カクヨムに「水の女神はスイミーが気になった」を投稿しました。

 小説は休眠中の九乃カナです。
 小説以外のことで忙しく小説を書いている場合ではない、昔の小説をカクヨムに連載して小説を書かずに済ませる、小説を書きたくない、といいつつ「キガトウ国の滅亡」からずっと、ひっきりなしに小説を投稿していますね。
 書かない詐欺です。
 いえ、ホント。小説なんて書いている場合ではないのです。アニメみたいに
 もうやめてー、書きたくないんだってばぁー!(カメラは青空パーン)
 というくらい。
 説得力ゼロ、ストロングゼロ。おっ名言デマシタ。

 

 今回も書いてしまったのですね、残念ながら。しかもたいした盛り上がりもない小説。野々ちえさんのキャラを借りていて、巻き込み事故みたいになっていますけれど。すまぬ。

 

 書くことになってしまった最初のアイデア。よくわかりません。布団の中で考えていたのですね。得意のおふとぅんです。
 モテモテの女の子。モデルは九乃カナではありません。モデルなんてなしにでっち上げただけです。
 男子という男子はみんなわたしのこと好きなのに、ひとりだけ興味ないみたい。
 そんなことかなと思います。最初のアイデアですね。

 で、考えているうちに(半分寝ているわけですけれど)スイミーが浮かんできて。
 地味な男の子。学校一。
 うん? そんなの最近。野々ちえさんだ!
 で、野々ちえさんの地味男子トモカラくんと美少女ナガトシさんを借りようと決め。
 すると、モテモテは中学時代の話かとなり。男子が気持ち悪いことにしよう、そうしよう。なんでそうなったかのエピソードは小学校時代にありそうだ。うーんとうなっているうちにカエルのエピソードがわたくしの頭に配信されてきまして、映像ですね。
 ほぼできた気分でごろごろ。目覚ましが鳴り、起きて書くまでに忘れちゃうかもなと思っていましたけれど、忘れずに書けました。小説はだいたい夜寝る前に書きます。
 今回は忘れちゃうかもという気持ちが強かったのか、スケッチを書きました。ほとんどできてる感じですね、この段階で。

(スケッチ)

(これは中学か)
 わたしはモテモテ。こんなこと自分で評価するのもおこがましいのだけれど。だって、男子はみんなわたしの気を引こうとしてかまってくるの。
 男子はわたしに怒ってもらいたいみたい。
 あなたたちの母さんじゃないんだけど?
 それともドMなのかしら。
 怒られてよろこんでいるなんて、ちょっと気持ち悪い。
 それで、男子はみんなちょっと気持ち悪いと思っている。
 でも、ひとりわたしに無関心な男子がいる。スイミーみたい。返って目立つから気になっちゃう。
 わたしばかり気にしていたら不公平じゃない?わたしのこと気になるようにしなくちゃ。
 待って。気になると言って気にしている素振を見せたら、向こうには目に入らないその他大勢と同じことになってしまう。危ない危ない、早く気づいてよかった。ここはこちらも無関心、目に入らないというように振る舞わなくてはいけない。
(男子の方はモテモテではないから、気にしている素振を見せた方が目立ったはずなのに)
 無関心を装って、きっとうまくいっているはずなのに、ちっとも前と変わらない。相変わらずわたしに無関心のまま。これはどういうこと? こっちは無関心でいられて気になるというのに、向こうにはこちらの無関心が通じていないのかしら? もっと無関心になんてできようもないというのに。どうしたらよいの?
 
 それって、好きってこと? と女の子の友達に言われてしまう。
 好き? まさか。男子がみんなわたしを好きなようには、わたしはスイミーのこと思ってはいない。目立つから、なんというか目障り? ちょっとちがうか。
 
(高校)
 高校に入ったら学園第二位になっちゃう。
 一位は野々ちえさん地味男子シリーズの希実。
 希実は自分よりかわいいし、男子に対する態度も無関心どころか狂気を宿している。
 負けそう。
 地味男子がスイミーだったのかな。
 地味男子が希実を見ている。嫌な予感。
 希実はスイミーを気にしていないと気づく。
 負けちゃうと思っていると、スイミーが希実と付き合いだしたと噂が。一年の秋?
 やっぱり。無関心なだけじゃだめだったんだ。

(これは小学校時代のエピソードかな)
雨の日かな。
 手の中に閉じ込めていたものをぱっと開いてわたしに見せつけた。
 ちいさなアマガエルが見上げていて、ぴょこっと飛び上がり、わたしの胸にひっついた。
 反応を楽しみにしていた男の子は、期待の表情があらわで、単純な生き物だ、でもわたしはかわいいカエルをちょんとつまんで、粘着的な薄い皮膚、きゃしゃな骨格、ミニチュア的な内臓、感触がかわいい、男の子の手にもどした。
「かわいそうだから、捕まえたところに帰してあげて」
 むっとした顔になり、男の子はカエルを地面に叩きつけ、足で踏み、にじり、バーカと言って走って行ってしまった。
 ひきちぎれ、ねじれ、土と体の組織とぐちゃぐちゃになったカエル。わたしはつまんで手のひらに載せた。
「わたしのせいなのかな。ごめんね」

