カクヨムに「葉桜の君に《未来バージョン》」を投稿しました。

 「葉桜の君に」5月31日いっぱいをもって終了しました。はい、わたくし物好きなことに4作も書いてしまいました。アホです。思いついてしまうとつい書いてしまうのですね。病気の域に突入しているやもしれませぬ。
 《未来バージョン》と《花物語バージョン》の記事をそれぞれ書きます。

 

 この記事は《未来バージョン》。こちら、《花物語バージョン》よりあと、どうかこうかなあと思いつつ「花物語」を読んでいるときに思いつき、そのまま書きはじめました。完成は先になりました。
 メモを載せておきます。

時間旅行を使った話も書ける?
未来からやってきたとか。過去からやってきたとか。
バーチャルな世界で学校に通う。
いつでも桜が満開な公園。
そのはずが葉桜になっちゃう。ウイルスのせい?


 メモとかなり違う内容になっています。書きはじめたらメモの内容を忘れて流れでずっと書いてしまったのですね。メモの意味がない。もしよろしければ、このメモを利用して書いてくださってよいのですよ? 誰も書かないか。

 風景からはいって、実のある話にゆきつくまでに時間がかかってしまったのが敗因ですかね。忘れっぽいもので。敗因と言っても、完成品はこれでけっこうよい出来では? そうでもない?

 

 未来から娘がやってきた設定で書くことにしたみたいですね。過去からってアイデアはボツにしたのでしょう。
 桜子が書類をたしかめていますけれど、作者としては高校入学の手続きをして完了の書類で名前を確認したことにしています。偽名を間違えてはいけませんからね。
 なぜ桜子は公園にいたのでしょうね。別に決めていませんけれど、登校のため下見にきて帰り、途中の公園で桜をみていたとか。未来でも同じ高校に入学することになっています。未来ではいま春休みだから、まだ入学していないのですけれど。

 公園で桜子と葉太が会うという規定はクリア。ここでお父さんと呼ばせましたけれど、言い間違いということで流しました。伏線ですな。

 春川桜子は元カノと似ているという自主企画の規定について。名前が春川で同じということしか似ている要素はありません。葉太になにか元カノを思い起こさせるものがあればよいのだと拡大解釈しました。こじつけ。

 娘がお父さんの若い頃に会ったわけですから、いろいろ質問攻めにしますよね。お父さんは自分のこと気づいていないし。
 公園でお悩み相談の自主企画規定。お悩みはダミーの恋愛相談。「ふたりして役立たず」と謎フレーズをいれました。お母さんアレですからね、お父さんもやっぱりダメという意味ですね。
 で、「わたし、未来からきたのっ!」と言わせました。どっちだ! と読者に思わせたくて。本当に未来からきたのかいなという疑問を抱かせる作戦。未来バージョンですからね。ここがポイント。

 ほいで、先に進む前に元カノの話をいれました。そこからの、葉太の思考垂れ流しパート。うまくつながってません? 自画自賛
 未来からきたってことはないやろと結論しています。フリですな。
 で、ゴールデン・ウィークに春川菜帆子に会いに行くつもりだったのをやめようかという気になります。理由はなんでもよかったのですね。
 桜子がやってこない世界では本当に行かないことになって、嫌われて別れたつもりになっているところに死亡の知らせ。どっちだったんだろ、嫌われたのか、いやそんなことはなく病気の姿を見せたくないとか、気を使ったとかそういうことなのか、会いに行けばよかったと後悔するのですね。葉太の感触としては嫌われて別れるという様子ではなかったのですから、あとの理由だと思うわけです。

 自主企画の規定シーンです。公園でふたたびですな。ここでは葉太が前回言えなかったことを言うというのがポイント。ちょっとやりづらい。
 セリフをポイントにされると、わたくし困っちゃう。アホなイベントでストーリーを進めるタイプなものでね。
 というわけで、そんなわたくしの作ったキャラですから、ぶっつけ本番でしゃべりだして、うまく行きそうかという感触。
 桜子に止められてしまいます。わたしじゃなくてお父さんだよと。葉太は桜子に対するとわからないことだらけです。お母さん譲りなところがあるってことですかね。
 背中にひっついてパワー充電はよくありません? トトロにひっつくサツキとメイみたいで。そうでもないか。
 未来では葉太どうやったのですかね。まさか花子の背中にひっついたりしないでしょう。背中から抱っこですかね。うーん、娘に。いけない絵面になりそう。父娘はむづかしいものです。

 菜帆子登場です。自宅で療養中。病気はなんでしょうね。ガンとか? 手遅れで自宅療養にしてもらったのですね。ホスピスには行かなかった。

 桜子のおかげで最後に菜帆子と時間を過ごせて、死に顔も生きているときより健康そうだった。葉太の心には後悔はなく、愛だけが残りました。

 謎の桜子は消え失せてしまいました。

 どーん、結以子登場です。男子生徒を虜にする魅力的なお姉さん。でも、世間知らずというか、気にも留めていない感じですかね。シラフで衆人環視の中、性生活のお誘い。
 そんなですから、一年の間にはいろいろあったのでしょうね。最後の爆弾が爆発したといったところで、性生活のお誘いがありました。
 いままでどうしていたのでしょうね。いえ、性生活ではなく、男性に言い寄られたりしてそうですけれど。言い寄られても理解していなかった可能性もありますかね。
 それで、葉太はお店から逃げ出しました。飲み物を調達し、商店街なのですかね、もう閉店したお店の前に居場所を見つけ、それが手芸品店で、雰囲気の欠片もなく、ヘンな女性にみんなの前でヘンなことを言われちゃった自分。笑っちゃって、久しぶりだって気づいて、笑かせてくれたのは目の前の女性だと。
 どこの時点で葉太は自分の気持ちに気づいたのでしょうね。この時より前にいいなって思ったけれど、自分をごまかしてこのままお疲れさまでしたでお別れしてしまうつもりだったのでしょう。
 この時点、菜帆子が亡くなって1年半くらいですかね。けっこう早いかな。
 久しぶりに笑わせてもらって、この人はこのまま別れちゃいかん人だと思ったのかもしれません。
 ともかく告白のセリフを葉太が取ってしまいました。結以子はなんと言っていいかわからなくなると。

