9ちゃんねるセットリスト(第2クール)

 第2クールもどんどん投稿して10万文字を越えました。完結です。ラジオのテイの9ちゃんねるでございます。

  さ、第2クールセットリストをまとめておきましょう。

 

 第1クールのセットリストはこちら。

 9ちゃんねるセットリスト(第1クール)

 第3クールはじまって、あたらしい記事にしました。

 9ちゃんねるセットリスト(第3クール)

 

9ちゃんねるセットリスト(第2クール)

第1話 プロット、プロッター、プロッテスト(メタル・ボーカル特集)

第2話 ミトコンドリアは混んどるか(北欧メタル特集)

第3話 九乃カナの嫌いな本(日本のメタル特集)

第4話 メタルの話ってメインでしてなかったっけ

 

第5話は緊急速報でした。曲を流さなかったからセットリストもありません。

 

第6話 わかりにくい小説(クラシック特集)

第7話 九乃カナの美容教室《お肌編》(ジャズ特集)

第8話 その涙の理由は(なみだ特集)

第9話 いま書いてる小説おもしろいか?(ブルース特集)

第10話 ふたたびのメタル

 第11話 バースト・リンク!(時は金なり特集)

 第12話 冷たいワタシ(クラシック特集)

 第13話 ドイツといえば? そう、ジャーマンメタル

 第14話 これからの『性器』の話をしよう(アメリカン・ハードロック特集)

第15話 小説は、そこにありて気づくもの(プログレ特集)

第16話 朝の違和感(朝シャキ~映画主題歌特集)

 第17話 エアコンはつけっぱなしにしろ説にイラッ(ボカロ曲特集)

第18話 小さなことほどイラっとくる。《キッチン編》(デスメタル特集)

第19話  迷惑、め・い・わ・く、なんですけど!(パンク特集)

 第20話 大人のための分数の割り算教室(映画音楽特集 ハードロック編)

 

 いっぱい曲を紹介しました。メタルが多いからみなさんメタル通になりましたね、きっと。

一田和樹「大正地獄浪漫 4」(星海社)を読みました

人気です。ブログ記事

 「大正地獄浪漫」ですけれども、第3巻について記事にしたところ、わたくしのブログのアクセスランキングでトップをつづけていまして、これは4巻も記事にしなければいかんと思っていたようなわけです。アクセスを稼いでもわたくしになんの利益もありませんけれど。

 はい、記事はこちら。

 一田和樹「大正地獄浪漫 3」(星海社)を読みました

 

 しばらく小説読んでいる場合ではなかったのですけれど、やっと時間的にも気持ち的にもすこしだけ余裕ができましたから、遅ればせながら第4巻、シリーズ最終巻ですけれど、読みましたよ。
 てなわけで、これがその記事でございます。最後までお付き合いのほど、お願いいたします。

 

 「大正地獄浪漫」第4巻はこちら。一応宣伝。 

大正地獄浪漫 4 (星海社FICTIONS)

大正地獄浪漫 4 (星海社FICTIONS)

  • 作者:一田 和樹
  • 発売日: 2020/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 こちらの記事、本の宣伝をしたいところですけれど、前回と同じく読み終わった人向けの記事となります。ネタバレあり。

 これから買おうかなという人、もう買ったけれどまだ読んでいない人 、ネタバレしたら面白くありませんから、ここから先は読まないでください。読んでおいて、ネタバレじゃないかと言われても、だから注意しただろとしか言いませぬ。

 

 すこしだけ、まだ本を買っていない人たちに本を紹介しておきます。親切ですな。

 全4巻。ラノベと言ってよいと思います。キャラ文芸。でも、エグイお話がちょいちょい出てきますから、そういうの好物という人にお勧めします。

 エロもグロもイヤという人は、近づかない方がよいでしょう。一田和樹さんにはサイバーミステリーがありますから、そちらをどうぞ。

視点の問題

 わたくしも小説を書きますから、テクニック的なところに興味がいきまして。
 大正地獄浪漫は一人称の眼鏡屋視点と、三人称視点がミックスされています。つまり、眼鏡屋がこの文章を書いていて、三人称視点の部分は想像や伝聞だということですな。
 すこし珍しい形式。一人称視点で書くときは視点を固定して、主人公が経験しなかったことは書けないことになっています。誰が決めたルールか知りませんけれど。
 でもたしかに、あたしが主語の文章のあとに三人称他人視点の文章がくるとすこし違和感があります。