  はい、スケッチでした。
 途中自分でツッコミを入れています。読者がツッコミをいれやすいように書くというつもりで書いているのですね。
 あと、ちょっとお嬢さま気取りな感じでスケッチ書かれています。

 

 完成形は中学、小学、高校と各話で時間がちがいます。小学校エピソードに行く前、第1話の終わりに男子のこと気持ち悪いと思っていると一文をいれて、小学校の話への橋渡しをしています。九乃カナには珍しい配慮。効果があったかはわかりませんけれど。

 第3話で高校の話になり、野々ちえさんの「学校一の地味男子」とかぶる場面が出てきます。瞳にハートとか、キャラを崩しかねないことやっていますけれど、どうでしょうね、セーフかな?

 今回もセリフをカギカッコ使わない処理にしました。「ちょっと気軽に時間旅行なんて」(けっこう長いタイトル)ではイッセキとの会話だけカギカッコにしたのでした。
 今回は主人公がずっとしゃべっているような小説ですからね、カギカッコないのがふさわしいかと思いました。

 

 最近忘れていたかのように、今回はヘンな文章をいくつか入れました。
(いま読み返したら「むしろ」がつづくところがありますね。片方けずります。「むしろ存在感がない」を削除しました。)
 カエルが服について、つまんで男子に返すあたりの文です。男子が主語ではじまり、主人公の感想をはさんで主人公を主語とした文にすりかわり、さらに主人公の特異な感性の表現をぶっこんで述語で締めています。正しい日本語にしようとしたら三文くらいにわけるところ。

 つぎにヘンな文が出てくるのは、カエルのお墓を掘っているあたり。女子たちが主語ではじまり、途中に説明がはいっていて、終わったと思ったら、主人公の内心の声にかわり、連用形で終わってしまう。
 ほかにもちょいちょい、ヘンな文をいれています。はじまりと終わりがつながっていないみたいな。

 こんな悪文。ほかの文章がマトモで、わざとやっているんだなってわかってもらえるとよいのですけれど。ヘタするとただの日本語の不自由な人になっていまします。

 あとお気に入りは第1話で「背格好、髪型、顔、声、能力、全部地味。」と全部漢字で済ませた文。なんかよくありません? わからない。あ、そう。

 

 今回は野々ちえさんの小説を使わせてもらいましたけれど、最近他人のふんどし戦法を多用している気がします。
 「キガトウ国」は桃太郎、「ふたつ名は。」は「君の名は。」、「ちょっと気軽」は「夏の扉」。

 とはいえ、「キガトウ国」以外は、ネタが思いついて、そこにふんどしを投入したわけで、ふんどしからネタをひねり出したわけではありません。

 「キガトウ国」もなぜ桃太郎を歴史ファンタジー風に書こうと思いついたのか覚えていませんけれど、なにかネタを思いついて桃太郎につながったのかもしれません。

 わたくし小説からネタを思いついても二番煎じ、ツマラナイ小説にしかならないという持論ですから。ネタは思いつきが主体です。

 

 つぎはなんだってところですけれど、つぎは自分のふんどしでドスコイのつもりです。まだちょおっと形があいまいで、ちょびちょび書いています。プロットの点をたどるように。読みにくーい小説になりそうな予感。すくなくとも書きにくーい小説です。
 ではまた。

九乃カナを解剖する 第2回目

2回目あったのね

 以前に「九乃カナを解剖する」という記事を書きました。こちら。

 https://kyuno-kana.hatenablog.com/entry/2019/01/27/231517

 カクヨムをはじめた初期の記事です。一田和樹さんのレビューを目当てにカクヨムをはじめ、自主企画が終わってたまったレビューを分析しようという企画でした。

 一田和樹さんのツイキャスの最中、レビュー役に立ちました? と聞かれまして、バッチリ分析して猛烈役に立ちましたとお答えしたのでした。記事を読んでもらいましたよ。

 すっかり忘れていましたけれど、それではいかん、長所を見つけ磨きをかけなければ、どこかのモノカキのサイトの受け売り、「熱源」の人の言葉ですね、と思い立って今回の記事に至ると。

データの抽出

 もちろんカクヨム頼りです。現在公開中の小説からコメント欄とレビュー欄にある評価を抽出します。毛色のちがう同題異話SRの2作は特殊例外的な小説ですからパスします。

 全部で8個ですか。「OPP」は小説ではないから除外。ちょっと多い。

 連載中の小説は除外、でも「くず籠」は単品ですから除外から除外して6作。減りませんね。1回で全部やらなくてもよいことにします。とりあえずやってみます。新しい方から。