 葉太は結婚し、娘ができ、その娘が成長して、桜子の年齢に近づきます。高校は早く決まりましたね。推薦かな。葉太はハイパーサイエンススクール(この名前調べなかったけれど、合ってるのですかね。スーパーかな。フィクションということで)に転勤していますから、公立高校でしょう。合格発表は卒業式の翌日とかではないですかね。きっと推薦。
 卒業式で告白し成功しました。
 告白はいいけれど濃厚接触はダメというお父さん。複雑な心境です。本当はデートもしてほしくないかも。
 娘の恋愛相談を受けて18年くらいまえのことが思い出されました。あれ? 桜子が言っていたのって。あのときの桜子って。お父さんと呼んでいたし。ということで、謎は全部解けたっと相成りました。

 タイムマシンが発明されている未来。パラレルワールドにも行けちゃいます。葉太が菜帆子に会いにゆかず後悔している世界、桜子の世界に行けるのです。(今思うと、後悔しているなら葉太がタイムマシンで菜帆子に会いに行けばよかったのでは? いやいや、そんなことでは気が晴れないのですね。すでに経験してしまったことですから)
 過去にタイムトラベルしてその時代の高校に入学する手続きをしてもらえちゃうのですからね、チートです。そんなことをするくらいですから、記録をチェックすることもできて、パラレルワールドからきた桜子が入学してますねと旅行代理店の人が教えてくれます。旅行代理店なんだ。

 桜子を演じた花子と後悔している葉太に会うためパラレルワールドに行くことになりました。
 タイムマシンでもありますから、パラレルワールドで数日過ごしても、こちらの世界の1時間後とかに帰ってこられます。花子のデートが気になりますから、葉太は門限の7時までに帰宅することでしょう。
 どうなったのでしょうね。花子は門限までに帰ってきたのかどうか。

「レイプ雨病室恋ナイフ睡眠薬微笑精子涙」をカクヨムの「くず籠はいつだってあふれてる」に追加投稿しました。

 かなり時間をかけて、書き、見直しをしました。やっとカクヨムに投稿しましたから、記事を書きます。

タイトル思いつかず

 まず、タイトルから話さねばなりますまい。ひどいタイトルでございますが、なにも思いつかなかったから妥協の産物。小説の中に出てくる単語を抽出、そのまま並べてタイトルにしました。手抜き。

本文を書いてゆく

 最初のアイデアですけれど、心中と見せかけて殺しという部分です、思いついたのは。で、理由はなんだと考えて、常習的レイプ、集団的にしようと。

 で、1行目から書きはじめます。わたくし、いつでも完成形の順番と同じ順番で書きます。あっちこっち行ったり戻ったりってメンドクサイものですからね、それなら読む順番でストーリーを行ったり来たりした方がよい。読む方は大変かもしれませんけれど。
 考えて書くのですから、書く順番で読んでもそれほど負担にならないだろうとは思っているのですけれどね。

 

 はい、時系列に並んでいません。ストーリー内の時間を行ったりきたりします。
 なぜかというと、そういう順番で考えて書いたから。そういう順番で読んでもらいたかったから。ほかに説明できません。

 ひと通り書いたあと、ガラスが割れて床に散らばったような小説にしたいなと思いましたけれど、パートごとにキラリと光るものを書けたかというと、狙い通りにはなっていません。

 

 そういうわけで、ひと通り書いてから説明的な部分は削りました。はじめ2000文字を超えていたのですけれど、完成形は1600文字くらい。
 削った部分と、本文中に書いておいた指示を載せておきます。

砕けて散ったガラスみたいな小説を目指す。

ジャンルはミステリーにしようか。

今回はどこかハッピーエンドにしようか。

わたしを使って、幽体離脱みたいなふわふわ感をだす。

澄香(すみか) 病人、わたし、女たち
雪人(ゆきと)

外は雨ってことにしようか。
しっとりじめっと、色がなく薄明るいイメージの小説にしたい。

(説明的)
 雪人は地元の大学に進学していて法学部。検察官を目指している。将来に希望をもち張り切っているということはまったくない。ほかに選択肢がなかった。
 サークルに入らず、アルバイトをせず、勉強。楽しみといったら夜バイクで出かけるくらいのもの。講義以外で日課は病院に通うこと。
(ここまで)

雪人が澄香(まだ病人かな)の入院を知り、集団自殺を知る。雪人は集団自殺してなかったとわかる。ということはほかのひとと性交していたことに。

(いらないか)
 集団自殺の噂は学校中に広がり、雪人も聞いた。
 病室のベッド横にきて泣く日々。
(ここまで)

 澄香が? と思わせる。なぜ? となる。で、冒頭のレイプシーンが思いつくか。

(ボツ)
 雪人は澄香の変化に気づかなかった。
 好きだった映画は避け、海、公園ですごした。
(ここまで)

自殺のとき睡眠薬を飲ませて、でも性交がはじまる。

睡眠導入剤。お母さんが飲んでいると。通院のタイミングで。
 実験もして。事前に溶かしておいた。

最初のレイプ事件。ここで集団自殺の原因らしきものがわかる。でもなんでレイプの犯人と? ラストで自殺に見せかけた殺しとわかる。

※わたしとレイプされた女が同じとわかる。

※目を覚ます? きっかけは? 別にいらないのかな。ここで澄香を出すか。
集団自殺を思い出して。それでいて妖しく笑う。「妖しく」と使わずに、妖しいと思わせる。
※これでハッピーエンド? と思わせてガツンと殺しの場面。