 京極夏彦のデビュー作「姑獲鳥の夏」は一人称で、関口君の見聞きしたことしか書かれていません。
 二作目からは三人称が出てきて、一人称の関口君の語りと両方ありになります。ただ、章の区切りで視点が交代しますから、違和感は薄い。

 「大正地獄浪漫」は章単位ではなく頻繁に切り替わります。

 しかも、第4巻の途中からは一人称の眼鏡屋が組織の外に出てしまいますから、三人称多視点が増えてきます。自然の理。キャラがそれぞれの思惑でてんでバラバラに行動するとなれば、視点の切り替えが増大。

 ドラマやアニメ、画像がともなうと視点の切り替えはスムーズ。まったく違和感なく受け入れられますけれど、小説ではそうはいきません。

 視点が変わるごとにどのキャラの視点で書かれているか示さないといけない。メンドクサイし、文章のクオリティが落ちます。

 京極夏彦は、章のはじめを視点人物の主語ではじめます。頭から視点人物を示しますからわかりやすい。でもちょっとダサい。

 大正地獄浪漫はアニメ的といってよいでしょう。改行で視点がかわったことを示しています。誰に変わったかはすこし進まないとわからなかったりします。そこにちょっと違和感が生まれるのですね。

 で、結局読みにくかというと、リーダビリティは高い。
 しかも、内容的に読みにくい文章で書きそうだし、時代的にもなにか文章を脚色したくなるところですけれど、フラットな文章で書かれています。たいへん読みやすい。
 ラノベなのですね、じつは。

大正を舞台にキャラ文芸

 内容は、3巻からのつづきとなりますけれど。大正のデモクラシーが盛り上がったころの話で、時代がストーリーにも関わってきます。
 デモクラシーなんてもってのほか、賢い選ばれた人間が国を率いるべきだと言うイデオロギーのもと活動するのがゲヒルンという組織で、陰謀、暗殺おかまいなしの超法規的組織。
 暗殺集団の主要人物がラノベ的濃いキャラをしています。
 時代物、キャラが立っていると言うと、幕末・明治維新を思ってしまいますね。尊王攘夷派、幕府側、新選組勝海舟とか、外国人の外交官なんてのもいるし、キャラが豊富。明治維新はキャラ文芸の宝庫やー!
 キャラ文芸がいっぱい書かれているかどうか知りませんけれど、一般文芸でもいっぱい小説はありますよね。司馬遼太郎とか。幕末純情伝とか。まあいろいろ。るろうに剣心もありました。それはマンガ。

 大正地獄浪漫はオリジナルキャラで、現実の社会イベントが小説内でも起きるみたいです。大正のころ知りませんけれど、時代考証みたいなことをしていたそうですから、きっとそうなのでしょう。あとがきに書いてあります。参考文献もありましたね。
 幕末・明治維新は有名なイベントがいっぱいあってやりづらそう。大正はマイナーだから使い勝手がよいかもしれません。

第4巻の作り

 第3巻までで、外の敵との戦いは終わりました。小説的に。第4巻は内向きに話が進みます。
 まず、眼鏡屋はゲヒルンから追い出されます。
 そこから話は動き始めるわけでして。主要キャラがどんどん死んでゆく、帯に皆殺しとあるくらい。あれは主要キャラを皆殺しにするという作者の宣言ですな。いや、出版社が勝手に考えたのでしょうけれど。きっと、大和民族みなごろしという意味ですね。

 ここでわたくしの話をして恐縮ですけれど、恐縮しつつずうずうしく話はするのですね。
 「キガトウ国の滅亡」という短編小説を書いたことがありまして。桃太郎をもとにした小説ですけれど、鬼の側の視点から書きました。
 どこか架空の王国から逃げてきた人たちがちいさな島に逃げ込みます。王国からの攻撃に備えているのですけれど、嵐で難破した船の乗組員を助けたら、桃太郎の国の人で。解放した結果、桃太郎がその島に乗り込んできて鬼側の人たちを殺しまくり、残った女子供は奴隷にしてしまうというひどいお話。
 いえ、ちょっと作りが似ているなと思って、ついでに宣伝です。といっても、もうすぐ非公開にしてしまいますけれど。たぶん明日。(※非公開にしました)