 

・「ちょっと気軽に時間旅行なんて」

(コメント欄)

 いきなり死、ヘビー、虚無感だけが広がっている、いきなりの殺人事件、世界観の描写が丁寧、恋人の死が読手にも伝わる、タイトル、熱弁男を冷めたように見る態度、虚しさしか無いようにすら思える、主人公が冷静、イッセキの自由なところが可愛らしい、イッセキついて行っちゃう、ご都合主義が過ぎる、魔法のような言葉、ワクワクする展開、可愛がってもらうんだよ(イッセキについて)、ナガルと会うことができると良い、心残りを少しでも晴らしてほしい、2倍必要なんだにゃ〜(イッセキの心の声)、想像が膨らむ、一緒に行くことになるのいい(イッセキ)、色々想像できるラスト、主人公の佇まいや言葉が静か(出来事とのギャップ)、この場面(被害者の会)、ハインラインの猫(イッセキの扱い)、タイムマシン(過去へもどることのポジティブな捉え方)、少しだけかなしい予感や余韻、イッセキ(*^ー゚)b グッジョブ、綺麗に纏まっている、まだまだ広がりを想像させる、主人公は何かを変えようとしてる、考えるのも楽しい、ナガルに会えるのを祈る(主人公)、主人公は満足なのか(結末)、傍に猫がいてほしい(主人公を自分に置き換えて)、奥深い(第2話犯罪被害者の思考)、読みながら色々と考えてしまう、冷静な視点(主人公の言葉について)、主人公の想いが空想の余白に訴えかける(ラストの余韻)

(レビュー欄)

 軽快な文体が読みやすい、色々、想像できるラスト、軽やかなタイトル、ずどんとヘビーにはじまる、ラストは読者にゆだねられた、丁寧で静謐な描写、結末まで目が離せない、最後まで読み終えた時、終わりが中途半端、作品のイメージが重い、十人十色のENDに辿り着ける無限の可能性

解剖作業

 この小説はわたくしが書いた割には評判がよいように思います。九乃カナの解剖にはうってつけじゃん。

 ここでデータをもとに九乃カナを解剖しましょう。おおよそ次のようなことで網羅できますかね。

  1. タイトルのキャッチーさと、出だしとのギャップ
  2. 出だしのショック
  3. 主人公視点の世界の描写
  4. 主人公の極端なほどの理性的な考え方
  5. 主人公への感情移入
  6. ニャンコは正義
  7. 理屈っぽいかと思うとふんわりタイムマシン、その表現
  8. 前半と後半の雰囲気が変わる展開
  9. 短編らしい余韻のある(中途半端)ラスト
  10. 読者に考えさせる
  11. 読みやすい文章

解釈

 もうメンドクサくなりました。今回は「ちょっと気軽に時間旅行なんて」だけの九乃カナの解剖にします。

 九乃カナの短編小説は唐突で大きな展開が持ち味かもしれません。アホっぽさにつながりますけれど。

 2の出だしのショックは、毎回やっていたらワンパターンで飽きられますけれど、成功するとよい効果を生みますね。使いどころ。どういう小説ならうまくいくか、研究してゆきたいところ。

 3の世界の描写は、狙った効果が出せたという自己評価です。効果を狙った明確な意図のある場合の描写は得意な方かなと思います。Web小説ではコッテリな描写はすくないから特徴とも言えますけれど、描写が敬遠されるからでもあるのですよね。Web小説を書くつもりはないで押し通しますけれど。

 4は、今回の主人公だからというところもあります。小説次第ですね。キャラは小説に奉仕する限りにおいて設定されています。推奨されませんけれど。長編のときにはキャラをしっかり作らないといけないのでしょうね。

 5主人公に感情移入して読んでくださる方が多かったように思いますけれど、小説ではなく読者の特徴でしょう。KAC でお知り合いを広げようとしてレビューした方たちがおかえしに「ちょっと気軽」を読んでくださったのですね。わたくしにとってよい読者です。お知り合いとして定着してくださるとよいのですけれど。

 6は、もうニャンコを出したらそれだけで人気が出ちゃいます。どんどん出していこ。哺乳類を飼ったことありませんけれど。今回は「夏の扉」のおかげです。それも、ちょっとかわったタイムマシンを思いつき、コールドスリープにつなげて、「夏の扉」をオマージュしちゃえと思った、わたくしのおかげですけれど。

 ぶっとばして9。短編は余韻が命とは、ヘミングウェイの言葉? でっち上げました。きっと誰かいっています。余韻を感じさせるラスト、意識して行きましょ。

 10読者に考えさせることになったのは、第2話があったからでしょうね。あとラストも。主人公のちょっと普通ではない考え方、多くの人には違和感があったかもしれません。わたくし顰蹙は買ってでも買えと肝に銘じていますから、違和感ありありの内容が書けるとうれしいのです。今回ちょっとだけ成功かなと思います。