※アルコールと睡眠薬

 
 読者にどう思ってほしいかみたいなことも書いています。狙い通りに行っているかわかりませんけれど。

 狙いとして、視点と人称で混乱させてやろうということがありました。

 第1パートでレイプされている人の視点、第2パートは病室で雪人を見ている神っぽい視点。病人は誰かという問題。
 なぜこうなったのところで、一人称。
 雪人の説明は謎人物の回想。澄香か?
 集団自殺現場を見る神視点のあと、レイプされていた女のひとり視点。
 高校の噂話だけがナレーション的に、視点は特にないかな。
 また一人称の1行だけの語り。
 神視点で常習的に行われるレイプ。と見せかけて終わりの1行で一人称。ここでわたしがレイプされていたひとりだとわかります。
 つぎ、人称のない、でも一人称の内心の言葉。
 雪人がやってきて、病人とわたしが同一人物とわかる。
 人称はないけれど、一人称とわかる、雪人が澄香と呼んで、結局わたし、病人、澄香が同一人物でした。
 ラストも人称はないけれど一人称。

 ハッピーエンドにしようなんてメモに書いていますね、そのあとでハッピーエンドと思わせて殺しの場面でぶん殴りに行こうと方針転換しています。ひと通り書く前のメモです。ストーリーを考えながら、書く順番も考えていました。

 全体のイメージは雨、ほんのり明るい、色がない、そんなものを狙っていましたね。メモにあります。これは書いている途中で決めました。

 そうそう、病人が目を覚ます場面、なんのキッカケもなく目を覚ましています。どうやって目を覚まさせようか、しばらく前からほんのり考えていたのですけれど、結果的にはキッカケなんて嘘くせえと思ってやめました。植物状態の人が目を覚ますのにキッカケなんてないでしょう。

 澄香が妖しく笑う場面。妖しくと書かずにそう思わせるというの。どうでしょうね、雪人が、そんな笑い方やめてくれといって、澄香の方は雨の景色を見ながら手を体の前にもってきて頭ではレイプや殺しの場面を思い出していた。顔は笑顔。妖しさ出ているとよいのですけれど。

 最後のパートは、凄惨な感じが出ていますかね。男はアルコールに睡眠薬で先に眠りに落ちています。女たちはそれぞれ男の胸にナイフを刺してゆきます。澄香の番。手ごたえを描写しましたよ。
 男にナイフを突き立ててやれやれってところで、女の子が死にきれずに殺してくれって頼んできます。ナイフが途中で止まってしまったのですね。それはそれで怖そう。自分の胸にナイフを向け、刃先を当て、思い切ってぐっと力を込める。痛い。途中で止まっていて。こえー。
 自分でナイフをつかんでいますから、手の上からぐっと力をいれて死なせてやる。
 澄香が死ぬ番。雪人の顔は思い浮かばず、股間から精液が。涙の滴みたいなイメージでかきました。伝わらないでしょうけれど。

 

 そうそう、はっきり書いていませんからわからなそうということでは、殺しの方法もわからなそうですかね。

 睡眠薬は、女が用意した飲み物にはいっていました。溶かしこんでいたのですね。

 男たちは、ジュースを飲んだり、お酒を割ったりして睡眠薬を摂取します。アルコールも一緒ですから、女たちより早く強く効きます。この辺はメモっておいて調べました。

 女たちもジュースを飲んで睡眠薬を摂取します。クリアな頭でナイフを突きさすの怖いものですからね。他人にでも自分にでも。あと、殺しではなく自殺と思わせるためにも自分たちが睡眠薬を飲む必要があります。

 スマホは、動画を撮られたりしていたから処分しなければならなかったのですけれど、ロックがかかっていますから、物理的に処分した。スマホだけ処分するのは不自然だから、服やカバンや中身を一緒に燃やしました。

 空き事務所で火を焚いたら煙が凄そうですけれど、これから死ぬのですから、たいしたことありません。

 ナイフを8本も用意したことになりますけれど、仕方ありません、用意したのでしょう。

 睡眠薬は、お母さんが睡眠薬を飲んでいるという子が複数いたから、通院のタイミングを見て決行の日にごっそり盗ってきたのでしょう。

書いてみて

 メチャクチャへんな小説になりました。書きにくーい小説です。読みにくいことでしょう。わかりにくい小説でしょう。書いていて、そんな仕上がりになりそうとわかりました。

 わからなくても、なんとなく楽しめるところのある小説を目指したしたのですけれど。つまり、ガラスの破片がキラリみたいな、どれかのパートがなんかいい感じになっているとよいなという小説。

 この小説はこんなものでしょう。気に入らなければ、ほかの小説を探してみてねということで。

黄金週間は投稿週間

黄金なんておこがましい

 ゴールデンウィークも本日最終日ですか。たいしたことありませんね、黄金なんていうくせに。悔しかったら2週間や、3週間のお休みになってみろってんです。誰にケンカを売っているのでしょう、わたくし。

 最終日に駆け込み需要ならぬ、駆け込み供給。カクヨムにみっつも投稿してしまいました。
 「葉桜オルタナ」の最終話、「アイ色」の過去編最後、それに 9ch で誰にも理解されない文章講座。思ったより理解されてしまいそうな仕上がりになっていますけれど。

「葉桜オルタナ」解説はここで

 「葉桜オルタナ」の解説を今回はつけていません。そんなことするまでもないかなと思いましたから。といいつつ、ブログのこの記事、書くこともうありませんから、ここで書くことにしますね。分量水増し作戦。