大正地獄浪漫七不思議

 さあ、ずうずうしく自作宣伝したところで落ち着いて話を進めましょう。さっきまでお尻がもぞもぞしていました。
 第3巻のときのブログ記事を振り返ります。
 大正地獄浪漫七不思議というコーナーをやりました。ええ、そいつを検証しましょう。完結しましたから、解答が出揃ったはずです。

 ひとつ、片目金之介の顔を覆っている包帯は片目を隠しているのか両目か。第1巻第2巻あたりを読んだときに、挿絵に反して両目を包帯が覆っているように読めたのですね、わたくしには。それで、どっちなんだということですけれど。

 片目だけ、包帯で覆われていました。

 挿絵のとおり。片目は片目を花鳥に差し出していて、義眼がはまっているのですね。で、包帯で隠していた。邪眼ではなかった。

 ちなみに、一田和樹さんの著書に「義眼堂」があります。いまだツン読中ですけれど、よろしかったらチェックしてみては。

 

 はい、ふたつめ。片目が蓬莱をどうやって見つけてきたか。この問題も解明されました。蓬莱は片目の弟でした。それで、蓬莱を探していたのですね。ぽっと見つけて拾ったわけではなかった。

 

 つぎ、みっつめ。氏家って何者? ですけれど。こちら、わたくしの推理は蓬莱にあてはまってしまいました。氏家はなんの関係もない、ただの東大出の賢くて、倫理観がトチ狂った人間というだけみたいです。くっ、ダマされた。誰もだましていませんけれど。

 

 よぉーっつ。青島解脱は何者? これも解決しました。一般人ではないやろと推理していましたけれど、本屋との因縁というより、人形屋の一族のものでした。

 

 以下略。

挑戦状の答え合わせ

 同じく第3巻のときの記事より。

 第3巻の本編ラストで、眼鏡屋は片目にある提案をしたとあって、わたくし前回その内容を推理していました。

 片目も本の読み手、本の読み手同士で結婚するとよいことがある。ということで、片目に結婚をもちかけたと推理しました。

 うーん、当たらずも遠からず。おしいところまで迫っていたのではないでしょうか。

 眼鏡屋は第4巻はじまってすぐ葛城と結婚してしまいました。相手は片目ではなかった。

 ところがところが。その後明らかになりました。眼鏡屋の提案の内容。

 葛城と結婚する前にふたりの間の子供を作ろうという提案でした。たしかに、片目とは夫婦になれなさそう。

 で、第4巻一番の笑いどころ、眼鏡屋が片目をはめた話になるわけです。ぶはははと笑いましたよ。みなさんも笑いましたよね。

 わたくし、第3巻の記事で片目の姉が狂ったと書いています。眼鏡屋は姉がカプセルにはいっているところしか見ていないはずですけれど、そうなると狂っているかどうかわからないわけで。うーん、そうではないシーンがあったような気も。いちいち確かめませんけれど。

 第4巻では狂っていない、本の読み手としての片目永遠が登場します。

 読者は読みたいように読むものですからね。いつの間にかヘンな思い込みをしたりするものです。誤読は読者のトッケンだもん!

意外な人物の活躍

 第4巻、入鹿山碧が大活躍します。本屋側について最後まで生き残りますしね。主要キャラの死にいろいろと関わっていますし。

 入鹿山は情報に通じているのですな。収集し、分析し、どう対処すべきか考える。策を弄し、相手をはめる。そのために技術を使う。武術だけではない。

 現代的ですな。こんな、現代的な資質の人間が生き残りうまくやってゆく。そういう時代。今はますますそういう時代でしょう。メッセージ性があります。

 対して、神にも比すべきかという片目は第4巻にきて一気に凋落。いいところなしでした。お姉ちゃんでてきてしまいましたしね。このお姉ちゃんもスーパーマンかと思いきや、遅れてきたヒーローであまり活躍できません。残念。

 ラスト近くで喫茶店の屋根から大砲ぶっぱなしますけれど、屋根が崩れて一瞬の活躍で終わってしまいました。

 人形屋が仕掛けたわけですけれど、屋根の強度がもたないと自覚していました。だったら補強したらよいのでは、と思いますけれど、単なる余興、戦力として期待してはいなかったからそこまでしなかったということでしょうかね。