 11読みやすいと感じるのは、九乃カナに毒されているからですね。読みやすい文章ではないはず。言葉が省かれていて文脈がなければ意味が取れないところがあると思うのです。ずーっと読んでくるとつい文脈から理解しておかしな文章も飲み込んでしまうようなことを目論んでいます。

 大胆に主語や目的語を省略しています。文が短くなるからテンポがよいとか、スピード感が出て読みやすいまで行ってしまうのかなと解釈しています。ダマされていますよ、九乃カナに。

解剖結果

  • タイトルのセンスをもっと磨こう。
  • 出だしのインパクトはやっぱり効果大。
  • 唐突な展開は読者を選ぶはず。使いどころを考えて控えめに、短編だけにした方がよいかも。
  • 描写はどんな効果を狙うか決めて書く。
  • キャラの造形は細かにしてゆきたし。
  • 読者に考えてもらえるようなネタを心がける。扱い方も気をつける。
  • 文章はこの調子でよいかな。やりすぎると読みにくいレベルになってしまいそう。

 なんというか、メンドクセエですね。また解剖をおこなうか、考えてしまいます。でも、定期的に実施した方がよいのですよね。客観的に自分を見られます、きっと。

 ではまたの機会にお会いしましょう。

「ふたつ名は。」考え落とし。あとメモも載せ忘れていました

 カクヨムの「くず籠はいつでもあふれてる」内に追加した「ふたつ名は。」。

 ひとつ考えていなかったことがありました。

 

 牧くんと三樹は別の世界というか地球に住んでいることになっていますけれど、それぞれの地球に牧くんと三樹がセットで住んでいるのでは?

 ということ。

 

 もちろん入れ替わりが別の世界同士で起きていますから同じ世界の人と会っても、あなただれ? ってことになりそうです。
 でもですよ、彗星が落ちてくる地球の牧くんと、そうではない地球の三樹との間でも入れ替わりが起きていたら? メンドクサイ話ですけれど。こんなクロスした状態なら、同じ地球同士で会っても、うーん、経験が違うから話が噛みあいませんかね。俺の三樹はお前じゃないみたいな。

 

 ということで? 同じ地球に三樹がいたとしても、牧くんがいたとしても、別の地球の牧くんにテレパシーで呼びかけるし、別の地球の三樹のところへテレポテーションするのですね。結論はかわりません。別の組み合わせの物語もあってよいかもしれませんけれど。

 メデタシメデタシ。そうかな?

 

 それから、「ふたつ名は。」はメモがあったのです。いつもブログに載せていましたから、こちらに貼っておきます。

彗星が地球に落ちることがわかる。
どこかな。
金持ちは人工衛星でとりあえず宇宙に逃げた。(彗星が見える空に打ち上げからはじめるか)
主人公はテレポテーションできる。
自分だけ移動したら素っ裸になっちゃう
ものと一緒に移動できる。
みんなで地球の最後を見届けよう。
大陸ごと移動させちゃう。
地球の重心がかわって彗星はぎりぎり通りすぎちゃう。
やれやれ。
人工衛星は彗星がぶつかったとか。

これに君の名は。をぶっこむ。
男女入れ替わり。
あとからテレポテーションできることを明かす。

ふたつ名はなににしよう。 

 出だしのアイデア、ボツになっていますね。入れ替わりがあったところから小説をはじめました。

 テレポテーションについての考察は小説に反映させていません。

 「君の名は。」をぶっこむこと、あとから思いついてメモに追加しています。

 当初はふたつ名を考えようとしていたのですね。思いつきません。逃げました。いや、あの終わり方で正解でしょ? 

カクヨムに「ちょっと気軽に時間旅行なんて」を全4話連載しました。

カクヨム2020夏物語

 カクヨム2020夏物語というコンテストに向けて書いた短編です。はい、規定文字数の4000文字に収まらず、4350文字までいったのですけれどね、あきらめたあとにすこし言葉を補いまして文字数増えました、コンテストに応募はできなかったのです。ひとり2020夏物語となりました。

 「文字数オーバー、ひとり2020夏物語」みたいなタイトルで自主企画を開催して同じことになった人たちから小説を募集してもよいかと思いましたけれど、メンドクサイからやらないことにしました。

最初の方向性

 2020夏物語用の小説を考えていまして、2020年夏の場面を含むことでしたっけ、規定がわかりにくいのですけれど、天邪鬼ですから2020年夏はできるだけ短くしようと思っていました。
 はじめの思いつきですけれど、布団でゴロゴロしながら考えていて、気がついたら書きだしをこねくっていました。第2話あたり、それからタイムマシンに乗る、そんなことがはじめに決まったと思います。
 タイムマシンで過去に戻るのにコールドスリープを使うわけですけれど、このふたつが組み合わさることで「夏への扉」に思考がつながり、猫を登場させようと思いつきました。これで書けるなと思ったのですね。全部布団の中で決まりました。
 あとは暇を見つけて書いてゆくだけです。

