カクヨムに「窓辺の蘭」を投稿しました

5分で読書

 カクヨムでやっているイベント、5分で読書。どんでん返しでひとつ参加しているわけですけれど、坂井令和(れいな)さんにほかのテーマも期待していると言われてしまいまして、ちょろい九乃カナは、そう? わたくしの小説読みたい? てなわけで考えはじめましたとさ。

 ホラーが思いつきました。これの話はとっておきます。まだ具体化するアイデアが思いつかず、出だしだけ書いてある状態だからです。完成したらブログに書くつもり。

 ホラー、むづかしいものだともんもんとしているところで、しかたない恋愛も考えておこうといって考えたら思いついたのがこちら。

最初のアイデア、こんにちは

 思いついたのは窓辺にベッドを寄せて床についている女性。紙飛行機が飛んできて、つづいて男の子がやってくる。部屋へ入れて恋愛っぽく。でも女性はおばあさん。そんなネタ。

 叙述トリックですな。はじめおばあさんとわからないように書く。で、おじいさんが帰ってきておばあさんと呼ぶことで、女性が少女ではなくおばあさんだと明かす。

 でもわたくし、叙述トリック嫌いです。読むのが嫌いで、書くのはついやってしまいます。安易ですね、自覚はあります。

 嫌いな叙述トリックをラストにもって行くことは叙述トリックを認めることになるようなものですから、第2話の終わりでトリックを明かしました。これで叙述トリックを使うことの言い訳にしました。

メモはこんな

 書きはじめる前のメモを載せておきますね。たいしたことはない。

病気で庭に面した部屋で寝ている。
男の子が庭にやってきてボールを探す。
ボールを忘れて庭を冒険。
全部見ていて、男の子もこちらに気づく。
おじいさんとふたりで暮らしている。
主人公もおばあさん。おじいさんは夫。というオチ。
5分前をどう使うかな。

 骨組みにもならないようなメモですけれど、この小説は書きながら考えたのですね。

書いてみたら

 アイデアをもとに書きはじめます。出だしの窓を眺めているパートの文章を頭が考えはじめてしまったもので。これ、書き出さないことには頭からはなれません。

 で、第1話を書いてみるとつぎの話の流れが見えてきます。うん、もう一度男の子くるよね。で、女の子も一緒にしちゃえ。紙飛行機は女の子と一緒に飛ばしていたことにしちゃえ。そんな風にして第2話。予定通り最後に叙述トリックを明かします。

 第2話を書いてみると第3話の流れが見えてきます。はい、今度は女の子と主人公の話ですね。

 ここらでテーマを確認。ん? 5分前? うーん、5分前じゃないけどすこし前ってことで、それらしき話をでっち上げるかと見切って発車。

 男の子はガキで困っちゃう話。で、最後はおじいさんと話そうってことでひと通り書きました。

見直し

 見直しをします。

 なにも起こらないけれど、これはそういう小説だよねってことでネタに関してはこれでオッケーにしました。

 ただ、おじいさんとの話パートが気に入らない。テーマに寄せなくちゃってこともあって、見直しのたびに話をあっちに振りこっちに振りして修正しました。苦労のあとが残っているかな。

 テーマが、気持ちが伝わる5分前でしたっけね。あまりテーマに寄らなかった。テーマだから、ほんのり匂わせる程度で。5分なんていれちゃうとあからさまで嫌だなってことで、完成品の仕上がりになりましたよ。

おじいさんとおばあさん

 この小説ではおじいさんとおばあさんが出てきますけれど、話し方はあまりおじいさんおばあさんにしていません。今どきのおじいさんは典型的なおじいさんの話し方はせんもんじゃろう?

 おばあさんをはじめ若い女の子に思わせたいってのもあって、おばあさんとして読んでもおかしくない、でも今どきっぽいおばあさんにしたつもり。

タイトルどうしよう

 今回はタイトルを完成まで考えるの忘れていました。ワーキングタイトルは「窓辺の私」でした。どんでん返しのときのタイトルと似ていますね。シリーズでもなく、似せる必要もまったくない。うーん、「窓辺の蘭」で。ちょっと変えただけじゃん。

投稿の前に

 投稿の予約をして今これをかいているのですけれど、最後のおじいさんと話しているパートはうまく書けなかったなと、ちょっと心残り。テーマなんてあると書きにくいものです。と、人のせいにして完成としました。