ひどい小説
ひどい小説を書きました。「あの悪魔、なんもわかってねえ」です。全5話11000文字くらい。
どうひどいかと言いますと。主人公は奥さんを殺されました。仕返しに犯人の奥さんをさらってレイプし殺すという。なんつう理不尽。
そんなわけで「くず籠」小説にしました。
はじめの思いつき
なにを考えていたのでしょうね。はじめの思いつきは、時間反転対称性の話です。物理法則がもつ性質の話ですからね、現実の人間の行動や出来事には関係ありません。
でも、こじつけで人を殺して、結果的に復讐みたいにできるかなと思いついたのでした。
考えはつづいていて、復讐なんて意味はない、奥さんを殺されたのはサンクコスト、今後の行動を決めるのに考慮すべきことではないということも思いつきました。
ふたつをつなげれば短編小説が書けると思いました。悪魔を登場させることは、いつ思いついたのか忘れました。書きはじめる前かな。
メモはなし
今回はメモがなく、タイトルのボツ案がひとつあるだけ。「悪魔の置き土産」というもの。採用したタイトルもよくはありませんけれど、マシかなと。
書く
ふたつのネタを胸に、書きはじめます。道に車を停めて、反対側の花屋を見るところです。ノー・アイデアで書きはじめましたから、たまたま車の中にいることにし、たまたま花屋にして、行き当たりばったりで書いてゆきます。
悪魔を登場させることは、出だしを書くときに思いついたのかもしれません。忘れました。
時間反転対称性の話を、悪魔相手にします。復讐は意味ないという話はあとまわし。過去を振り返ったときに出します。サンクコストの話ですな。
はじめ、主人公が葛藤しています。悪い人ではないのですかね。心のないクールな人物かと思っていましたけれど、見直したらけっこう葛藤していて、でも採用しました。
「ちょっと気軽に時間旅行なんて」という短編で似たような主人公を書きました。あっちのほうが徹底していてクールでした。今回の主人公も物理の研究者っぽいのですけれど、割と一般人に近いという印象ですかね。
研究者っぽいというのは、専門家に悪いけどみたいなことを悪魔が言いまして、本人も専門家だからと言ってと心の中で語っています。ここからわかるのですけれど。わっかりづらい。わたくしの小説ですからね。
悪魔との出会いはお通夜のときで、そこでサンクコストの話がありまして。競馬の話でたとえますけれど、悪魔相手だからうまくいかなかったりして。
あとは、首を絞めて殺し、けど家に帰ったら奥さんいるという不思議。
仕込みは殺しの前に悪魔が奥さんと話をするってところですね、この部分を書くときには悪魔が意識に潜りこむことは考えていました。
で、最後は奥さんの意識の中での悪魔とのやりとりでタネ明かしがあって、エピローグ的に悪魔がふたりの様子を見ている。
たぶんひと通り書くのに3日かかりました。いつ投稿しようかなとタイミングを考えながら何回か見直しをして。強姦罪の裁判の話のあたりを追加したくらいで完成となりました。
裁判のことを調べたわけではありませんからでまかせを言っているかもしれません。間違っていたらごめんなさい。
あともうひとつだけ
じつは「ハッピー・バースデーケーキ」という3000文字くらいの短編も書きました。暇なの? って感じですけれど。暇ではない。病気ですな、思いついたら書いてしまいます。
「アイ色」が完結しましたから、「あの悪魔」を水曜に投稿しまして、「ハッピー」は土曜に投稿したらよいかなと思っています。もう投稿予約しました。
「くず籠」は公開中だけで8万文字超えていまして、下書きは10万文字を超えました。季節ものはバンバン下書きにしていますからね。
「ハッピー」で完結にして、つぎは新しい小説としてリセットします。赤ずきんちゃんではじめようかな。なかなか書けませんけれど。