現実は

 大正地獄浪漫、デモクラシーが盛り上がるところで眼鏡屋というか本屋の野望が語られて幕となりました。

 大正デモクラシーはポシャるのですよね。で、全体主義軍国主義に向かい、結局日中戦争、太平洋戦争となって大日本帝国は滅びます。

 大正デモクラシーがポシャッた時点で、本屋の野望は一度くじけたのでしょうかね。よくわかりません。

 千年も戦い続けていましたから、本屋と花鳥たちと、なにを争っていたのかもよくわからなくなっていたのですよね。

 花鳥たちは朝廷を守るとか言っていますけれど、鎌倉幕府とかずっと武士の時代だったわけですし、ということは花鳥たちはずっと負け続けていたってことですかね。それとも朝廷がなくならなければオッケーだったのか。

 で、明治維新で一矢報いて、大正地獄浪漫の頃が絶頂期の終わり、とうとう戦いも終わって花鳥たちの惨敗ということだったのかな。

 

ツイッターで著者の一田和樹さんがブログ記事の宣伝ツイートに返信? をくださいましたよ。

 おそらくこのあたりのことについて。本編ラストで述べられているお孫さんが健在ってことは、というコメントがついていました。眼鏡屋が未来を予知しているシーンですな。

 岸信介ウィキペディアでも見てくださればよいかと思いますけれど。現在の状況は本屋の企みのとおりだということをほのめかしています。つまり、わたくしたちは大和民族滅亡の途上に生きているということなのでしょうね。さてどうなるものやら。

天皇も渡来系

 天皇は渡来系ですよね。天孫降臨でしたっけ、朝鮮半島からやってきてどこか九州のあたりに流れ着いた。

 で、先に住んでいた人たちともめごとを起し小突かれながら大和に落ち着いた。きっとその頃の辺境の地だったのでしょうね、先に住んでる人たちがいなかった。

 で、落ち着いてから勢力をのばしていった。渡来系の人たちをどんどん呼んだのでしょうね。知識や技能がある人たちです。ドラクエのモンスターみたい。

 ということは当時のまわりの人たち、朝廷の人たちはみんな渡来系。仏教を輸入したり、お寺作ったり、大仏作ったりしました。金属器を作るのだって渡来系の人たち。

 大和民族ってなに? ってな話になります。天皇なんて呼んだり自称したりするのもずっとあとみたいですな。桓武のころでしたっけ。平安京? 社会苦手ですから、弱腰です、わたくし。

 片目や人形女給兵団の人たちは鬼だということで、どうも大和民族に対する、そのほかの民族、渡来系? ということになりますけれど。使役する朝廷側だって渡来系じゃんとなります。一応大和民族のテイで話は進んでいますけれど。

 のちの天皇になる人たちと一緒にやってきた人たちが大和民族なのですかね。もっと前にいた人たちは、ほとんど駆逐されてしまった? わたくしの知識では解決しない問題でした。

次回

 大正地獄浪漫は完結しまして。アウトテイクがカクヨムに投稿されています。そちらはまだノーマークなのですけれど。きっとそのうち。

 こちらですな。いま2万文字くらいあります。まだ連載中となっていますから増えるかも。

 さて、わたくしの手元には一田和樹さんの小説がまだ2作、それに犯罪「事前」捜査とありまして。つぎはどうしようか。

 小説は義眼堂と安倍響子。安倍響子かな。サイバーミステリーですね。

 CTFとか、デジタルフォレンジックとか小説のネタにならないかなと思っていまして。いえ、詳しくないから勉強しなくちゃいけませんけれど。となると、サイバーミステリー読むのもなにか役に立つかなと思ったりして。下心。

 ではまた次回、安倍響子を読んだでお会いしましょう。ばいばい。

9ちゃんねるセットリスト(第1クール)

 ラジオ番組のテイで進めている「9ちゃんねる」で紹介した曲をセットリストとしてまとめておきます。

 今回は第1クール分。第2クールがはじまって、もう非公開になっていますけれど。

 

セットリスト(第1クール)

「第8話 お友達紹介。この子です! この子よい小説書くんです!」

「第17話 九乃カナの美容教室」

「第18話 2020夏物語がたり」

「第19話 やめて、香料入りは」

「第20話 未来SF書くなら少子化

「第21話 理論とか好きなんですよぉ」

「第22話 女のアソコは鍛えなきゃダメ」

「第23話 小説を読まないブックガイド」

「第24話 わたしが恋に落ちるワケ」

「第25話 小説のリアリティー

 

 いっぱい紹介しましたね。はじめの方以外はずっとメタルです。リスナーさんもメタルを気に入ってくれるとよいのですけれど。

 第2クール分もそのうちセットリストにまとめますね。

カクヨムの「くず籠」に「ハッピー・バースデーケーキ」を投稿しました

 わいは九乃や。

 失礼しました。「ハッピー・バースデーケーキ」をカクヨムの「くず籠」に追加投稿しましたから、記事を書きます。

タイトルからはじまった

 「ハッピー・バースデーケーキ」というタイトルを思いつきまして。よくないって? よいと思ってしまったのですね。「ハッピー・バースデー・マン」に似ているとは思いましたけれど。
 思いついたことをメモしたのがこちら。

バースデーケーキが主人公。視点? 擬人化?
誰のバースデーだろ。
どんなことがあってハッピー?