 

 「葉桜オルタナ」はふたつのネタでできています。ひとつは桜の木の下に埋まって死のうとするネタ、もうひとつはお腹がふくれて妊娠と思い込んでいるけれど、死体現象にすぎないというネタ。どちらもトボケたネタですね。でも、うまくつながっています。エライ、わたくし。

 

 もともとは不老不死学園という設定を活かしたバージョンをと思っていたのですけれど、どうでしょうねえ活かせてますか? やっぱりイマイチな気がします。
 見直しの時点で廊下でアンデッドの同級生とすれ違うとか、床に腐った体液とかいれたり、卒業式を追加したりと不老不死学園をちょいちょい主張してみましたけれど、ちょっと弱い。メインのネタにからみませんからね。

 

 ふたつのネタを胸に、書きはじめます。元バージョンを再利用して第1話、楽勝です。公園での出会いのシーン、スコップを登場させました。つぎのところで穴を掘らせるためです。壁にかかった猟銃ですね、すぐに撃ってしまうわけですけれど。

 第2話から再利用作戦が効かなくなります。桜子を憂鬱そうにして悩みがあることをほのめかしましたよ。アホ会話はいくらでもつづけられるくらいするすると出てきます。ヤリすぎ注意ですな。
 ヴァランシアと桜子が似ているというのは、秋田センセの思い込みでしかないという部分もいれました。無関係の他人がそれほど似ているわけはありません。

 妊娠しちゃったで第2話を終わらせました。クリフハンガーでしたっけ。この先どうなっちゃうの? と思ってもらえるかなという仕掛け。安易ですけれど。
 今回爺の存在はラストでちょっと効いているかなくらいで目立ちません。人間界に行かなくなりましたからね。
 ヴァランシアとの出会いは元ヴァージョンを再利用できました。妖精ではなくなりましたから、終わり部分だけかわりました。ヴァランシアどうなったの? という部分はあとにとっておきました。焦らし作戦。
 情報をどこでどうやって読者に知らせるか、この部分みたいに分割してちょい出ししてゆくという手もけっこう効果的かなと思いまする。

 桜子に秋田センセが言葉を贈るというあらすじの部分。
「春川、悩みのことは私に任せてくれないか。責任をもって対処するつもりだ」
「え? 責任を取って、一緒に赤ちゃんを育ててくれるんですか」
ですけれども。
 あらすじの指定では公園でってことですよね。規定をやぶっています。元バージョンでも「吸血鬼は牙が命」と日本の歯医者で言わせました。なかなかむづかしいものですね、規定を守るというのは。
 「責任をもって対処するつもりだ」がラストにつながっているとも読めますよね。責任を取るということで、数年に一度防腐処理をやり直してやっているという風に。
 桜子に勘違いさせてアホに走っていますけれど。

 エンバーミングのシーン。ただ作業を書いても面白くもなんともねえとなりますから、死体に施す処置を意識をもって動いたり喋ったりするアンデッドに施すという部分で飽きずに読んでもらえるようにガンバって書きました。アホですけれど。
 妊娠ネタのオチも、わかりにくくしていますけれど、オチましたかね。死体現象でお腹の中で腐敗現象が進みガスが溜まってお腹がふくらんでいたのでした。ガスと腐った体液と、お腹に残っていたウンコと、吸い出して消毒薬と防腐剤の混合液で処理しています。
 処置後はお腹がへこんですっきりさっぱり。秋田センセには感謝ですな。最期に小ネタで〆ました。

 最終話、妊娠したと思い込んでいた謎? を解決し、ヴァランシアに似ている問題を持ち出してラストへの準備としました。秋田センセに悩みを解決してもらって桜子の瞳はハートマークになっていたのでしょうね。

 数年後に葉桜を見上げるわけですけれど、数年に一度防腐処理のためにやってくるからというオチでした。そろそろくる頃かと思っているのですね。

 でも秋田センセ、ヴァランシアのことは忘れることにしたみたい。桜子にもチャンスがありそうです。秋田センセはというと、強がって桜子がやってくるのは防腐処理のためだと自分をごまかそうとしています。そこまでは読み取れないか。

安心してはいけない

 ゴールデンウィークは本日終了ですけれど、投稿はつづきます。明日は 9ch にひとつ追加します。明後日は「くず籠」にひとつ。皿屋敷みたいになっていますけれど。

カクヨムまとめ2020(4月分)

 4月が終わりましたか。残酷ですね。

 4月全体でいうと、9ch(9ちゃんねる)をはじめました。が、一番大きなニュースでしたかね。「アイ色のアストログラフィ―」はあいかわらずちまちま連載中ですし。

 あらたに書いた文字数は 9ch をいれて7万文字くらいですかね。エロは書いてあったものですから、1万文字くらい引いたあとの数字です。

2020夏物語、参加ならず

 いま開催中で5月6日いっぱいのイベントです、2020夏物語。応援のためにフォローしているのが22作、うち未読は2作です。

 

 わたくしも参加してみようということで書いたのが「ちょっと気軽に時間旅行なんて」でした。

 過去に戻るためのタイムマシンは一気に過去にいけず、ゆっくり時間をさかのぼるというお話。時間がかかるからコールドスリープで時間旅行します。

 「夏の扉」との共通点に気づき、イッセキというニャンコを登場させ読者のハートをつかんだはずなのです。今年一番評価の★がつきました。

 文字数4000文字以内という規定に収まりきらず、参加を諦めて投稿しました。

 全4話 4,403 文字。

コラボ

 「ちょっと気軽に時間旅行なんて」はイベントに参加できなかったのですけれど、コラボが実現しました。

 最近お付き合いのはじまった魔女っ子★ゆきちゃんがファン小説を書いてくださいました。

 内容的には第4話につづく第5話となっています。

 同じく魔女っ子★ゆきちゃん「梟首」に「ちょっと気軽」の殺人犯が登場します。オマージュという手法ですかね。

コラボ2

 わたくしが書いたコラボもあります。「水の女神はスイミーが気になった」。

 全3話 5,455文字。

 