第1話のこと

 婚約者をナガルという名前にしました。漢字は流です。一文字で、文章に入れると埋もれてしまうし、主人公の頭の中では漢字よりナガルという音で認識されているという言い訳を思いつきまして、カタカナで通しています。漢字は裏設定。
 婚約者を殺すのに連続通り魔殺人事件を使いました。なにも考えずに殺せて楽チン。道を歩いているだけで死んでくれますからね。主人公の婚約者ということにしてウエディングドレスの試着に行くことになっていました。よりドラマチックになるかと思って、ただのデートにはしません。
 書き出しから、なにか乾いたようなかすれたような印象をもってほしいと思って描写からはいっています。主人公の目から見た壊れた世界の描写です。婚約者を殺されて虚無的になっている、感情を失っている、そんな表現を目指しました。殺伐感出ていますかね。第2話も同じです。

第2話のこと

 第2話で被害者遺族の会合がありますけれど、実際に事件が起きたときこんなことがあるのかは知りません。でも、熱弁男を登場させましたから、ほかの事件がどうであってもこの事件に関しては会合が行われたということで説得力あるかと思います。
 春に事件があって、会合は夏です。秋葉原の事件を調べると、地裁の初公判までに1年半かかっているようです。裁判もはじまっていないのにと書きましたから、調べておきました。
 第2話で主人公の思考を表現しました。第1話で婚約者とは学部時代から付き合っていたと書いてほのめかし、第3話で20年後の視点から博士論文を書き研究者になっていたことが明かされます。事件のときはまだ博士課程の学生だったのですね。主人公は情より理の人です。抽象的に思考するのが得意。それで、社会だのなんだのとこむづかしい話になるのですね。第2話は読んでも面白くないパートかもしれません。

第3話のこと

 第3話で20年後になっています。年を削りました。2040年とはじめは明記していたのですけれど、20年前にもどるとニャンコに話しかけていますしね、2040年のことだとわかると決めつけました。
 ニャンコとの会話、本当に話しているような感じを目指して書きました。特別な能力があるという設定ではありませんけれど。家族感が出ているかなと自己評価しています。
 イッセキという名前は漢字で一石です。4話で過去の主人公が話しかけていますけれど。アインシュタインからきています。アインが一、シュタインが石という意味、あわせて一石。時間旅行にアインシュタイン一般相対性理論は欠かせませんからね、猫の名前で利用しました。
 事件から20年経っていて、ニャンコと3年暮らしていますからね、気持ちはいくらか持ち直しているかもしれません。雰囲気はほんわかに変えました。ニャンコが出てきたらそうなってしまいますよね。
 事前には特に考えていなかったのですけれど、書きながらニャンコも一緒に過去へゆくことになりました。第4話を描くのに、連れてゆくことにして正解だったと思いましたよ。
 タイムマシンの設定は布団の中でできていましたから簡単。ただ、時間をさかのぼる途中にタイムマシンが場所を占めるべきところにモノがあると衝突してしまいます。衝突したらどうなるのですかね、わかりません。モノがなさそうな、あっても雪くらいだろっていう南極に行ってから過去にさかのぼることにしました。

 第1話、第2話の一人称俺にかわり、第3章からは一人称を私に変えました。研究者ですけれど社会人ですからね、すこし変化があったのです。

第4話について

 第4話は過去についたところからはじまっています。自動で位置も移動していて、南極から群馬の山奥に。よく死体が隠されても見つからないと言われる群馬の山奥。タイムマシンを隠すのにももってこいです。温泉もありますから、主人公とイッセキは温泉を堪能します。ということは小説の舞台は関東なのでしょうね。ほかの地域なら別の山奥があることでしょう。
 事件の日待ち合わせをしていた公園で、20年前の自分に会います。20年でいくらか社会性を身につけていますから、かつての自分を分析してみたり。挨拶に本心で返さなくてもいいよみたいな。
 イッセキを過去の自分に託します。これによってイッセキという名前の説明ができてお得でした。
 見直しのときに修正したのですけれど、過去の自分との会話と、過去の自分がイッセキに話しかけているところ、セリフ書きをやめました。これにより、セリフは主人公とイッセキとの会話だけになりました。第1話、第2話にセリフがありませんし、このほうがスワリがよいように思いました。

全体的には、どうでしょうね

 「夏の扉」から引用、エピグラムというのでしたっけ、文字数を確保するためにあらすじにいれる工夫をしたのですけれど、無駄でした。4350文字になりましたからね。規定文字数に収まらず。

 この小説、前半でガツンと殺伐としたことを書き、後半で時間旅行、ニャンコとコミカルなSFの雰囲気に。ちょっとちぐはぐな印象でしょうかね。でも、この小説はこれで、ほかにかえようがないかなと思いまして、完成としました。

主人公、どうなっちゃったの?