 小説になりそうにないな、なんも思いつかないなということでお蔵入りのはずでした。

ひらめいたで!

 なぜでしょう、ひらめきました。出だしのフレーズ。明らかにプロゴルファー猿ですけれど。
 つまりですね、エセ関西弁です。バースデーケーキにエセ関西弁をしゃべらせようというアイデア。これで書ける。
 出だしにつづいて、関西弁しゃべらすなら、ちゃきちゃきの関西人にしようということで岸和田のケーキ屋さんにしました。岸和田出身のお知り合いがいたからですね。

オチがない

 オチがないというのは、関西弁風に発音してくださいね。「ない」の「な」にアクセントね。

 

 例によって小説の頭から書いてゆきます。思いついた小ネタを織り交ぜながらね。
 書きはじめてから思いついてメモっていたネタはこちら。このネタに向かって書いてゆくわけです。

迎えがきて、箱に入れられる。店員のお姉さんに恋しちゃう。でもすぐにお別れ
箱もバースデーケーキの内。箱の外が見える。

 バースデーケーキですから、ローソクに火をともして吹き消さないと終われません。
 こういうイベントはドタバタしがちなものですよね。カオスにしてやれということで、思いつくことをバンバン突っ込んでみました。あまりカオってない? そうかも。

 

 ここまできてもオチがありません。困りました。しゃあないなあということで、冷蔵庫の中でバースデーケーキがお別れの挨拶で〆ました。ちゃんちゃん。

 どこかで笑ってもらえればハッピーです。

堂々完結

 「くず籠」はこれにて完結です。下書きで 104,013文字。89,182 文字が公開中です。

 つぎのくず籠小説は新しい本を作って投稿します。よろしくどうぞ。

カクヨムの「くず籠」に「あの悪魔、なんもわかってねえ」を投稿しました。

ひどい小説

 ひどい小説を書きました。「あの悪魔、なんもわかってねえ」です。全5話11000文字くらい。

 どうひどいかと言いますと。主人公は奥さんを殺されました。仕返しに犯人の奥さんをさらってレイプし殺すという。なんつう理不尽。

 そんなわけで「くず籠」小説にしました。

はじめの思いつき

 なにを考えていたのでしょうね。はじめの思いつきは、時間反転対称性の話です。物理法則がもつ性質の話ですからね、現実の人間の行動や出来事には関係ありません。

 でも、こじつけで人を殺して、結果的に復讐みたいにできるかなと思いついたのでした。

 考えはつづいていて、復讐なんて意味はない、奥さんを殺されたのはサンクコスト、今後の行動を決めるのに考慮すべきことではないということも思いつきました。

 ふたつをつなげれば短編小説が書けると思いました。悪魔を登場させることは、いつ思いついたのか忘れました。書きはじめる前かな。

メモはなし

 今回はメモがなく、タイトルのボツ案がひとつあるだけ。「悪魔の置き土産」というもの。採用したタイトルもよくはありませんけれど、マシかなと。

書く

 ふたつのネタを胸に、書きはじめます。道に車を停めて、反対側の花屋を見るところです。ノー・アイデアで書きはじめましたから、たまたま車の中にいることにし、たまたま花屋にして、行き当たりばったりで書いてゆきます。

 悪魔を登場させることは、出だしを書くときに思いついたのかもしれません。忘れました。

 時間反転対称性の話を、悪魔相手にします。復讐は意味ないという話はあとまわし。過去を振り返ったときに出します。サンクコストの話ですな。

 はじめ、主人公が葛藤しています。悪い人ではないのですかね。心のないクールな人物かと思っていましたけれど、見直したらけっこう葛藤していて、でも採用しました。

 「ちょっと気軽に時間旅行なんて」という短編で似たような主人公を書きました。あっちのほうが徹底していてクールでした。今回の主人公も物理の研究者っぽいのですけれど、割と一般人に近いという印象ですかね。