 野々ちえさん『学園一の地味男子』からキャラをお借りして書きましたよ。

9ch(9ちゃんねる)

 お知り合いの方たち、小説以外の文章もカクヨムに投稿していて、他薦していたりもして、紹介してもらってばかりだなあ、わたくしもなにか書かねばなるまいなと思っていましたけれど。

 よいタイトル(パクリだけれど)を思いつきましたからはじめましたよ。

 はじめたころにネタだしをしていて、ほぼ投稿し尽くしました。あと文章講座があるくらい。すでに書いたようなことをまた書いているなという気もしますけれど。

 今後はイベントの応援のたびに記事を書いて投稿するくらいになってゆきそうです。

 15話 48,927 文字書きました。

書きすぎた九乃カナ

 今月は書きすぎていますね。コロナのせいです。「異世界転生した悪魔は甘酸っぱい恋をするか?」は全7話 9,321 文字。

 これは異世界転生の女神と悪魔の会話、転生のあと千絵利と出会って(再会?)の会話が思いついて書きはじめました。

 会話は思いついてもどこかを忘れてしまうとつながらなくなって書けなくなってしまったりします。「した悪魔」はほぼ覚えていましたからすんなり書けましたよ。千絵利との会話はもっと長かったと思いますけれど。

自主企画参加

 「筆致は物語を超えるか」自主企画に参加しました。野々ちえさんの参加作を読んでから、あらすじをチェックしました。少し考えてアイデアが思いつきましたから書きましたよ。

 不老不死学園、秋田先生と桜子は吸血鬼。そういう設定。あとは書き進めながら考え、お風呂に入っているときにほぼ全体ができました。

 「葉桜の君」全5話 10,454 文字。

 不老不死学園の設定が面白いという反応がありまして。でも、公園がメイン、キャラはふたりとも吸血鬼ということで、不老不死学園は登場しません。もったいない。

 そんなわけで、オルタナティブVer. を書きました。投稿は5月ですけれど。

「アイ色」はまだまだ連載中

 いま28話で 40,947 文字まできました。半分は超えました。7万文字くらいでしたっけね全体で。やっと過去編が終わります。まだ終わっていない。第31話で終わりで、45000文字くらいになっているはず。

 まだまだお付き合いくだされ。

くず籠ひとつ

 くず籠には「葉桜は残酷に抉る」を投稿しました。小ネタです。ぱっと思いついてさっと書きました。お話つきで2000文字。短い。でもけっこう抉ってるつもり。

5月の予定

 5月は書きたくありません。ずっと言っていますけれど。書きたいけれど書けない人がいたら、書きたくないと思ったら書けるかもとアドバイスしておきます。どうやったら書きたくないと思えるかは知りません、自分で考えてください。あと、やっぱり書けないじゃんとなっても自己責任でお願いします。

 

 「トッケン女子、きな子」という短編が途中まで書けているのですけれど、とまっています。

 どうでもいい男の子に修学旅行先で主人公が告白されることにしたいのですけれど、どうやって? 京都に修学旅行に行く人って、どこをまわるのでしょう。とりあえず、銀閣清水寺に行きました。

 どうしたら告白させられるでしょう。みんながいるところでコッソリ? ふたりだけにできますかね。

 こんな感じで悩み中です。

 

 それから、読みにっくーい、書きにっくーい小説がまだ書けていません。これはツイッターで何度かぼやきました。どうしましょうね。タイトルも決まらず。困ったことです。

 

 まだあった、赤ずきんちゃんをネタにした倒叙ものにしたい短編。これをネタにしたオマイらシリーズの文章ができていて、そのオマイらをネタにした「そんなにいうなら、私の小説売ってよ」の番外編も書いてあるのです。

 赤ずきんちゃんでつまっています。はあ。

 

5月に仕上げなくてもよいのですけれど、そのうちどうにかしたいものです。5月は「葉桜の君に」を投稿できますから。「アイ色は」新作を投稿しなくていいように連載しているわけですしね。

 

 では、また1ヶ月後に! コロナにかかるなよ! あばよ!

プレ九乃カナはエロ小説

 カクヨムの 9ch にわたくしの書いた初期の小説で、九乃カナがはじめて登場するエロ小説を抜粋して掲載することにしました。3回に分けて投稿して1万文字くらい。

 九乃カナというペンネームはそのあと書いた「アイ色のアストログラフィ―」から取りました。「セピア色のポートレート」と一緒に賞に出すにあたってペンネームが必要でした、なら作中の小説家でいいやってことで決めました。

 この九乃カナという名前が最初に登場するのがエロ小説でして、別のペンネームでなろう系のサイトに投稿しました。

 「アイ色」の小説家のペンネームがすでに使い回しでした。気づいたのは最近ですけれど。忘れていましたよ、そんなこと。ペンネームが同じでも本名はちがうし、キャラも別物です。

 

 キャラ名の使い回しはよくやりまして。カクヨムに投稿をはじめたころ書いていた九乃サーガと呼ばれた小説群は九乃カナが登場していました。

 あと、エロ小説に登場していたマリアという魔女がいまして、魔法使いとか魔女とかになるとマリアという名前を使いまわしてしまいます。

 

 エロ小説のあとに書いたのが「セピア色」で、アダルト現場のカメラマンが主人公だったりするわけでして。そのあとが「空遠く」だったかな。あいだに挟んで、「アイ色」です。