 最後、主人公が去りますけれど、なにをどうするつもりなのでしょうね。未来にもどるつもりはなさそうですかね。イッセキをあずけて、たぶんもう引き取らないと覚悟しているようです。公園にもどって、どうもお世話様と言ってイッセキを引き取ってもおかしくはありませんけれど。
 ナガルに会えたらいいけれどなんて言っていますけれど、どうなのでしょうね。犯人のこの日の行動を調べてきていますから、犯人には会うつもりが、というかそのために、時間旅行してきたのですよね。現実をかえたら別の世界になってもとの未来に帰れなくなってしまうことにタイムマシンを降りて気づいたのですし。
 このあとどうなったのでしょう。きっと犯人に殺されちゃったのでしょうね、それでナガルを守れたのでしょうか。やっぱりナガルは殺されてしまうのでしょうか。自由に想像してくだされ。って、二択かよ。

カクヨム連載中の「アイ色のアストログラフィ―」の表紙をつくった。

 三月のまとめ記事で書きましたけれど、イラスト的なものを描き? まして、小説の表紙としました。カクヨムに表紙機能はありませんけれど、ツイッターで表紙のつもりとツイートしたのです。

 発端はカクヨム仲間、はてなブログもはじめた坂井令和(れいな)さん(https://reinasakai.hatenablog.com/)に九乃カナの描いたイラストが見たいなーと、甘え上手な女子のようにそそのかされまして、ちょろい九乃カナはイラストに取りかかったのでした。

 

 とはいえ、わたくしイラストレーターでも志望でもありませんから、イラストっぽいイラストは描くつもりがなく、得意の Inkscapeベジエ曲線を駆使して作ることにしました。

 モデルを見繕って顔のパーツをトレースし、配置してみたり大きさを変えてみたりとやって、なんとなく全体ができたところで、すこしイラストに寄せてみました。

 イラストって、メッチャ目が大きいのですね。いくら何でもあれだなあということで、イラストヘの寄せは若干レベルに留めました。

 目を大きくして鼻と口はあってないようなもの、それがバランスがよいというのか、多くの人が見てよいと思うあり方なのですね。だから、イラストはみんなそんな風に描かれている。目を目立たせて、鼻や口までしっかりあったらとっちらかっちゃいますからね。鼻や口を捨てる方向に進化したのでしょう。

 ちょっと局所最適化って感じがないでもないのですけれど。時代とともにかわるものですしね。10年前のイラストやアニメ、いま見たら田舎かよって印象ですね。洗練されていません、ドンくさい。きっと10年後になって今のイラストを見返したらまた別のネガティブな印象をもつことでしょう。

 ということで、鼻も口というか唇もしっかりある顔になりました。

 夜にダム湖で星空を見ている設定です。湖面に空が映っていて、下からのライトもある。そんな雰囲気で影をつけてみました。女性の肌をあまり暗い色にしても美しさが落ちてしまいますから、申し訳程度の影です。

 

 タイトルは、「色」だけゴシックで大きくして、ほかは明朝と思ったのですけれどなんのインパクトもなかったもので、川谷康久という人風に「アイ」を大きく、ぼかして手前に飛び出ている感を出してみました。「色」を虹色にしてみましたけれど、よくありませんね。なにか工夫をしたいところ、でもほかにアイデアが浮かびませんし、いつまでも時間と手間をかけてもしかたありませんから、そのままにしました。

 フォントも出来合いのMSゴシック、MS明朝で。白の字にブルーのボカシをかさねて宇宙っぽい感じにして見ました。「アストログラフィ―」はちょっと寂しいかんじですけれど、宇宙っぽさだけでよしとしました。

 やっと、イラスト終わりました。もうしばらくやりたくありません。といっても「オトラントの城」は表紙をつくらないと、なのですよね。翻訳が終わってから取りかかることにします。

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九乃カナ「アイ色のアストログラフィ―」表紙

 

カクヨムまとめ2020(三月分)

ロゴ作成

 三月はカクヨム仲間の坂井令和(れいな)さんに勝手にブランドロゴ風のものをつくりはじまりました。

 新作「コンチミステリ」の表紙的なものを作ってほしいとご依頼がありまして。依頼でなにか作るってハードル高く、できるかわからなかったのですけれど、取り組みまして作りました。

 坂井令和(れいな)さんのツイッターアイコンのキャラ絵を使いまして。小説に登場するキャラではないのですけれど、ツイッターアイコンになっていますから、坂井令和(れいな)さんの分身みたいなものです。ちょっと苦しいですか、この言い訳。