 研究者っぽいというのは、専門家に悪いけどみたいなことを悪魔が言いまして、本人も専門家だからと言ってと心の中で語っています。ここからわかるのですけれど。わっかりづらい。わたくしの小説ですからね。

 悪魔との出会いはお通夜のときで、そこでサンクコストの話がありまして。競馬の話でたとえますけれど、悪魔相手だからうまくいかなかったりして。

 あとは、首を絞めて殺し、けど家に帰ったら奥さんいるという不思議。

 仕込みは殺しの前に悪魔が奥さんと話をするってところですね、この部分を書くときには悪魔が意識に潜りこむことは考えていました。

 で、最後は奥さんの意識の中での悪魔とのやりとりでタネ明かしがあって、エピローグ的に悪魔がふたりの様子を見ている。

 

 たぶんひと通り書くのに3日かかりました。いつ投稿しようかなとタイミングを考えながら何回か見直しをして。強姦罪の裁判の話のあたりを追加したくらいで完成となりました。

 裁判のことを調べたわけではありませんからでまかせを言っているかもしれません。間違っていたらごめんなさい。

あともうひとつだけ

 じつは「ハッピー・バースデーケーキ」という3000文字くらいの短編も書きました。暇なの? って感じですけれど。暇ではない。病気ですな、思いついたら書いてしまいます。

 

 「アイ色」が完結しましたから、「あの悪魔」を水曜に投稿しまして、「ハッピー」は土曜に投稿したらよいかなと思っています。もう投稿予約しました。

 「くず籠」は公開中だけで8万文字超えていまして、下書きは10万文字を超えました。季節ものはバンバン下書きにしていますからね。

 「ハッピー」で完結にして、つぎは新しい小説としてリセットします。赤ずきんちゃんではじめようかな。なかなか書けませんけれど。

カクヨムで連載していた「アイ色のポートレート」が完結しました

5ヶ月ちかくの連載

 2020年2月1日から、週2回投稿にて連載していた「アイ色のアストログラフィ―」が6月20日に完結しました。

 全44話 65,893文字。中編のサイズですかね。

賞に落選

 こちら、「セピア色のポートレート」と同じ賞に同時に応募しました。続編となっていますけれど、単独で読んでもほぼ意味わかるだろうということで。

 講評が返ってきましたから、載せておきます。

 ・オリジナリティ:A
 ・キャラクター:B
 ・構成:B
 ・文章:B
 ・設定・世界観:B
 ・セリフ・会話:A

最初は文章がこなれていない印象を受けますが、途中から会話文のリズムになれるにつれ読みやすくなります。劇的な展開はありませんが、平たい言葉でのキャッチボールに不可思議な面白さがあります。作者のポテンシャルを感じる部分ですが、本作はまだ道半ばの印象。努力を続けてほしいです。 

  「セピア色」の人とちがいますね。小説の感じもちがうわけですけれど。

 「セピア色」は一本か二本の線がずっとつづいていて、途中で脱落するともうついてゆけない作りなのでしょう。

 「アイ色」は過去と現在にわかれていて、どちらもひねりがありません。そのぶん読んでも達成感みたいなものはないと思います。続けて同じようなものは読みたくありませんからね、バラエティーってことで。

ブログはログ

 「セピア色」と「アイ色」を書いていたときにブログをログとして利用していまして、今日何文字書いたとかそんなことしか書いていませんけれど、興味ありましたら、ブログ記事タイトルの下の「セピア色のポートレート」というリンクをクリックしてくだされ。記事がずらっと出てきます。

 ブログって、ウェブログの略なのですね。正しい使い方をしていました。

 長編を書くときは一日6000文字書くのが、わたくしにはよいペースみたい。3時間かからないくらいで書けて、毎日つづけて書けます。

 一日に多く書きすぎると、翌日あまり書けなくなったりして。ストーリーがたまるのが一日6000文字分ということでしょうね。膀胱に尿が溜まる感じですか。一緒にするな。

めっちゃ見直し

 あと、見直しを延々やっていたりします。20回を目安に見直しを繰り返すもので、書く日数と同じか、書くより多くの日数を見直しに当てています。

 ひと通り書くのがプロットづくりを兼ねているようなものでして、最後まで書いてから考え直すってことをします。だもんで、時間も回数もかかると。

 一度書いてしまうと事実として確定するようなところがありますから、大きくはかわりません。つじつま合わせ的な修正ですね。

 10回くらい見直しをすると小説が頭の中にはいりますから、いつでもどこでも頭の中で見直しができます。修正をするまでに考えたことを忘れてしまいますから、なにか思いついたときはメモをします。