 「アイ色」で祥子が取材して書いたことにしたのが「空遠く」なのです。先に書いてあった小説をネタに使ったわけです。

 カクヨムで「アイ色」の連載が完結したら「空遠く」を投稿開始しようと計画しています。女の子が宙に浮いちゃう小説です。

 こちら、4作か5作のシリーズにしたいと思って考えていたのですけれど、書きはじめられるほどネタがたまらず、ずっと眠らせています。いつか書けたらよいのですけれど。

 

 エロ小説から「空遠く」のような普通小説へ移行する途中の段階が「セピア色」だったのかもしれません。ちょいエロですものね、アダルト現場の描写いれたり焦らしのシーンいれたり。

 わたくしの書くエロは描写や雰囲気ではなく、行為をモロに、言葉づかいもモロで、下ネタ的ですけれど。よくてハードボイルド、いやエロボイルドですな。

 またエロ小説書くかもしれません。なろう系の方に投稿しますけれど。

カクヨムに「異世界転生した悪魔は甘酸っぱい恋をするか?」を連載しました。

 なぜこんなにハイペースで小説を書いているのか。わたくしは書きたくないのですけれど。九乃カナです。

 全7話10000文字くらいの短編でした。完結しましたからブログ記事にします。

タイトル

 今回のタイトルはネタが思いついて早い段階で思いつきました。はい、パクリです。「アンドロイドは電気ヒツジの夢を見るか?」が元ネタですね。

 「アンドロイド」読んだことがあるのですけれど、タイトルのキャッチーさから期待するほどは面白くありません。なんだかシリアスでアクションものって印象でした。読み終わって捨ててしまいましたからどんなだったか見直すことできませんけれど。

小説の始まりはネタの始まり

 小説を書くにはまずネタです。ネタを思いついたらはじまりと終わりを考えなければいけません。書きはじめるには、すくなくともはじまりが必要。

 最初の思いつきは、悪魔が死んで異世界転生の女神と会話するところです。あれ、あのまま思いつきました。

 つづけて、愛する人に再会? してプランタジネット家の話をされて面食らうところ。わりと流れですらすら出てきました。もっと会話が弾んだ気がしますけれど、書くころには多くを忘れて、覚えていたのが完成形。長さは十分ですね。

 はい、得意のおふとぅんで考えました。

見切り発車で書きはじめる

 小説タイムにネタを覚えていましたから、はじめから書きはじめます。

 はい、「吾輩は猫である」のつもりで書きだしましたよ。

 愛する人が死んでしまって、自分も死にたいと思っている悪魔。書いてゆくとターミネーター2のパロディが湧いてきました。行っちゃえ行っちゃえ。

 異世界転生の女神のパートは布団の中で思いついたことを思い出しながらすらっと。なぜか女言葉を使うことにしました。

 イチロウの名前はなにかありきたりでペットにつけそうな名前ということでなんとなくつけました。

 

 異世界転生して千絵利がさっそく登場します。

 千絵利の名前、どうしようかと思いましたけれど、タイトルで甘酸っぱいを使いましたから、甘酸っぱいフルーツを検索してさくらんぼがよさそうと決め、桜桃ともいうのか、桜桃、藤堂、藤堂千絵利。ダジャレかよ! ダジャレです。そのまま本文に利用しました。

 主人公のイチロウもさくらんぼ大好きという設定をぶっこみます。はい、あそこ、書きながらキャラ名、設定を決めて行きました。

 大丈夫というのも、なんとなくキーワードっぽくしました。なんでしょう、こんなご時世だからですかね、九乃カナの頭の中は謎です。

 

 千絵利に連れられておしゃれな居酒屋へ行くわけですけれど。そんなことは決めずにウーロン茶を飲ませるところを書き、そのうち大学サークルの宴会ということになりました。

 イチロウをさくらんぼ好きにしたの正解でしたね。種が口から出ちゃって男の鼻にあたるところ、九乃カナは天才かなって思いました。大げさ。

 悪魔がからまれたらどうなるかなってのを書いて行ったら、男をにらむし、かかってくる男に手をかざすし、魔力がなくてやられちゃう。このあたりは設定から自然な流れで書きました。

 

 やられたあと、千絵利の部屋で目を覚まします。キマした、甘酸っぱい恋を書くときです!

 ここまでに書いたプロットらしきもの。

 魔力が使えなくなっていて悪魔ではなくなっていると気づく。
甘酸っぱいってなんだ!

  使えませんね。甘酸っぱいってなんだという疑問を胸に、千絵利にほっぺにチューをさせました。わたくしとしては会心の一撃ですよ、これは。酸っぱさは感じないかもしれませんね。甘酸っぱいってなんだぁー!

 

 つぎは時間を飛ばしています。おしゃれ居酒屋でチェリーパフェはやっぱり終了でした。バスのシーン。さくらんぼって5月ころですかね。ゴールデンウィークの頃ってイメージがありますけれど、確かではありません。

 ま、春で街路樹に青葉がつきはじめるころですよ。日光を絶妙な塩梅にさえぎって、バスの中に影の斑をつくります。バスに乗る機会のない人にはあれだけの描写ではイメージが湧かないかもしれませんね。どんまい。

 海に連れていきました。なんとなくここらでしんみり感を出そうという魂胆です。海を見つめる千絵利ですな。

 行く当てのないイチロウに一緒に住もうと持ち掛けます。イチロウは前世の思い出がありますから千絵利のことをすっごい愛しているわけですけれど、千絵利の方では昨日会ったばっかりの様子のおかしな男ってわけです。でも、ずっと一緒とか言っちゃいます。ぎゃー、このヒロイン!