 ともかく仕上がりました。

 完成品を披露しましたところ、九乃カナが書いたイラストも見たーいと言われまして。わたくしちょろいもので、ちょっとづつ作ってみまして、人物の顔がややできてきた感じです。すこし幼い印象ですから、もうすこし改善します。

 「アイ色のアストログラフィー」の美人小説家のつもりで作りましたよ。彫刻的な造形美の人です。

 今回も Inkscape というオープンソースソフトウェアを使ってベクターデータで作っています。だって、ペンタブもってないし、イラストソフトももってないし、手で絵を描くスキルももちあわせませんから。

 モデルとなる女優の写真をポチポチとベジエ曲線でトレースしました。パーツごとにレイヤーをわけまして。一日に目をつくっては作業終了、眉をつくって、輪郭を、鼻、口、髪型、首とデコルテと、ちょっとづつ進めました。制限をしないとずっとつづけてしまい、ほかのことがおろそかになりますからね。ライフハックです。

「くず籠」

 ボツネタ集、「くず籠はいつでもあふれてる」に「キガトウ国の滅亡」を投稿しました。桃太郎を歴史ファンタジー風にというコンセプト。桃太郎から遠いところから話をはじめまして、最後は滅亡、主人公も殺されてしまいます。ひどい。

 「社会不適合者の恵方巻理論」は1話完結もの。かつて多重人格と呼ばれていた精神疾患のウンチクというか、探偵役っぽいキャラが自説を開陳する話。ミステリー小説を考えていたのですけれど、これを利用できる事件やストーリーを思いつかず放置していたのですね。今回ボツネタとして供養ができました。めでたしめでたし。

 完結は4月1日に食い込みましたけれど、「ふたつ名は。」も3月分としてしまいます。こちらはブログの記事を書きましたから、書くことはありません。

ひさしぶりの同題異話SR

 「桜花は一片の約束」はひさしぶりの同題異話SR参加作です。こちらも「ふたつ名は。」の記事の中で触れていますから、特に書くことはありません。同題異話SRは4月以降、第2期として継続しますから、またなにか思いついてしまったら書くことでしょう。

 関連して「桜花一片に願いを」を復活公開しています。雰囲気やテーマが似ていますし、4月と3月ですからね。それにけっこう評判がよかったし。

4月の予定

 イラストをちょいちょいいぢっていますから、「アイ色のアストログラフィ―」完結までに人物を利用した表紙を作りたいかな。

 赤ずきんちゃんを利用した倒叙ものミステリーが「くず籠」行きとして書くつもりラインナップされています。この短編を利用して「オマイら」シリーズをひとつ書いてあります。その「オマイら」シリーズを利用して「そんなに言うなら」のキャラでエッセイ風小説も書いてあります。つまり、赤ずきんちゃんであとがつかえているのですね。

 ほかに「イラッと衣良戸くん」などなど、いろいろと思いついてほしい小説が控えています。コンセプトレベルのネタは思いつくのですけれど、プロットやエピソードにまで具体的にならないのですよね。誰でもそうだと思いますけれど。

 ホレス・ウォルポール「オトラントの城」の翻訳はあまり進まなかったものですから、4月は進むといいな。こちらはキンドルで売りたいから、表紙も作らないといけません。また作業が。

カクヨム「くず籠」に「ふたつ名は。」を投稿しました。

「ふたつ名は。」を投稿しました

 「くず籠はいつでもあふれてる」に「ふたつ名は。」という4話15000文字行かないくらいの短編を4日連続追加投稿しました。今回はその話。
 「くず籠」はボツネタを収めることにしていまして、わたくしの小説みんなボツネタみたいなものですけれど、わたくしの判断でしょぼいネタはこちらにいれています。
 「くず籠」では、ブログで書くようなことも小説にあとがき風にいれているのですけれど、今回は気まぐれにブログに書くことにしてみました。

「ふたつ名は。」の作り方

 「ふたつ名は。」の最初のアイデアは、彗星が地球に落ちてくることがわかって人類滅亡することが決まっている世界、テレポテーションできる主人公がプレートを移動させちゃって、そのせいで彗星の衝突をまぬがれるというネタ。アホですね。
 なぜプレートを移動させるのか、最後の瞬間をみんな見たいよねってことで衝突する場所のまわりにプレートを配置するって理由で。
 もうこれでネタはバッチリ、小説書けちゃうぜえと、目覚ましより一時間早く目が覚めてしまった布団の中でニヤリ。

ぶっこんだのは「君の名は。

 でも、まだ目覚ましが鳴らなかったのですね。彗星が地球に落ちてくるって「君の名は。」みたいだなあ、「君の名は。」って、何回か彗星が分裂してかたわれが落ちてきてるって設定だったなあ、なんで同じ場所にかたわれ落ちるのかな、軌道がかわるはずじゃん? ま、ファンタジーだから魔法使いが軌道を修正したんだろう。
 みたいなことを考えていて、「君の名は。」ぶっこんじゃう? と思いつき、4話分の構成が出来上がりました。

