているらしい。神は聡子に二物を与えた。
ノーベル賞狙えるんじゃないか?

(共通部分)
で、また雷に打たれたところを、またヤリヤリカップルに介抱されて、元に戻るとか。
いやー!私、処女になってるー!で終わる?
(ここまで共通部分) 

 2000文字あります。メモの段階でかなり具体的なネタが思いついていますね。思いついたものは、どんどん入れ込んで書きます。本文にコピペで済ますこともあります。

「なにかネタぶっこめる?」 のところは、面白いエピソードが思いついたらいれようというところです。でも、思いつきませんから、天才の言うことはわからないとごまかすことにしました。

 聡子の家に行って一時間で逃げ出すのは「すれ違い、数学男子」を踏襲しています。シリーズ感が出せるかなという狙いです。「処女になってるー」は、アホアホシリーズから頂戴しました。コラボ、楽でよいですね。雷に打たれるのも同じです。

 書き出しの話を忘れていました。「すれ違い」で、俺は聡子怖いと思っていますから、遭遇しないようにベランダ、非常階段と進んで下校しているのです。繰り返していれば、データを更新するベイズ統計でパターンを読まれ、つかまると。いえ、ベイズ統計のことなんて知りませんけれど。なんとなく、知ったかぶってみました。

 それから、人間がドーナツと同相というのは嘘ですね。鼻や耳が喉とつながっていますから、たぶん。ジーナスは5になるんじゃないかと。数学男子は、数学以外アホですから、鼻や耳が喉とつながっていることを知らないのですね。

 アホアホシリーズに絡めなければいけませんから、そのことが出だしと同じくらいの時期に問題になっていました。まず、外で会うかなと。ラブホでは会いませんよね。で、二組の関係をどうするかも並行して考えました。会うキッカケになるかもしれませんからね。そのあたり、メモに残っています。ライバルにして、尾行しようとなりました。そうすると、もうあとは一直線。骨格ができあがります。

 雷に打たれるわけですね。ほかにありません。アホアホシリーズとコラボなのですから。で、記憶を失うとアホアホシリーズになってしまうから、男女入れ替わりにしようと。で、家から逃げ出す。そこでもう一度雷に打たれれば元に戻って、物語として終われます。あとから処女になってるー!を追加してオチにしましたけれど。雷だけで処女になってるー!としてもよかったのですけれど、頭を打つことにしました。これは本文を書いていて、その場面にきたときに決めました。

 自分ではなかなかうまくいったと評価しています。コラボのおかげに負っている部分が大きいのですけれど。

 これを書いたときは予想していなかったのですけれど、つづきを書くことになりました。今考え中です。