 お風呂で思いつくと大変です。あがって体や頭を拭いているときに忘れてしまうことが多い。困ったことです。

このあとの予定

 つぎは「空遠く」を連載する順番です。「アイ色」の前に書いた小説です。「アイ色」で祥子さんが学校に取材に行くシーンがありますけれど、あれの結果できた小説という位置づけ。すでに書いたものをネタにしました。

 内容は、中学生の女の子が宙に浮いちゃうお話。12万文字くらい。

 わたくし、長編小説は12万文字を目安にしていますから、ジャストなサイズ。カクヨムのカウント方法では文字数減りますけれど。エディターは改行もカウントしているとか、そんなちがいがあるようです。

 

 せっかくだから賞に応募しようかと思いまして、なんだったっけ、昨日しらべたのですけれど、エンターテイメント性が高ければジャンル問わずという賞があって、来年3月いっぱいが締切とか、ずいぶん先なのですけれど、タグをひとつつけるだけでオッケーみたいですから、応募しようかと。

 みなさんもぜひ、応募してお祭りにしましょうよ! って、なんの賞か書いていないけれど。ツイッターか、連載始まったらタグで確認してくだされ。

愛してるぜい

 「アイ色を」最後まで読んでコメントくださった方たちがいまして、お知り合いの方たちですけれど、ありがたいものです。5ヶ月ちかくものんびり連載していたものを読んでくださって。

 感謝と愛を贈りたい。ありがとうございます、愛してるぜい!

調子にのって「トッケン女子、きな子」ネタ

反響あり

 わたくしの小説にしては反響のあった「トッケン女子、きな子」。せっかくだからこの小説をネタに話をひっぱってやれということで、記事をひねり出します。

告白しなくても

 レビューをしてくださった中に、告白をしないこと、片想いをつらぬくことを評価するコメントがありまして。

 「片想いは青春女子の特権である。」というフレーズは、告白しないで終わる恋もあるし、むしろ多かったりするだろうし、それでもなんだかよいものだよねっていうところから出てきたのでした。

 コメントをもらうまで忘れていて前の記事で書いていなかったのですけれど。

リアルな恋

 わたくし自称永遠の14歳ですから、現役の中学生でして。リアルな恋って小説みたいなものではないと思うのです。

 異性について、クラスに何人かよさげな子がいたりしますし、なんならほかのクラスには去年やそのまえに同じクラスで仲のよかった子がいたりしますし、ひとりに絞って告白して付き合いたいってならないのではないかと。

 もう、その場その場で近くにいる親しくしている子がみんな好きってなりません? 嘘つけ! なるはず!

 といいつつ、中学のときはじめて告白されたのでした。おっと、まだ中学生なのでした。つい最近ね。

 そのときは、きな子の目撃したアレみたいにみんなにつつき回されるわけです。迷惑千万。

ホントの好き

 中学くらいのころは、ちょっといいかな、親しいなってくらいの子はみんな好きだったわけですけれど。節操ないな。高校、大学といくと異性と親しくなるのがむづかしくなってゆきます。

 付き合うという選択肢がババーンと幅を利かせてくるからですね。いざとなったら付き合ってもいいという覚悟がないと軽いノリで親しくなるのは危険です。親しくなって告白されて断ってとなると、せっかくの関係がプラマイゼロよりはマイナスになりそうですからね。

 というわけで、みんな好きといっていられず、ええーい、こいつだっ! となってひとりに絞ってゆくわけですね。みんなそうでしょ?

 9ちゃんねるのしゃべりになってきました。

 で、大人になって好きとなって付き合うとなればセックスが待っていて、セックスするともうすべてを分かち合った戦友みたいなものですから、ぐっと親しさが増す、すごく好きとなるのですね。

 ホント、9ちゃんねるで書けばよかった。

失ったもの

 大人になったらもう、みんな好き、いろんな子と親しくなっちゃうってことはなくなり、中学生ころの自由さは失ってしまいます。失ったものをもとめるのは人間の性、小説で読んだら代替物で満足みたいな気分になれます。

 というわけで、告白しない恋愛小説、みんなバンバン書きましょう!