 「ふたつ名は。」では、「君の名は。」をディスっていますけれど、なんて正直、ディスっているように見えますけれどと書かないところが。わたくし映画館で観ましたし、コミカライズですか、原作ですか、小説の方も手元に置いて研究いたしたのですよ。メモ取りながら一回読んだだけですけれど。好きな本は三回読みます。
 というのもですね、好きなわけではないけれど、ヒット作を作るお手本みたいなものだなってことですよ。
 無理はありますよ、おかしな箇所もあって、ツッコみどころ満載でもありますよ、でも多くの人はツッコミどころに気づかないし、なんか知らないけれど人気が出ちゃうわけです。なんででしょう、というわけです。

「イル・マーレ」好きです。(´∀`*)ポッ

 「ふたつ名は。」で触れたとおり、基本は韓国映画「イル・マーレ」です、わたくしのお気に入り。ディスクもっていませんけれど。入手困難。レンタルで観ました。
 わたくしが「君の名は。」をぶっこんだように、「おれがあいつであいつがおれで」をぶっこんでいますね。「イル・マーレ」に気づかなかった人も、こっちにはさすがに気付いたことでしょう。オリジナリティ皆無。悪い事ではありません。ありきたりなネタが安心感あってウケるのですね。勉強になるっす。
 記憶や記録が消えてゆくのもありきたり。アニメやマンガ好きな日本人なら5000回くらいこのネタに出会っていることでしょう。で、「君の名は」というセリフにつながるのですね。

こんなことに気をつけて書きました

 「ふたつ名は。」では、もちろん最後に「ふたつ名は」と言わせたかったから、けっこう不自然な流れですけれど、あらためて自己紹介をさせました。告白もめっちゃ雑でしたね。アホネタであってラブストーリーではありませんから、力を入れていません。
 そうそう、3話を彗星が地球にぶつかる手前で終えているのは、どうなったの? やっぱ衝突して人類滅亡? みたいなハラハラ感を演出したつもり。4話のはじまりもなんか知らないけれど生き残っちゃった風に書いて、衝突回避を読者に明かすのを先送りしました。三樹がテレパシーで話しかけてきてはじめてわかるようにしました。
 残念なのは、三樹のテレパシーをどこにもほのめかせなかったところですね、伏線が張れなかった。思いつかなかったもので。アホネタですから、簡単に諦めました。

でっち上げばかりではありません

 今回は調べものをしました。恋愛のトリクルダウン理論のところ。トリクルダウンという言葉が思い出せなかっただけですけれど。
 もう一点、パンゲア超大陸です。はっきりとは書かなかったのですけれどパンゲア超大陸を再現するような話なのですね、南北アメリカをアフリカの方にくっつけてとか。
 インド洋つぶれちゃわないよねというところを確認しました。ダメならいい感じの海を調べれば済むだけですけれど。
 調べると、南北に長いのですね、パンゲア。その右の海に彗星衝突を想定するわけで、特に北の方の人たちどうなの見られるの? って気もしますけれど、夜側にいれば彗星が宇宙にいる間くらいは見えるのかなって適当に決めました。詳しい人には納得いかないところがあるかもしれません。高校生が考えた設定ですしね、ご容赦くだされ。

気づいた?

 「桜花は一片の約束」との関係に気づかれた方もいることでしょう。彗星の話ですからね。
 「桜花」をあとに書きました。「ふたつ名は。」の見直しをしているときにパッと思いついて書きました。パッと言っても1行目のネタだけですけれど。天文学の本を調べながら書きました。
 同じ彗星のつもりです。宇宙桜は「ふたつ名は。」に登場しませんけれど。ということは、「桜花」の彗星は地球に衝突せず太陽をまわって冥王星たちがいる太陽系外縁へ向けて帰っていったことでしょう。

 だれも気づかない、テレポテーションの伏線。いえ、1話目の終わりでしっかりテレポテーションしているのですけれどね。壁に掛けた猟銃ってやつです。
 牧くん、歩きませんね。歩く場面になるとダルぅって感じ。テレポテーションしてぇ、楽してぇ、なんて思いながら歩いていたのでしょうね。
 伝わらねぇー! 誰にもわからない隠れた工夫がうれしい作者だったりします。気づかれたらショック。

このあとの九乃カナ

 つづけて「壊れた世界なんて」4話を毎日投稿してゆきます。1話1000文字で書いて2020夏物語に応募しようと思っていたのですけれど、ひとつも1000文字で書けず、2話は削って1000文字に収まりましたけれど、3話が1500文字あって、結局4350文字に落ち着きました。
 規定文字数4000文字ですからね、失格です。というわけで、イベントとは関係なく、ひとり夏物語開催と相成りました。候。