ラストが見えてきた

 このあたりまで書いてくると、考え考え書いていますから、先の方が決まってきます。あとから足したのもありますけれど、メモったのはこんな感じ。

病室で。
わたし女神なの。
は?
前世で悪魔を愛して、魔力を浴び続けたせいで病気が予定より悪化して死んでしまったのね。
ええ?
今回は魔力がなくて天命を全うできそうだけれど。
思い出した。私は千絵利を助けようと魔力を最大出力で放出したのだった。
かえって千絵利を悪くしていたということか。
私が魔力を失ったのも、あのときほぼ魔力を使い切っていたからなのか。

廊下に出て歩き出す。
ハイヒールの靴音高らかな女とすれちがう。
「イチロウ」
 振り返ると、こちらを向いて仁王立ち、胸の前で腕を組んで、胸が載っている。どこか見覚えがある。
異世界転生して感謝しているの?」
「感謝、しきれません」
「いい態度ね」
 私は深く頭をさげた。
 靴音は遠ざかって、病室のドアを開ける音がした。
「千絵ちゃん、元気ぃ? お姉ちゃんだよぉ」
 グルじゃねえか!

 ここまでにいくつか仕掛けがあります。

 女言葉の異世界転生の女神。腕を組んだキメポーズ。ぷっと吹き出しちゃうところ。

 千絵利と異世界転生の女神の共通点ですね。

 千絵利にじつは女神なのと言わせることによって、異世界転生の女神だったのかなって思わせようという作戦。でも、すぐあとで本人が出てきて、妹だったとわかるというオチ。ひっどくくだらないオチですけれど。

 

 前世に千絵利と出会ったエピソード、なぜ千絵利が死んだのか、自分の名前、こういった記憶がなかったあたりもうまく処理したつもり。

 千絵利を病気で殺す(前世で)ことはネタを考えていたとき決めましたけれど、どんな病気がいいかはわかっていません。女性が死亡しやすい病気を検索して甲状腺がんがよさそうとわかりました。甲状腺がん自体は治りやすいのですけれど、転移するとやっかい。その辺の仕入れた知識で書き進めました。

 ただ、どうやって病気に気づくかまでは調べ切れなかったもので、とりあえず倒しておけって感じで雑に倒れさせました。短編ですから、あまり力をいれていられません。

 

 前世は死んじゃって、今度は手術で治ることははじめのネタの段階で決めていました。どうやって生かすかが問題です。

 で、どっちが先に思いついたか忘れましたけれど、女神と悪魔の取り合わせですから、一緒にいることで女神の体に悪影響があって前世は死んだ。今回は魔力なくなっているから手術で助かるということで解決しました。

 せいぜい死んじゃうんだろうなと読者に思わせるように書き、手術のあと死なないってことでどんでん返しみたいな効果を狙いました。

 

 前世の千絵利の死のエピソードを思い出す場面。手術のあとですべてを思い出す場面。ふたつに分けました。どんでん返しのためですね。

 最後のオチは、千絵利が異世界転生の女神だと思わせたのをひっくり返しました。胸の大きさがちがいますしね。

 雑なツッコミで幕を閉じましたよ。ぶち壊し?

 

 簡単に書けるタイプの小説でした。今は並行して進めていた書きにくい小説をちびちび書いています。

カクヨムに「水の女神はスイミーが気になった」を投稿しました。

 小説は休眠中の九乃カナです。
 小説以外のことで忙しく小説を書いている場合ではない、昔の小説をカクヨムに連載して小説を書かずに済ませる、小説を書きたくない、といいつつ「キガトウ国の滅亡」からずっと、ひっきりなしに小説を投稿していますね。
 書かない詐欺です。
 いえ、ホント。小説なんて書いている場合ではないのです。アニメみたいに
 もうやめてー、書きたくないんだってばぁー!(カメラは青空パーン)
 というくらい。
 説得力ゼロ、ストロングゼロ。おっ名言デマシタ。

 

 今回も書いてしまったのですね、残念ながら。しかもたいした盛り上がりもない小説。野々ちえさんのキャラを借りていて、巻き込み事故みたいになっていますけれど。すまぬ。

 

 書くことになってしまった最初のアイデア。よくわかりません。布団の中で考えていたのですね。得意のおふとぅんです。
 モテモテの女の子。モデルは九乃カナではありません。モデルなんてなしにでっち上げただけです。
 男子という男子はみんなわたしのこと好きなのに、ひとりだけ興味ないみたい。
 そんなことかなと思います。最初のアイデアですね。

 で、考えているうちに(半分寝ているわけですけれど)スイミーが浮かんできて。
 地味な男の子。学校一。
 うん? そんなの最近。野々ちえさんだ!
 で、野々ちえさんの地味男子トモカラくんと美少女ナガトシさんを借りようと決め。
 すると、モテモテは中学時代の話かとなり。男子が気持ち悪いことにしよう、そうしよう。なんでそうなったかのエピソードは小学校時代にありそうだ。うーんとうなっているうちにカエルのエピソードがわたくしの頭に配信されてきまして、映像ですね。
 ほぼできた気分でごろごろ。目覚ましが鳴り、起きて書くまでに忘れちゃうかもなと思っていましたけれど、忘れずに書けました。小説はだいたい夜寝る前に書きます。
 今回は忘れちゃうかもという気持ちが強かったのか、スケッチを書きました。ほとんどできてる感じですね、この段階で。

(スケッチ)

(これは中学か)
 わたしはモテモテ。こんなこと自分で評価するのもおこがましいのだけれど。だって、男子はみんなわたしの気を引こうとしてかまってくるの。
 男子はわたしに怒ってもらいたいみたい。
 あなたたちの母さんじゃないんだけど?
 それともドMなのかしら。
 怒られてよろこんでいるなんて、ちょっと気持ち悪い。
 それで、男子はみんなちょっと気持ち悪いと思っている。
 でも、ひとりわたしに無関心な男子がいる。スイミーみたい。返って目立つから気になっちゃう。
 わたしばかり気にしていたら不公平じゃない?わたしのこと気になるようにしなくちゃ。
 待って。気になると言って気にしている素振を見せたら、向こうには目に入らないその他大勢と同じことになってしまう。危ない危ない、早く気づいてよかった。ここはこちらも無関心、目に入らないというように振る舞わなくてはいけない。
(男子の方はモテモテではないから、気にしている素振を見せた方が目立ったはずなのに)
 無関心を装って、きっとうまくいっているはずなのに、ちっとも前と変わらない。相変わらずわたしに無関心のまま。これはどういうこと? こっちは無関心でいられて気になるというのに、向こうにはこちらの無関心が通じていないのかしら? もっと無関心になんてできようもないというのに。どうしたらよいの?
 
 それって、好きってこと? と女の子の友達に言われてしまう。
 好き? まさか。男子がみんなわたしを好きなようには、わたしはスイミーのこと思ってはいない。目立つから、なんというか目障り? ちょっとちがうか。
 
(高校)
 高校に入ったら学園第二位になっちゃう。
 一位は野々ちえさん地味男子シリーズの希実。
 希実は自分よりかわいいし、男子に対する態度も無関心どころか狂気を宿している。
 負けそう。
 地味男子がスイミーだったのかな。
 地味男子が希実を見ている。嫌な予感。
 希実はスイミーを気にしていないと気づく。
 負けちゃうと思っていると、スイミーが希実と付き合いだしたと噂が。一年の秋?
 やっぱり。無関心なだけじゃだめだったんだ。

(これは小学校時代のエピソードかな)
雨の日かな。
 手の中に閉じ込めていたものをぱっと開いてわたしに見せつけた。
 ちいさなアマガエルが見上げていて、ぴょこっと飛び上がり、わたしの胸にひっついた。
 反応を楽しみにしていた男の子は、期待の表情があらわで、単純な生き物だ、でもわたしはかわいいカエルをちょんとつまんで、粘着的な薄い皮膚、きゃしゃな骨格、ミニチュア的な内臓、感触がかわいい、男の子の手にもどした。
「かわいそうだから、捕まえたところに帰してあげて」
 むっとした顔になり、男の子はカエルを地面に叩きつけ、足で踏み、にじり、バーカと言って走って行ってしまった。
 ひきちぎれ、ねじれ、土と体の組織とぐちゃぐちゃになったカエル。わたしはつまんで手のひらに載せた。
「わたしのせいなのかな。ごめんね」

  はい、スケッチでした。
 途中自分でツッコミを入れています。読者がツッコミをいれやすいように書くというつもりで書いているのですね。
 あと、ちょっとお嬢さま気取りな感じでスケッチ書かれています。

 

 完成形は中学、小学、高校と各話で時間がちがいます。小学校エピソードに行く前、第1話の終わりに男子のこと気持ち悪いと思っていると一文をいれて、小学校の話への橋渡しをしています。九乃カナには珍しい配慮。効果があったかはわかりませんけれど。

 第3話で高校の話になり、野々ちえさんの「学校一の地味男子」とかぶる場面が出てきます。瞳にハートとか、キャラを崩しかねないことやっていますけれど、どうでしょうね、セーフかな?

 今回もセリフをカギカッコ使わない処理にしました。「ちょっと気軽に時間旅行なんて」(けっこう長いタイトル)ではイッセキとの会話だけカギカッコにしたのでした。
 今回は主人公がずっとしゃべっているような小説ですからね、カギカッコないのがふさわしいかと思いました。

 

 最近忘れていたかのように、今回はヘンな文章をいくつか入れました。
(いま読み返したら「むしろ」がつづくところがありますね。片方けずります。「むしろ存在感がない」を削除しました。)
 カエルが服について、つまんで男子に返すあたりの文です。男子が主語ではじまり、主人公の感想をはさんで主人公を主語とした文にすりかわり、さらに主人公の特異な感性の表現をぶっこんで述語で締めています。正しい日本語にしようとしたら三文くらいにわけるところ。

 つぎにヘンな文が出てくるのは、カエルのお墓を掘っているあたり。女子たちが主語ではじまり、途中に説明がはいっていて、終わったと思ったら、主人公の内心の声にかわり、連用形で終わってしまう。
 ほかにもちょいちょい、ヘンな文をいれています。はじまりと終わりがつながっていないみたいな。

 こんな悪文。ほかの文章がマトモで、わざとやっているんだなってわかってもらえるとよいのですけれど。ヘタするとただの日本語の不自由な人になっていまします。

 あとお気に入りは第1話で「背格好、髪型、顔、声、能力、全部地味。」と全部漢字で済ませた文。なんかよくありません? わからない。あ、そう。

 

 今回は野々ちえさんの小説を使わせてもらいましたけれど、最近他人のふんどし戦法を多用している気がします。
 「キガトウ国」は桃太郎、「ふたつ名は。」は「君の名は。」、「ちょっと気軽」は「夏の扉」。

 とはいえ、「キガトウ国」以外は、ネタが思いついて、そこにふんどしを投入したわけで、ふんどしからネタをひねり出したわけではありません。

 「キガトウ国」もなぜ桃太郎を歴史ファンタジー風に書こうと思いついたのか覚えていませんけれど、なにかネタを思いついて桃太郎につながったのかもしれません。

 わたくし小説からネタを思いついても二番煎じ、ツマラナイ小説にしかならないという持論ですから。ネタは思いつきが主体です。

 

 つぎはなんだってところですけれど、つぎは自分のふんどしでドスコイのつもりです。まだちょおっと形があいまいで、ちょびちょび書いています。プロットの点をたどるように。読みにくーい小説になりそうな予感。すくなくとも書きにくーい小説です。
 ではまた。